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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

犬と猫

今朝は犬のバグティが帰って来なかったので、犬狩りに遭ったんじゃないかとひどく不安になった。アッコとサーリウェズが戻らなくなって久しいが、昼も夜も自由にしているジャポンとバグティも、夜中に街をうろついていたら同じように撃たれる可能性は高い。もはや時間の問題だと感じる。二匹は子犬の頃から繋ぐことをしていないので、大型犬になった今ではもう繋ぐことはできない。いつだったか、バグティを鉄製の手すりに繋いでみたら、夜中じゅう暴れたので階段の手すりが取れるかと思ったほどだ。それに結局、首輪から鎖を外して、逃げていたのだった。


バグティ(♂)


ジャポン(♂)

今朝は一足早く帰って来たジャポン。「バグティはどうしたの?」と何度聞いてもしっぽを振るだけだったので、ひょっとした戻ってくるかな…と根拠なく考えていた。ひとまず、よかった。

最近拾った子犬たちには、毎日2~3回餌をやっている。朝は牛乳を温めてやり、昼以降は水で煮たパンをフードプロセッサーでペースト状にし、牛乳で溶いてポタージュにしてやっている。ものすごい勢いで食べるのだが、そのあとすぐにその場を離れて糞をしたり吐いたりして、また戻ってきては食べている。
今日あたりは少し落ち着きも出てきて、なでてやるとおとなしくしているひとときもあった。基本的には、餌を食べるときは「ふがふがふが!」、近寄ってきては「ふごふごふご!」とせわしないのだが。


三毛猫のキティちゃん(♀)

家に入れている子猫は、小さくてかわいいので「キティ」と名づけた。よく食べるようになって、鳴き声も出てきた。おもちゃで遊んだりもするけれど、動きはまだまだ鈍く、とてもタイちゃんの子とは思えない。この猫は家猫になりそうだ。
その他に名前をつけた子猫は、黄色の「サーリジャ」と「ガウシャン」。黄色と黒の縞猫は、以前は山猫みたいだと思っていたのだが、雰囲気がいなくなったガウシャンの子に似ていたのでそう呼んでいる。ただ、このガウシャンは最近、美猫になりつつある。


ガウシャン(♀)


サーリジャ(♀)

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ボルシチ

ビートのスープ、ボルシチを作った。こどもの頃、母がよく「ボルシチ」を作ってくれたのを覚えているのだが、それはビートの入っていない、具だくさんのスープだった。ウィキペディアによれば、それは「ボルシチ風スープ」だそうだが、うちではたしかにあれが「ボルシチ」だった。
さて、自分でボルシチを作るのは二度目だが、今回も鶏ガラでスープを取った。本場ウクライナでは豚肉でスープを取るようだ。ほかの材料はキャベツ、ビート、にんじん、トマト、じゃがいも、たまねぎ、にんにく、ディル。野菜たっぷりで、冬の夜にぴったりの食事だ。


ビートとにんじんはシュレッドする


たまねぎを揚げ、ビート・にんじん、トマトの順に入れて炒める

だしを取ったスープにベイリーフを入れて温め、キャベツを入れて、沸騰したらじゃがいもを入れる。再び沸騰したらビート類を入れ、塩こしょう、にんにくを入れてディルを入れる。その後は5分くらいで火を止め、タオルに包んでストーブの後ろに置いておいた。このとき、正午くらい。夜になって、食べる分だけを別の鍋で温めた。

コトコト煮込まないだけあって、野菜の歯ごたえが残っているし、野菜の甘みがおいしい料理だ。冷蔵庫に保存すれば、翌日、翌々日の方が熟成されておいしいそうなので、楽しみにとっておこう。クミシュテペではこの季節にすべての材料がそろうし、極上のレシピを発見した気分。
ボルシチの正式な発音をハリルに聞いたら、「ボルシュ」と言っていた。念のためロシア語を話す人にも確かめてみたら、やはり「ボルシュ」と聞こえた。直感的に、「ボルシチ」のはずがないと思っていたんだよね。

