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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   
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フルーツマフィン

義母の家には、今は亡き義父が植えた大きな無花果の木があって、採っても採っても食べきれないくらいの実を毎年つけている。今年も熟してきたので採りに来いと言われていたものの、このところ、わたしは家を出ないことに決めているので諦めていた。しかし姪っ子のオグルグルがもいでくれるようで、牛乳を受け取りに行くハリルが無花果も持って帰ってくれる。そこで今日は、オグルグルにかわいいお菓子を焼いてお返しにしようと、やってみた。


てっぺんに無花果を乗せた小さなマフィンを焼こうと思いついたのだ。難しいことはせず、でもちょっと魅力的なものにしたかったので、おおむね成功か。試しにと思って焼いてみたけれど、これはこのままオグルグルにあげてしまおう。


アイシングをしてもっとかわいくしたいと思ったのだが、粉砂糖が手に入らないし、素朴な路線を保った方がいいかもしれない。24個のマフィン型はクミシュテペ用にと思って日本で買った。しかしオーブンの形が円形なので焼き具合にむらがあり、最後の方は最初に取り出したマフィンの残りが焦げ始めてそのにおいが立ち込める。どうしたものか、悩ましい問題だ。
ところで、どうしてわたしが外出しないことにしているかというと、歩いていて「チーニー」などと冷やかされることが絶えないのと、人にジロジロ見られることに耐えられなくなったからである。そんなことは以前から同じくあったが、なぜ今回また嫌になってしまったのだろう。気候のせいか、人が多く外に出ているために頻度が上がったからかもしれない。それと、何年ものあいだに親戚や色々な人との関係で嫌な思いをしたことが積み重なって、うんざりも限界を迎えたのだろう。とぼとぼ歩いているあいだに、あからさまに噂話をする人がいるし、たむろっている人たちの遠慮のない一斉の視線が耐えがたいのだ。最近では、たむろしている人たちの3メートルくらい手前からおもむろにそっぽを向いて(わたしが)、通り過ぎたら顔をまっすぐに戻す… というような具合だった。もちろん、外出時にサングラスは外したことがない。それで自転車を買ってくれるようハリルに頼んでいるのだが(自転車なら通り過ぎる時間が短くなる)、クミシュテペではそう簡単に手に入るものではないようで、未だに買えていない。昨日も、修理して用意してくれているのが一台見つかったとのことでハリルが見に行ったけれど、「試乗したらブレーキもないし、ボロすぎて機能していなかった」と帰ってきた。「ゴミでもかき集めてお金にしようとしている」とハリルは言っていた。
とにかく、無花果も諦めるくらい外を歩きたくないので、自転車は必要だ。手に入ったところで、乗って出かけたら「クミシュテペ初の女性自転車乗り」ということでさらなる視線を集めそうだが、疾風のごとく駆け抜けるつもりなので、そちらの方がましだろう。しかしその視線も憧れではなく、蔑み(女で外国人のくせに自転車に乗っている)または妬みなので、日本のみなさんはどうか誤解のないようお願いいたします。


Instagram にも写真を載せています!
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小さな収穫

今日はミニトマトの収穫があった。これだけまとめて採れるのは、最初で最後かもしれない。水もほとんどやっていないし、鶏が茎を折りまくるので、苗たちは無残な姿になっている。それでも実を赤くしてくれて、ありがたい。


それから卵も順調に採れ始めた。しかし夏場は人が卵を買わないらしく、いまだに買い手がついていない。自分で市場を開拓できず、ハリルも人脈がないので、せっかく育てたのに収入にならずにもどかしい。今日はナーセルに電話して、買い手を探してもらおうと企んでいる。

一つだけ巨大な卵があってびっくり。誰かが雄鶏の卵だと言って笑えた


義母の家から無花果も届いた。今年は初めてだ。隣の家の無花果も、折を見てはもいでいるのだが、今朝はひとつだけもいでちょっとした場所に置いておいたら、目を離した一瞬のあいだに鶏に横取りされた。ものすごい嗅覚だ。

今週の野菜

今週のメロンとスイカ

無花果

隣の家との境に生えた無花果の木。壁が壊れるのを危惧してうちは早々に切ったのだが、その根が隣の家に枝を出した。隣の家はそのまま放置し、それからまだ2~3年しか経っていないはず。しかし今はこんなに立派な木になっている。


