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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   
カテゴリー「日常」の記事一覧

かき氷と三人組

甥っ子三人組は戻ってきた。お祝いのときに仕込んでおいた、日本の「かき氷」が効いたようだ。


実家にあったかき氷の道具をイランにってきたのは、彼らが喜ぶと思ったからだ。しかし断食月が終わったあとのラマダン祭では、ロボットのことで頭がいっぱいで、初めて見た「かき氷」はそれほど魅力がなかったのだろう。ひとしきりロボット掃除機で盛り上がったあと、かき氷のことを思い出して、うちに遊びに来たのだと思う。


道具を押さえる人と、回して氷をかく人、食べる人、ちゃんと役割を交代で分担していた。この三人の会話は黙って聞いているとちょっとおもしろくて、笑ってしまう。いつかは、わたしのことを三人で話していたのだが、その内容はこんなことだった。


A:この飴、おいしいね。どこで買ったのかね。
B:俺知ってるよ。○○の店で売ってんだよ。俺が店を案内してやったんだから。(クミコは)店の場所も知らないんだぜ!
(※数日前、なじみの店に買物に行ったら閉店中で、通りかかったBが別の店を案内してくれた)
A:・・・・・。
C:お前だって日本に行ったら店の場所分からないだろ。
B:分かるよ!
A+C:ウソつけ!


またあるときは、こんな会話も聞こえてきた。


B:俺、この世界で恐いものはな~んにもないぜ!
C:ほんとか? ヘビは怖くないのか。
B:ぜーんぜん、怖くない。
C:オオカミは怖くないのか!
B:怖くないよ。
C:俺が怖くないのか!(←Bより一歳年上)
やるか! 外に出てやるか(空手のポーズ)!
B:・・・・・・(笑顔)。


女子より、男子は純粋で健康的な会話をしている気がする。

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ロボット掃除機

断食明けのお祝いには、一番乗りで甥っ子三人組が来た。まだ朝の8時くらいだったような気がする。ハリルも朝の仕事から戻る前で、かろうじて掃除機だけはかけておいたけど、お客さんを迎える準備はまったくできていなかった。

まんなかがジェリルの息子

なぜ甥っ子がそんなに早く来たのか。それは日本からのおみやげを期待していたからだ。日本に帰国中、ジェリルからは息子にロボットを買ってきてほしいという具体的なリクエストがあったので、ちょっと調べてみた上で、掃除機ロボットを買ってきてあった。
たぶん、甥っ子がほしかったのは、頭と手足がついて、話もできるおもちゃのロボットだろう。そういうものも日本では売っていた。しかしおもちゃにしては値が張り過ぎていたので、考えた挙句、実用性のある掃除機にしたのだった。
彼らが来てから包装を開けて、日本語のマニュアルを斜め読みしながら説明した。難しいことはほとんどなく、充電が終わったらスイッチを押すだけの仕様だったのだが。充電に何時間もかかるので、夜か明日にもう一回おいでと言ったら、その日彼らは3回もうちに来た。よっぽどロボットを見たかったのだろう。充電が完了して動かしてみたあと、すぐに家に持って帰ると言い、そのまま抱えて出て行った。それ以降、彼らの姿を見ることはない。現金で、分かりやすいな。


三人とも個性が違っておもしろい。いつまで同じ三人でつるんでいくのか、将来も見ものだ。
ロボット掃除機を実際に見たのはわたしも初めてだったのだが、階段から落下しない機能があったり、なかなか頼もしい機械だと思った。トルクメンの家は床にものを置きっぱなしにしない、広々とした空間が基本なので、掃除機ロボットは向いているかもしれない。しかしほとんどの奥さんが主婦で、炊事洗濯掃除をしているので要らないか? 洗濯機を買うくらいなら、新しい奥さんを一人迎えた方が安上がりだ、というジョークがあるくらいなので。
話はそれるけれど、このロボット掃除機は Amazon.co.jp で比較的安いものを買ったのだが、買った翌日にその半額で同じものが出たので、ついもう一台ポチってしまった。そうしたら、それは詐欺だったようで見事に引っかかってしまった。詳細を忘れてしまったのだが、それをポチったことで自分のEメールアドレスに Amazon.co.jp を装ったEメールが来たような気がする。それによってわたしのアカウント情報を盗もうとしたようだ。急いで現在のアカウントのパスワードを変更し、以前に持っていて忘れていたアカウントを削除して、どうなるんだろうと思っていたら、数日してその商品を返品したような手順で Amazon.co.jp によって返金手続きがなされていた。それに関する説明は一切なかったけれど、インターネットのニュースで詐欺が横行していることを読んでいたので、なんとなく納得して終わりとなった。
うまい話にはご用心! ですな。