トルヌチ

ジェリルの庭でなったトルヌチを、ジュースにした。去年、ハリルの妹ハリメは目の前で手で絞ってくれたけれど、わたしはジューサーで作業した。ところが水道や電気が使えない日が続いて、「明日直ったら…」を繰り返していたら、トルヌチがだいぶ黄色くなってしまった。たぶん、皮の表面に緑色の多い新鮮なうちにさっさと絞る方がいいのだと思う。


もらってから一週間以上経って、橙色になってきた

これは、レモンジュースの代わりに料理に使う。それから、はちみつといっしょにカップに入れてお湯を注ぎ、ホットトルヌチにして飲んでいる。
絞ったジュースは冷蔵庫に入れっぱなしでもすぐに腐ることはないと思うのだが、前回は二ヶ月経ったところで日本に帰国してしまったので、その後トルヌチジュースがどうなったのか、分からない。今回はどのくらいもつものなのか、観察しようと思う。
話は変わって、家猫のこと。これまで家の中に入れていたのは、サーリジャ、チーちゃん、タイちゃんがだけだったが、子猫を1匹、頻繁に家に入れるようになった。9匹のうち、1匹だけ成長が遅れている子猫がいて、ほとんど食べないために体がとても小さいし、ボーっとして反応が鈍い。日中の暖かいときだけ庭に出し、夜は必ずストーブの前で寝かせている。一時はあまりの拒食ぶりに死んでしまうかと思ったが、今は自分から声を出して食べものをねだるほど回復している。

毎晩、違う組み合わせを見て、楽しんでいる。今はその場所に、ロミ夫と子猫がいっしょに寝ている。

チーちゃんとタイちゃんは、今でも授乳のポーズを取っているけれど、おそらく二匹ともミルクはもう出ていない。子猫たちも分かっていて、それでも乳首を吸っているようだ。

ウーンラシュ

煮込んだ羊とトマトのスープに、自家製麺を入れて煮込むウーンラシュ。ひさしぶりに作って熱々を食べたら、ラーメンを食べたときのような満足感があった。以前は全然違うと思っていたのに、自分もトルクメン化してきたのか?

「ウーン」はトルクメン語で小麦粉を意味し、「ウーンリー・アシュ」は、小麦粉を使ったスープのことだ。会話の中で早く言うと「ウーンラシュ」とか「ウーナシュ」となる。トルクメン語は、日本語より母音の数が多いので、いまだに発音が難しい。このあいだ義母に電話で「小麦粉(ウーン)ある?」と言ったつもりが「10(オーン)ある?」と聞こえたようで、「10,000トマンか?」(トマンはイランの通貨単位!)と返ってきた。10,000トマン借りるために電話したと思ったのだろうか?
もっとも、日本語より母音の数が少ない言語なんて、あるだろうか。母国語の母音が五つしかないことで、外国語を発音するのがどんなに難しくなることか。スウェーデン語も母音が9つもあるので、いくつかの母音は発音するのが難しく、適当に五音に当てはめて発音していると通じないのだった。
さて、ウーンラシュは、羊肉(骨付きの部分)とたまねぎを揚げ、トマトペースト(生のトマトでもよい)を炒め、塩・こしょう・ターメリックなどを振り、ひよこ豆と水を入れて数時間煮込む。そのあいだに麺を作って、スライスしたにんにくを揚げておく。
うちでは小麦粉100グラム、水50グラムで一回分の麺を作っているが、これは量が一番少ないときのパターン。小麦粉:水=2:1の配合で、食べたい量を作ることができる。トルクメンの奥さんはたぶん、割合を計ったりしないで、手加減でしていると思う。作り方は、小麦粉と水をボールに入れて指で混ぜ、まとまってきたら10分くらい捏ねて、寝かせるだけ。

丸めた生地はボウルを被せて少し休ませる。そのあと台に粉を振って綿棒で延ばし、好きな太さに切る。切ったらまた小麦粉を振って、互いにくっつかないようにしておく。


心持ち、乾かしておく

じっくり煮込んだスープに、揚げたにんにくを入れ、麺も入れて柔らかくなるまで10~15分煮込む。できあがり。パンを添えて食べる。ハリルはヨーグルトをかけてしまうので、料理が台無しだ。