わたしは毎日ここで犬猫の餌を作っている。今日はふと見上げると、黒い無花果の実が目に入った。クミシュテペでは緑色の小粒な無花果が標準的なので、たくさん実がついているこの木もそうだろうと思っていたのだが、どうやら日本のように黒い(皮が紫色の)もののようだ。大きくなって熟すと、黒くなり、食べごろになるのだろう。


初収穫。もちろん、うちの敷地内に垂れた枝だけでなく、お隣さんの側の実も盗んだ。とってもおいしい、自然の味がする。


まだまだ生えているけれど、これまで無花果にまったく関心を示さなかった隣の家は、果実を収穫するのだろうか。とにかくうちを目の敵にし、細かいことで文句を言ってくる奥さんなので、なにをするか分かったもんじゃない。こちら側の枝を落とされたりしなければいいのだが。まさかと思うが、疑心暗鬼で色々と想像してしまう。このあいだは犬の餌を煮ていたら、「臭いが来るからあっち側でやれ」と怒鳴ってきた。つい、言い返してしまったが、無視すべきだったと反省。

続々成長中

暑いです

毎日とても暑い。日中は外に出られないほど暑く、周りの人もみな寝ているのか、音も声も聞こえてこない。そういうわたしも朝食の片づけが済むと「さあ、仕事にかかるぞ!」と思いつつ、いつも横になって爆睡している。

動物たちも日陰を探すのに必死だ

タロー

タローは、ジローに比べて落ち着いた性格で、頭がいいようだ。鎖に繋がれれば無駄な抵抗はしないし、お座りもできる。しかし餌をやるとたくさん食べて、それをどこかで吐き出して埋める癖には笑ってしまう。それは犬の習性だろうけど、タローは子犬でもらわれてきたときから、いつもそれをやっている。

ジロー

ジローは落ち着きがなく、人や犬が来るとやたらに吠えるし、近所から靴を持ってきておもちゃにしてしまう。これは困る。それからとびきり臭いゴミを持ってきて、食べたりする。おむつを二日連続で持ってきて、庭でボロボロにしたときは泣きたくなった。だから毎晩繋ぐようにしているのだが、翌朝自由にすると、喜びのあまりまた狩りに出かけてしまう。
しかしこの二匹は、ゴミのように捨てられたところを拾ってきて大事に育てているので、わたしに懐いているし、本当にかわいいこどもたちのようだ。

猫も伸びている



サバが三匹泳いでいます

暑いとイチジクが熟す

雨は降ったが

果たして、二日連続で雨は降った。しかし結論から言うと、飲み水としての雨水を溜めることはできなかった。一日目は10分ほどの強雨。二日目は一日中しとしとと降りつづく静かな雨だったのだが、よほど屋根が汚れていたのだろう。いつまで経っても水が透明にならなかったのだ。

試しにドラム缶に溜めてみる

この黒い水よりは白い水(水道水)の方がましだろう…

何ヶ月も雨が降らなかったので、当然といえば当然だ。大気中にも砂や埃が舞っているだろうし、今回の雨量では大きな屋根も洗いきれなかったのだろう。
しかし望みをかけて最善を尽くしたので、諦めがついた。いずれにしても3~4ヶ月後には降るだろうし、今年の夏は水道水を飲んで過ごすしかない。
ところでこの春に生まれた子猫たちにとっては、雨は初めての体験だった。ザーッと降りだしたとき、多くはパニックに陥ったようだ。走って大きな猫のあとを追ったのはいたかどうか。わたしが見ていた数匹は、地面にうずくまって丸くなり、雨に打たれるがままになっていた。子犬たちは、ジャポンやバグティが牛小屋に逃げていくのを真似していたので、安全な場所を見つけるのに時間はかからなかったようだ。子猫たちは、屋根の存在をこれから意識することになるだろう。

二日目の静かな雨のときは、玄関の横に集まっていた

それにしても、今回の雨でクミシュテペ全体がきれいに掃除されて、さっぱりした感じだ。うちの庭も、緑に降り積もった砂が洗われたし、イチジクの木もきれいになった気がする。庭の一角に撒いて(捨てて)おいた綿花は、芽が出てきたようだ。開花まで無事に育つかどうか怪しいものだが、花壇になってくれるとうれしいので、気をつけて見守ろうと思う。