ホルジュンのお直し

日本に行く前に買ったホルジュンが、ほつれてきたので直してほしいとハリルが言っていた。ホルジュンとは、バイクの後部座席に掛けて使う荷物入れのこと。キリムを織って作る民芸品だ。

美しいキティは健在です
細長いキリムの両端を折り返して縫い、飾り紐をつけた構造になっている。白黒の飾り紐が緩んできたと同時に、袋の端が解けてきたので、思い切ってすべて解いて縫い直した。


子猫を必死で舐めるサーリジャ。猫が舐めるときは、相手に「あっち行け」という意味のようだ


作業中ずっと昼寝をしていた子猫。ホルジュンを動かしても起きなかった


飾り紐もしっかり縫いつけてできあがり。これでしばらくは壊れず使えるだろう。キリムはしっかり織ってあるのに、やはり詰め
の甘い、トルクメンの仕事なのだった。
 

雛の様子と桑の実

昨日手当てをしたニワトリの雛は、朝はまだかろうじて生きていた。しかし目をつぶってほとんど死にそうな状態だったので、体を布で包み、温かくして外に出しておいた。せめて静かに、息を引き取らせたいと思ったのだった。
だが、死んで冷たくなったら、今度はそのボディを犬か猫にやってしまう。大きめの雛だったので子犬のタローに渡したら、頭からガブガブと食べていた。小さな雛ならば、子猫が一所懸命食べるだろう。残酷なようだが、世界はそうなっている。
それから昼には、小さな雛がもう一羽死んでいた。緑の草をやらないことで、これ以上の死を防げるかと期待したが、そう簡単にはいかなかったようだ。夕方には一羽も死んでいなかったので、草をやらずにもう少し様子を見るしかない。小さな雛が死んでしまう原因としては、ニワトリたちは身をくっつけて塊(集団)になる習性があって、そのときにほかの雛の下敷きになって圧死してしまうということもありそうだ。そればかりは、ニワトリがくっつかなくて済むように、室温を下げないように気をつけるしかない。
さて、話は変わる。ハリルが植えた果樹の苗に水をやっていて気がついたのだが、桑の木にいくつも実がなっていた。まだ葉もそれほど生えていないというのに、よく見たら桑の実がぶら下がっている。


そして葉がたくさん生えている根元を確認すると、なんと赤い実や熟して黒くなった実もついていた。


このあいだ地面に木を挿したばかりなのに、もう実が食べられるとは! 一気に楽しくなってきた。

ひょろっと長い桑の木。左に曲がっているのは支柱にしている竹、もういらないね


クミシュテペに戻る

一時帰国していた日本から、クミシュテペに戻った。わたしは五週間、ハリルは二週間の滞在だったが、ハリルは最初の、わたしは最後の一週間にひどい風邪をひいてしまい、不完全燃焼の感は拭えない。それでも二日近くかかる帰途に無事着いた。
戻ってみると、自宅の庭に草が高く茂っていた。母屋からトイレに向かう小道の両脇が、ジャングルのようになっている。ハリルが植えた果樹もほとんどが芽を吹き、葉が育っている。

自宅玄関を出たところでパチリ

しかし二十数羽いたニワトリは、十羽以下に減っていた。十五羽死んだとナーセルの奥さんが言っていたが、たった二週間でどうしたらそんなに死ぬのだろう。薬代わりのたまねぎをやらなかったんじゃないだろうか。


茂みの陰では、チーちゃんと子猫が昼寝をしている。チーちゃんは4匹、タイちゃんは3匹に、変わらず授乳していたようだ。二匹とも二回目の妊娠はしていないし、まだ子猫たちをそばに置いて面倒を見ている。

子猫たち

チーちゃん

ロミ夫

猫はチーちゃん、ロミ夫、タイちゃん、サーリジャ、キティと子猫7匹を確認した。不在なのは、ガラジャとお隣のアークジャ。こちらに戻って四日が経つが、まだ姿を現わさない。

ジャポンと隣の家の犬

犬はジャポン、バグティ、タロー&ジローの4匹は健在だった。しかし犬も猫も、心持ち毛並みが悪いように見える。猫たちはみな、雌のライオンのようにスリムになり、顔もほっそりしている。
南庭の犬や猫も元気だそうだ。猫たちは出産したらしく、近いうちに見に行くつもりだが、何十匹になっているのか考えるのも恐ろしい。しかし賑やかでポンコツな生活がまた始まる。

