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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   
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排水溝の工事

家の前の排水溝(地下)の設置は、いつからうちの話題に上がっていたかと過去のブログを検索したら、二年半前に「もう二年以上待っている」と書いてあった。ということは、四年半? 排水溝がないまま暮らしているのだった。家の中で使った水は排水管を通って家の前に流れ出る。しかしその水が垂れ流し、ということだ。二年半前にシャベルカーで溝を掘ってくれたので、水が地面より低い位置に流れてくれるのはいいけれど、その深い溝が家の前にあるままなので、不便で仕方がない。二年半もそうやって生活しているので、たいして不便じゃないとも言えるけれども。
先日、また工事が始まった。ある朝突然、キャタピラーが来て、道路を平らにし始めた。しかも家の前の通り、三軒分をすべて平らにしていった。そしてシャベルを持って溝を掘る人が半日働いて、通りの半分くらいまで作業を終えていった。ただ、そのくらいなら、過去にも何度も同じことが起きている。これで工事が終わると思うのは、まだまだ甘い。
しかしである。今回は通りの始め、お隣さんの家の前に排水溝のコンクリートが敷かれているのが見える。敷き始めたようだ。さすがにコンクリートにはお金がかかっているので、放置することはないだろう。ダンプカーで砂利も三山運ばれてきて、なんと溝に敷かれ始めた。今回こそは、排水溝が設置されるのだろうか。

7月3日

7月12日、突然の工事開始(何度目?)

7月15日

結論。クミシュテペ在住5年のベテランとしては、今回の排水溝設置に関しては、今のところ半信半疑である。このまま頓挫したとしても、まったく驚きません。


家の前の通りの未作業の部分。このお隣さんはおとなしくないので、ここだけ工事が放置されたらコミュニティにガンガン抗議に行くだろう。しかし砂利の山も置いてあるので、この部分も近いうちに作業がされるような気もする。
これはうちの敷地を出て左に曲がったところなのだが、この通りを突き当たったところに大きめの水路が流れていて、それがカスピ海(向かって右方向)につながっている。この水路には羊や犬の死骸が浮いていたり、人々がなんでも放り投げていく、つまりゴミ捨て場なので、それらがすべてカスピ海へ流れ出ていくというわけだ。汚染をなんとかするようになるのは、まだまだ先の話だろう。でも水路にはカエルや野鳥がたくさん棲んでいるので、想像するほど化学物質による汚染はないのかもしれない。

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ザクロ

ザクロの季節はとうに始まっている。義母の家に生えている、見事にあまいザクロを今年は食べ損ねてしまった。届けものがなかったのは、おそらくあまり実らなかったからだろう。

市場では毎週のようにハリルがザクロを買ってくる。晩夏から一ヶ月ほどブドウの旬があり、それが終わった頃にザクロの旬がくるようだ。酸っぱいのもあるけれど、たいていはあまい果汁たっぷりのものだ。ハリルは食事のあとに5個は食べている。わたしは剥くのが面倒なので、つい食べずに過ごしてしまう。こういうふうに剥いてもらったときは、がっつり食べるのだが。

粒だけをどんぶりに入れて、大きなスプーンですくってガシガシ食べる。果汁があまいのだ。でも種があるので、よく噛んで飲みこむ必要がある。それと、ザクロはあまり食べ過ぎると、便秘になるそうだ(5個くらいでは問題ないことをハリルが実証済み)。

モーレツ主婦の一日

牛の搾乳作業は、あっけなくわたしに戻ってきた。搾乳機を動かすジェネレーターのバッテリーが上がってしまったようで、電気の来ていない南庭ではほかにどうしようもない状況なのだ。とくに驚きはしないけれど、そのおかげで朝は4時起きの生活に変わってしまった。ギャグか。もちろん夕方の搾乳もついてくる。
今朝は搾乳をして戻ってきてから、畑のメロンのケアをし、子牛に餌をやり、そのあと水曜市場でハリルが買いこんできた食材の処理に取りかかった。
まずはプラムジャムを5キロ煮た。プラムは洗ってそのまま煮て砂糖を放りこむだけでもいいのだが、今回はプラムを煮てから裏ごしして、そこに砂糖を足してさらに煮た。そうすると、皮も種もないなめらかなジャムに仕上がる。日本では標準かもしれないが、クミシュテペでは裏ごしする人はあまりいないと思う。小分けにして数日分だけ冷蔵し、残りは冷凍した。


プラムジャム。甘酸っぱい!

