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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

雄鶏

最近、隣の家の白い雄鶏がうちの庭に侵入してくるので、石を投げて追い払っている。このあいだは、鶏が悲鳴を上げているので外に出てみたら、その白い雄鶏がうちの雌鶏を追いかけ回していた。庭の外に追い払った後、うちにはボスである雄鶏が一羽いるのに、何をしているのだろうと探したら、なんと彼はその両足に糸が絡まって動けなくなっていた。庭に落ちている紐や糸などのゴミはできる限り拾うようにしているのだが、ときどきこういうことがある。彼の足を捕まえて逆さまにして台所まで連れて行き、糸をすべて切って元に戻してやった。

あまり体の大きくない雄鶏のボス

十数羽の奥さんを従えている大将なのだ

それにしても、大将が倒れていたら敵の陣地でもすぐに侵入してその座を奪おうとするのか。まったく抜け目のない動物だ。ボスの次に大きな雄鶏であるコッコはどうなのか観察していたら、白い雄鶏から逃げ回っていた。まだ若いから弱いのか、生まれ持った性格なのかは分からないが、まったく頼りない。


しかし女を口説くのはうまいようで、今日もこの娘に目をつけて近づいていた。コッコよ。せめて、こどもをたくさん作ってくれたまえ。

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コンクリを切る

今日もまた、少しだけ塀の工事が進んだ。家の入口となる扉(門)をつけることになる場所の、コンクリートを取り除く作業だ。塀のブロックはハリルが壊したけれど、その下に基礎となる太いコンクリが残っているので、それも取り除かなければならない。この仕事は、壁越しのお隣さんがドリルを持ってきてやってくれた。


奥の白い壁越しに見える家に住む、おじさんだ。おじさんと書いたが、わたしより若いような気がする。奥さんと、こども三人で住んでいて、植物を育てるのが上手な人だ。次女さんは、ナーセルの娘たちと一緒に遊びにくることがあるのだが、飛び級で一年上の学年で勉強しているそう。

おじさん、痩せ型がかっこいいです

この作業は相当大変そうだ。そういえば、今住んでいる地上階に、窓を入れるための穴を切ってくれたのも彼だった。振動ドリルで根気よく穴を開けながら、コンクリートを砕いていく。数十センチ間隔をあけたところも切り、鉄棒をテコの原理で動かして、グラグラさせてから塊を取り除いていた。小学生の息子がそれを手伝っていた。
 

3時間ほど作業をして、門の幅の分の基礎は取り除かれた。次はどんな作業になるのだろう。それはナーセルだけが知っている。


移植せずに一部残しておいた綿花は、さっそく危ういことになっている。どうしたものか。
ところで何度も揉めたことがある隣の家との境には、大きないちじくの木が生えたし、今はうちの排水のせいでカボチャ、メロンが生えてきている。カボチャは少なくとも2個の実を確認した。タラゴンもたくさん生えている。できればいなくなってくれ… と思っている隣の家との境界線が、皮肉にも豊作で、楽園的様相を見せている。なかよくしなさいということなんだろうか?


…あり得ないス。

ガウシャン

庭で餌をやっている猫が13匹もいて、それぞれが甘えてくるので「もう、面倒をみきれない!」と思うことがしばしばある。しかしやはり、かわいいので思い直して世話をしている。
どの猫もそれぞれのかわいさがあるのだが、今はやはり一番小さいガウシャンがダントツで愛嬌がある。彼女はひどく甘えん坊だが、健気さがあってつい家に入れてしまう。


とてもかわいい声で、しゃべるように「入れて!」と鳴く。最近は網戸に登り、わたしが嫌がってドアを開けるよう仕掛けてくる。網戸が壊れると困るので、ついつい屈してしまうのだった。
しかしガウシャンは態度のいい猫で、餌をやれば一所懸命食べて、そのあとすぐに昼寝をする。そういえば、ロミ夫もそういう猫だ。彼の場合、食べたあとは寝室に直行して「ドアを開けてくれ!」と鳴くのが習慣だった。いい大人になった今も、ときどき来る。ガウシャンは子猫なので、お母さんに甘えたいのか、気の済むまでモミモミをしてから、わたしにくっついて眠りたいようだ。時間があるときは添い寝してやるけれど、用事のあるときはクッションの上に乗っけて「寝なさい」とやる。大概は、ニャーニャー言って追いかけてきて、寝てくれないのだけれど。