盛るのは、深皿がベターです

追記:唐辛子を入れると、日本人好みになります。

子犬を拾う

減ったと思ったら、すぐまた犬が増えた。ハリルが子犬を拾ってきたのだ。

まだ目が見えているかどうかも怪しい。2匹はメスだったために、さっさと捨てられたのだろう…と話していたら、実際は2匹ともオスのようだった。ということは、何匹かの中からいいのを選んで、彼らを捨てたのか。まだ母犬のミルクを飲んでいる時期だろうに、ひどいことをする人がいるのだ。
ハリルは「ちょうど自分が通る道に、わざと捨てた人がいるんだ」というが、証拠はない。でもあり得ない話ではない。昼に帰ってきたときに「道端に子犬が捨てられている」と言っていたのだが、その後も誰も拾わなかったようだ。そして夕方になってハリルは一度家に戻ったと思ったら、「やっぱり連れてくる。あのままでは死んでしまう」と言って、2匹を連れてきた。子犬たちは衰弱して、鳴き声も出ていなかった。


今日は元気かな?

2匹とも頭は黒いけれど、1匹は胴体が黒、もう1匹は白だ。黒い方はしっぽの先が白くて、そこがかわいい。持ち主が飼っていたらしっぽと耳は切られただろうから、うちに来てよかった。

子猫たちは子犬に興味津々なのだが、恐いのか、近づくことができない。天気がよくなったので、みんな日向でうとうとしている。


何匹か乗ってる…


ロチもひなたぼっこ


ニワトリもうれしそう。雛が大きくなってきた

ビートのサラダ

トルクメン語で「ラブー」と呼ばれるビート(サトウダイコン)は、冬の朝に、茹でただけのものを皮を剥いて食べる。ビートを食べることは日本ではなかったので、トルクメン流に習い、そうやって食べていた。外国のレシピを見ると、スープやサラダなどいろんな料理があるようだ。サラダとボルシチを試してみたところ、なかなかの味。これからは昼にも夜にも、料理したものを食べてみようと思う。


ビートはたわしで洗い、皮を剥かずにゆでる。大きい場合は等分に切って鍋に入れる


サワークリームがないので、スズメ(水切りヨーグルト)とカイマック(牛乳の膜)を混ぜた

サラダは、刻んだクルミを入れて、サワークリームとマヨネーズで和えるレシピを試した。すごい人がいて、ウェブサイトに本格的なロシア家庭料理のレシピをたくさん載せている。料理に付随するエピソードを読むだけでも楽しいので、おススメのサイトだ。

えりの食の世界:http://www.erifw.com/index.html

サイトからは、ご本人の誠実な人柄がしっかりと感じとれる。
ちなみに、ペルシャ語ではビートを「チョガンダル」というそうだ。わたしの作ったサラタ・チョガンダルはこちら。

盛りつけは野暮ったいが、味と食感は最高。もりもり食べたけど、生のにんにくが入っているので、その後に来たお客さんに匂ってしまったと思う。うへ、失敗。

 


 

冬の食べもの

季節が巡り、食べものも変わってきた。朝食にはいつものパン、スズメ(水切りヨーグルト)に加えて、ビート(サトウダイコン)が仲間入り。その他には、日本のジューサー(+変圧器)でにんじんジュースもできるようになった。にんじんジュースはビタミンCを温存するために、オレンジやレモンなど柑橘類を一緒に絞るのが鉄則だとか。


オレンジ

ハリルの弟ジェリルが、庭で育ったオレンジを持ってきてくれた。彼の家はグンバッドというクミシュテペより大きいけれど、海から遠い砂漠の町にある。庭といってもコンクリートのあいだから少し見えている敷地だけなのに、オレンジやそのほかの果樹が植わっていて、今では見事な収穫がある。オレンジはイランでは一般的な果樹で、街路樹としても見かけるものだ。


自家製パン


スズメ(水切りヨーグルト)


ラブー

普段はお菓子を買うこともないので、ケーキづくりも欠かせない。砂糖断ちは4日でやめたけれど、砂糖をかじる癖もやめました。

 

 


 

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プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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