次にあんずをシロップ漬けにした。洗ったあんずを二つに割って種を出し、果肉を殺菌した瓶にぎゅうぎゅう詰めにし、上からシロップをかける。シロップは、等分の水と砂糖を煮て作っている。


あんずのシロップ漬け。浸かるころには色がオレンジに変わる

次に冷蔵庫に入り切らない大量のきゅうりをなんとかしようと、ピクルスの準備にかかった。両端を切って、さらにたてに四つ割りし、それを塩でもんだあと水に浸けて冷蔵庫に一日置いた。
それから痛んでしまって売れなかった8リットルの牛乳を沸かして、上澄みを取り(チーズになる)、残りは冷まして犬用に保管した。南庭にはあいかわらず捨て犬がごっそり集まっていて、中には弱っているのもいるので飲ませてやりたいと思ったのだ。


痛んだ生乳を沸かして上澄みをとっただけのチーズ。これは人間用

作ったあんずなどの保存瓶が入り切らないので、冷蔵庫整理のためにみりんを使いきった。きゅうりをつけて食べるための味噌だれである。


味噌だれ

みりんを1としたら味噌を2、砂糖を1/4くらい入れて、中火でとろとろになるまで煮た。本当は日本酒も入れるといいようだが、それはハラムなのでなし。厳密にいえば、みりんもハラムだ。ハラムとは、イスラムにおいて食べてはいけない食べもののことだ。
ここまで作業して、朝10時半。あとは15キロのトマトを選り分けて、冷凍したり煮たり、下ごしらえをした。その後、昼寝を含む諸々をし、夕方また搾乳に出かけた。そして戻ってきてからきゅうりのピクルスを仕上げた。にんにくと鷹の爪、ローリエを加え、今回初めて砂糖を入れたピクルス液で漬けたので、ハリルが気に入るかどうか、楽しみだ。


きゅうりは5本でひと瓶。明日また15本漬ける予定

モーレツ主婦の一日だった。もちろん、毎日こんなではない。夏場は野菜や果物が傷みやすいので、市場での買いもののあとにパタパタしている。

じゃがいも

クミシュテペにも現代アート… あるわけない。いつもどおり、ハリルの爆買いである。牛の餌用に、じゃがいもを買ったそうだ。「1000キロ買ったんだよ!」と嬉しそうに言っていたが、それは1トンのことだろう。

奥の部屋までつながっている。収穫の際に実がカットされてしまったくず野菜を、安く買ってきたそうだ。そこまではいいのだが、これは泥で汚れている上に、カットされた部分から腐敗が始まり、どろどろになっているものもある。中はさくさくして新鮮なので、これらを手作業で洗って小さく切って、牛にやるのだ。ハリルが全部してくれるなら文句ないのだが、今回はあまりに量が多すぎて、手が回らないらしい。今は放牧の時期なので、ハリルは一日に何度も放牧地へ出かけているし、家の工事で職人も来ているので、時間がいくらあっても足りない状況だ。そこで、じゃがいも洗いはナーセルの奥さんにやらせるなどと言っているので、仕方なくわたしがやることにした。ナーセルの奥さんはこどもが四人もいて、忙しいに決まっている。そんな人を借り出してまでやる仕事をどうしてこの時期に作り出すんだろうか。ハリルはいつも力技でなんとかしようという態度なのだが、そろそろ年齢を考慮した方法に変えていかないと、うちの仕事は破たんしてしまう。これまではその無謀さがおもしろかったりしたけれど、最近は慣れてしまったからか、結果が効果的じゃないからか、つい否定的になってしまう。
とはいえ、じゃがいもの安い買物は、牛のためを思ってのことだ。飼料が値上がりして牛を手放す家が続出している中、コンディションよく牛たちをキープしていくには、安価で良質の餌が必要なのだ。ハリルはあらゆる可能性を考えて、じゃがいもを用意したのだろう。これは他の誰にもできない業だ。牛が今の時期に太っておくことは、大事なのだそうだから。
それでわたしが考えた方法は、じゃがいもをしばらく水につけておいて泥を落ちやすくし、軍手をはめた手でゴシゴシ洗っていく。最初ハリルは、短く不揃いになったプラスチックのブラシでこすっていたのだが、じゃがいもの形もふぞろいなので、かなり効率が悪かった。手で直接こすることで、煩わしい仕事が少し楽になったのだった。今ではさくさく処理しているので、何事も工夫が必要ということだろう。こうなるまでに、かなり理屈をこねて抵抗するのがわたしの悪いところだが。
トン単位すら手作業で扱ったことで、もう10キロくらいの野菜はどうにでも処理できる感覚だ。300グラムなどと言われたら、ごみと間違えちゃうよ。

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プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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