イチジクの木

何年か前、隣の家と接する壁際にイチジクが生えてきた。どこからか種が飛んできたのか、うまいこと育った。しかし背が高くなるに連れて「このままだと壁や排水管が割れるな」と予想できたので、残念ながら根こそぎ切ったのだった。
しかし根は生きていたのだろう。しばらくすると、その木は壁を超えたお隣さん側にニョキニョキと育っていた。ちょうど牛小屋の後ろの空間に生えたので、隣の家は放っておいたのだと思う。それが何年も経った今は、巨木となってしまった。


ご覧のとおり、イチジクの木はお隣さんのものだ。壁を超えてうちの庭にも枝がかかっているので、その枝についた実はうちで食べていいはずだ。しかし問題は、壁である。


明らかに木の成長する圧力で、ひびが入ってきた。放っておいたら壁が崩壊するだろう。ハリルに頼んでお隣さんに言ってもらったら、予想どおりの返答だったのだが。つまり、

ハ:「イチジクの木が大きくなりすぎて、壁が壊れそうだよ」
隣:「あんたんちから来たものだろ」
ハ:「うちは切ったよ。お宅も切ってくれよ」
隣:「うちは植えていないぜ」

こういったやりとり。「壁が壊れちゃうよ、どうする?」とハリルの顔を見たら、「壁は壊れたらいいさ、イチジクを食べよう」などと言っている。




実はたくさんなっている。こうなったら、お隣さんの分まで採って(盗って)食べようと思う。お隣さんは家畜を飼っていてよく出入りするので、彼らが昼寝をする時間帯を今から探っておこうっと。

トマト畑

今年も、ミニトマトがあちこちに生えてきた。こぼれた種が運よく発芽して、育ったようだ。最初はそれらを植え替えて、一ヶ所にトマト畑を作ろうと思ったのだが、結局は三ヶ所ほど、生えてきた場所でそのまま大きくしようとしている。
庭に牛や羊はいなくなったものの、まだ子犬や猫、鶏がいるので、トマトのような背の低い植物を育てるのは難しそうだ。今のところ、オリジナルの支柱と鶏除けでなんとか対応している。


家禽小屋の前の牛糞を積んでいた場所に、トマトや地元のベリーが生えてきた(ベリーは鶏が食べるものだとハリルが言っている)。竹の棒が乱立しているあたりに4株ほど、トマトがある。


苗をカゴでブロックする前は、鶏がトマトの根元を掘り起こしたり(なぜだろう?)、枝を折ったりしていたが、今は少しマシになった。手前の苗は、根元から掘り出されてしまい、逆さまになって白い根っこが見えていたのだが、すぐに植え直したのでなんとか復活しそうだ。それにしても、トマトはよほど丈夫な植物なのだろう。こんな状況でもちゃんと実をつけている。


これは、トマトの脇に生えてきたカボチャ。種をばらまいたままで水やりをしなかったのに、二つだけ芽が出てきた。しかし一つはトマトの根元に生えたので、鶏が食べてしまった。


おととしだったか、畑を失敗したコンクリ塀の中にも4株、トマトが生えている。この囲いの中は、土の下もコンクリなので、土をもっとたくさん盛らないと植物は育たないだろう。トマトの下も5センチくらいしかなかったので、土を足しておいた。



こちらもオリジナルの支えを施した。あまりにしょぼいトマト畑ですみません。しかし今年は、プチトマトらしい果実の房がついている上に、昨日初めてそれが赤くなってきた。

これは収穫できるでしょう!

オリーブの実も、落ちることなく成長している。たくさんある木の中でたった1本しか実がつかなかったが、その1本にはけっこうな数がぶら下がっている。



しかしこの小さい粒はオリーブの実になるんだろうか? 直感的には、大きいものが収穫できて、小さいのはこのままのような気がする。そうだとすると、収穫量はかなり少ないだろう。
貧相なトマト畑でも、今年は適度に世話をして満足していたのだが、昨日ひょんなことからお向かいさんの庭を覗いたら、大きなミニトマト(笑)の苗がワイルドにわんさか生えていて、赤い実がいくつもなっていた。なんだか急に残念な気持ちが湧いてきた…。そういう運命なのか? それでもめげずに、わたしは自然発生農園を続けよう。

庭の真ん中、オリーブの陰にも生えていたトマト

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プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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