今日はパソコンをしていたら、マウスを持つわたしの腕にくっついてきて、気がついたら眠っていた。写真を撮っても気づかない。そのうち、パソコンにあごを乗せて寝入ってしまった。うぇ~ん、かわいいよ~







カロリー計算

最近、スイカやメロンのエネルギー量(カロリー)について意識をしたら、それらが思っていたほど少なくないということに気がついた。夏の夕食は、パンとスイカなどということがよくあったのだが、わたしはスイカはほとんど水のようなものだから、いくら食べても問題ないだろうと思っていた。もちろん、これは体重をもっと減らそうとしているハリルにとって、の話です。
いくら低カロリーでも、スイカ1個となると2キロだったら740kcal、パンを添えて食べたら低カロリーどころか、カロリーオーバーもあり得る。これは迂闊だった。ハリルの体重は増えることはないけれど、減り始めてからあるところで留まっているようだったので、果物のカロリーについて気がついてよかった。ハリル自身も果物は体にいいと思っていて、しかも「カロリー計算」などという発想は彼にはないだろうから、説明してもどこまでピンときているか怪しいものなのだ。とにかく、量を減らすよう説得している。
その後、いつも焼いているお菓子についても、気になってきた。大好きな紅茶のパウンドケーキのカロリーを試算してみたら、3,020kcalだった。8等分したものは、377kcal。これくらいの量はパクッと食べてしまう。驚きだ。体重を減らす妨げになるので食べさせたくない一方で、お茶と一緒にたまには焼き菓子を出したい気持ちもある。そこで、油と砂糖を25%カットしたレシピで焼いてみることにした。


見た目はあまり変わらないようだが、やはり油によるキラキラ感は減ったような。そして肝心の味は、甘くなかった! 多少のパサパサした感じはなんとかなりそうだが、甘くないので満足感がない。満足するためにたくさん食べてしまいそうで、これは失敗だと思った。次回は、油は25%カット、砂糖の減量はせずに焼いてみようと思う。ちなみに、混ぜ込んだあんずのコンポートの分は、計算に入れていない。しかし今年漬けた分はこれで食べきってしまったので、その分の心配はなくなった。そろそろ、夏も終わりそうだ。

これっぽっちで317kcal? キビシィ~!

塀を造る

いつだったか犠牲祭前に、家の前の排水溝が完成した。コミュニティに最初に申し出てから五年も経っていたし、最後の工事が始まる前にひと悶着あったので、完成してもうれしさは感じられず、「あっそ。」と思っていた。おまけに、うちの排水管は排水溝に届くように管を継ぎ足していないので、排水は今までどおり家の前の土の中に浸み込んでいる。


奥の二階立ての建物は、うちの家禽小屋だ。この通りにはうちを含めて4軒の家があり、そのすべての家の前を通る排水溝が完成した。排水の行き先は、カスピ海につながる水路だ。

突き当たって右(西)に行くとカスピ海、左(東)がクミシュテペの町

さて、排水溝が完成したので、うちは自宅の塀を作る予定だ。すでに職人が視察に来て、工事は1~2日で終わると聞いている。しかし職人を呼ぶ前に、ブロックや扉などの材料を庭の中に用意しておかなければならず、そのためには、排水溝を車がまたげるよう、石を渡しておく必要もある。そういうわけで、まずはハリルが塀を壊し始めた。



今は、家の前の部分に塀がまったくない。これは、以前は家の一階が倉庫だったため、車が出入りできるよう塀を作らなかったのだろう。そのため、倉庫を改造して住居にしてからも道から家が丸見えだったのだ。せっかく塀を作るので、扉は家の前ではなく、庭の中央にしてもらうようリクエストした。


そのあとは、ナーセルが石やら廃材やらをダンプカーで運んで来て、排水溝に橋を渡した。これからセメントを流したりして、橋を完成させるそうなのだが、ナーセルの手仕事となるとちょっと心配がある(作業をしてもらっていて、文句を言える立場ではないのだが)。