出発

子猫と母猫(チーちゃん・タイちゃん)を庭に出した翌朝、子猫7匹はきちんと小屋の中で寝ていた。 しかしお昼前に見に行ったところ、子猫は6匹しかいなかった。まさか、犬が噛んだか? と思い探し回ったけれど、ボディーはなかった。第一に、母猫2匹が見守っている中、犬が手を出すことは難しいし、そういった騒ぎも聞いていない。雄猫がどこかへ連れていったか? それも、母猫の前では無理だろう。しかし母親と言っても猫には隙がある。万が一、の可能性はあるだろう。チーちゃんは子猫が足りないことに気づいたのか、なにかを訴えているし、タイちゃんは家の中に入って、子猫がいたあたりを探し回っている。しかしおそらくは、小屋にはガラクタが置いてあるので、その下にでも潜り込んで眠っているに違いないとわたしは思った。実際、子猫が行方不明の場合のほとんどは、冷蔵庫の裏などの見えないところで眠りこけているのだ。
そして昼前に出てきたかと思って小屋を見に行ったら、今度は子猫が5匹になっていた。この時点でわたしは気がついた。犯人は…

 
タイちゃん

タイちゃんが子猫をどこか別の場所へ移したのだと思う。そのあと、子猫はついに4匹になっていた。家の中からタイちゃんの動きを観察していたら、お向かいのアーフンの家の方へ向かっていたので、おそらく彼の家の小屋に子猫をかくまったのだろう。ちゃんと自分のこどもを3匹連れていった。もう1匹、オレンジ色のロミ夫の子が残っているけれど、これはチーちゃんが自分のこどもと一緒に世話をしている。


タロー


ジロー

子犬のタロー・ジローも元気だ。ジローはうちの敷地内に入ってきたどこかの犬に立ち向かい、耳を噛まれてしばらく膿んでいたが、根気強く膿を出してやったら治った。わたしが手で膿を絞り出し、タローがそれを舐めていたので、消毒液もあまり必要なかった。ここの犬たちは本当に強いのだ。

思いがけず、ハリルが出張から戻ってきた。出発前に、ハリルとお客さんがいるとおさんどんが大変なんだYO! と言いそうになったけれど、すべき準備もそれほどないので無事出発できそうだ。次に更新するのは日本にて… となりそうです。それではまた。

猫たちを外に

わたしが家を留守にするのは5週間。最後の2週間はハリルも日本に来るので、そのあいだはおそらくナーセルと奥さんと二、三人のこどもがこの家に住むだろう。
今はチーちゃんとタイちゃんと子猫7匹、サーリジャとキティが家の中で暮らしている。基本的に猫たちは自由に出入りをしているのだが(わたしがドアを開けてやる)、夜も家で寝ているのがこの11匹というわけだ。キティのトイレトレーニングも済んだので、みんなトイレは外でしている。
子猫たちは、生後一ヶ月以上になり、かなり歩けるようになってきた。先に産まれたチーちゃんの3匹は、もう跳ねたりできるし、走る速度がかなり上がっている。


タイちゃんの得意技。7匹まとめて授乳

しかしナーセルたちは、猫を家には入れないだろう。それに、わたし以外の人はハリルも含めて猫センサーを持っていないので、家の中で粗相をする猫が増えるだろう。猫センサーというのは、生活しながらも数匹の猫がそれぞれ外に出たがったり、家に入りたがったりするのをすばやく察知する能力だ。餌をいつどのくらい食べたかなど、数匹の猫のトイレ事情をそれぞれ「無意識に」察知できなければならないが、ハリルにそれができるとは思えない。
そういうわけで、わたしが決めた作戦は、今のうちに猫を外に出してしまうことだ。いずれにしても、毎年五月くらいになるとノミが繁殖し始めるので、猫は家に入れないようにしているので、これを機会にそうすることにした。

まずはチーちゃんの子猫たちを、1メートルくらいの高さの壁で囲われた敷地に移した。彼らは家の中で産まれたので、庭に出るのは初めてなのだ。最初は日中の数時間、外で過ごさせていたが、今日はそのまま夕方に小屋に移した。そこで一晩過ごせば、外での生活にも慣れていくだろう。

チーちゃんは怒っていたけれど、夜も家に戻って来ないので、子猫のそばにいるのだと思う。子猫に近づいてきた子犬のジローにチーちゃんがすごい剣幕で襲いかかり、ジローは「キャイ~ン! キャイ~ン!」と逃げていた。
タイちゃんの子猫4匹は、もともと庭の小屋で育ったので、同じ場所に戻しておいた。彼らももう歩けるし、問題ないだろう。あとはサーリジャとキティを、出発の日に家から出しておこうと思う。気温がぐっと上がったので、もう寒いこともないはずだ。


キティ


タイちゃんと4匹


左から二番目の口と手!

でも家の中に子猫がいないのは、どんなにつまらないことか! もう、あのモフモフに顔をうずめることができないなんて。

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プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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