この重い石は、一人ではとても動かせるものではなかった。助手として、奥さんが一緒に作業をしてくれて、二人で、素手で、石を動かしていた。ナーセルの奥さんは、「気は優しくて力持ち」という言葉がぴったりの人だ。ひょっとしたらナーセルより力持ちかも。

移植前の綿花

塀のそばに植えたオシロイバナと綿花は、工事で踏みつぶされると思うので、庭のほかの場所に移した。意外なことに、オシロイバナよりも綿花の方がうまく移植できたようだ。

オリーブ

庭にはオリーブの木が15~16本ある。すべて4年くらい前に植えたものだ。




そのうちの1本から、初めて実を収穫することができた。といっても、たったの13粒だったが。



小さいサーリジャ(大きいのもいる)

きみどり色の実が膨らんできて、毎日たのしみに見ていたら、少しずつ紫がかってきて、熟してきているのが分かった。今朝、ふと気になって調べてみたら、塩漬けにする場合は緑色のときに収穫すると書いてあるではないか! 急いですべての実を採って、塩漬けにすることにした。
しかしそんな日に限って、朝からガスが止まっている。塩水を作るのに、水道水を沸かしたかったのだが、おそらく夕方までガスは来ないだろう。今年の夏、初めて「断ガス」の日を経験した。噂によるとガス管を掃除したのだとか。あれからあまり時間が経っていないので、また掃除ということもないだろう。仕方がないので、小鍋にアロマ用のティーライトをあてて試してみたが、できるはずもない。結局は沸かして冷ましてあった冷蔵庫の水に塩を入れて、オリーブを浸した。


これを冷蔵庫に保管して、たまに水を取り替えればいいようだ。できあがるのは来年になりそうだ。ときどき味見をするにも13個しかないので、じっくり待つのがいいだろう。

ゴルメサブジ



ゴルメサブジこそ、最高の家庭料理だとわたしは思っている。その材料、味ともにユニークだし、健康的で、日本のカレーライスのようにごはんにかけて食べるところが親しみやすい。



ゴルメサブジの材料は、羊肉、うずら豆、生のハーブ(コリアンダー、デ
ィル、フェネグリーク、イタリアンパセリなど)、たまねぎ、ドライレモン、トマトペースト(なくてもよい)。日本ではほとんどが手に入れにくい食材だが、イランではごく一般的なものだ。たくさんのハーブを煮込んだ料理なので、どれだけ香り高いかが想像できるだろう。味も羊の脂のうまみがあり、レモンの酸味があり、豆のまろやかさも加わって、絶妙なバランス。
作り方は家庭によって様々のようだが、わたしの場合はこうだ。まず羊肉に塩をして、フライパンできれいなきつね色になるまで揚げる。こしょうやクミンをふる。それを取り出して煮込み用の鍋に入れておく。鍋にはあらかじめ、洗って切り目を入れたドライレモン、一晩水に浸したうずら豆も入れておく。
フライパンに油を足して、たまねぎをじっくり揚げる。色づいたら取り出して鍋に入れ、次にサブジに火を通す(サブジは、新鮮なものを買ったときに、洗って刻んで油で炒めるところまでやって冷凍しておくと、その後の料理が楽になる)。サブジの香りが出てきたら、それも鍋に入れる。
すべての材料が鍋の中に揃ったら、水加減をして煮込んでいく。水の量は、仕上がったときにスープが滴るくらい多めに入れる。肉や豆が柔らかくなり、スープが緑色になり、油が分離するまで辛抱強く煮込む。最後に塩をして、できあがり。肉やハーブの味も香りも、塩加減ひとつで大きく変わってくるので、最後は慎重にしなければならない。

ホロシュ(コレシュ)。ごはんにかける煮込み


サフランライス、サラダ、ピクルス、ヨーグルトなどとともにサーブする。煮込みだけを入れる蓋つきの器があるとすてきになりそうだ。いつかその器を買いに、イランのある焼物の町まで出かけていくことを夢想しながら、いつもの器に盛りつけている。

デザートにごまクッキーを焼いた

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プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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