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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   
カテゴリー「日常」の記事一覧

2017

新年おめでとうございます。

…しかしこちらは暦が違って、その雰囲気がない。ここはまさに、別世界だ。クリスマスがきれいさっぱりなくなったことは、日本人としてはちょっと清々しい。こどもでもいないとどう祝ったものか、迷うところの多い行事だったので。こちらの新年まではあと三ヶ月ある。今年の抱負を少しでも達成できるようがんばりたい。

「クリスマス(お正月)に何しようか?」とハリルに聞くと、決まって「鶏を食べよう(家禽を殺して食べよう)」と言うので、聞いておきながら彼の意見は却下している。せっかくの特別な日に、好きでもない家禽の処理を一人で黙々としたくないじゃないか。それでも、捌いた方がよさそうな雄鶏が一羽いるので、近々やらなければならないだろう。毎朝、なぜかどこからか出てくるのが一羽いるのだ。鶏は、夕方になると自ら小屋の中に入って、寝る支度をする。小屋のドアを閉めるのはわたしの日課なのだが、そのときは庭のどこを見てもその雄鶏の姿はない。なのに、翌朝、鶏を自由にする前に犬猫に餌をやってしまおうとすると、必ずその一羽がどこかから現れて、犬猫の餌を横取りしにくる。まったく厄介なやつだ。ハリルが「手に負えないから殺そう」と言い、「そうだね」と思ったときは、お互い成長したなと感心した(笑)。

それでは、2017年もブログ「砂漠人」をよろしくお願いします。


今日のロミ夫。寝室で寝ている

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ラーメンから雛

今日はラーメンを作ろうと思って、鶏ガラでスープを取った。鍋にはたまねぎと、日本から持ってきて保存に失敗した根ショウガも放りこんだ。卵を茹でて、ほうれん草を解凍した。麺はもちろん小麦粉で作るしかないので、麺を打って細めに切り、茹でてからスープに入れた。スープはみそ仕立てにしたかったのだが、チキンスープに味噌を溶いただけだったので、味はいまいちだった。にんにくが足りなかったのと、ネギがなかったので、ネギの甘みが足りなかったんじゃないかと思う。スープと麺の温度やら、いろいろと解決すべき課題は残ったけれど、ラーメンはここではメインの食事にはならないことも分かったので、やってみた甲斐はあった。しかし本題は、ラーメンのことではないのだ。卵である。
最近は、毎日夕方になると庭のめぼしい場所を回って卵を集めては、日付を書いて冷蔵庫に保存している。しかしときどき、思わぬ場所からごそっと数日分の卵が出てくることがあって、そうなるといつ産まれたものか分からないので、気をつけて食べている。つまり、割るときに一つ一つ別の容器に出してみる必要がある。
今日ラーメンに使った卵も日付不明の卵だったのだが、これまで古くて食べられなかったことがないので、まあ大丈夫だろうとそのまま茹でた。そうしたら、なんとその卵の中では雛が育ち始めていたようだった。固ゆでにしたかったので、十分に茹でたあと、冷水にとって水を流しながら殻を剥こうとしたとき、白身が白くないことに気がついたのだ。大きな卵を二つ茹でたのだが、二つとも同じだった。もちろん殻は剥いて、子犬たちに一つずつやった。中身は、写真こそ載せないけれど、外側には血管が巡って、内側には羽になると思われる毛のようなものもできていた。黄身と白身でできた卵が雛になって鶏になるということの過程を、実際に目にするとやはり不思議なことだと思った。鶏は、何日か卵の上に乗って温めていたのだろう。そのうちなにかの理由で温めることをやめて、そのままになっていたのだろうから、残念ながら茹でる前から卵は死んでいたはずだ。
同じ条件の卵はまだいくつかあるので、ゆで卵を見たいというリクエストがあれば、写真も載せますよ(笑)。

冬の日々

クリスマスの今日は、「クミコー!」というハリルの呼び声で目が覚めた。起きたら、枕元にサーリジャがいた。一瞬、クリスマスプレゼントかと思ったが、ただの猫だった。目が覚めたときに枕元にプレゼントが置いてあるとは、なんという喜びだろう! ひさしく経験していない。来年はそのサプライズをやってみようかと思うが、クリスマスをせずに育った人(ハリル)に、果たしてどれほどの効果があるかどうか。


おしるこ


にんじんジャムクッキー


かぼちゃケーキ。粉の半分を全粒粉にした

ハリルは今朝から出張で、夜明け前に家を出たようだ。つまり、わたしが呼ばれたのは夢の中での出来事だった。いつもより早起きして犬猫に餌をやり、ハリルの代わりに鶏にも餌をやった。あまいものをいろいろ作ってつまみ、紅茶を入れて飲んで、適当な朝ごはん。また口角炎になってしまい、一週間以上治らないのだが、砂糖断ちをする気もおきず放置している。口角炎はどうしたら治って、どうしたらできずに済むんでしょう?


ひとりランチ

昼ごはんは一番簡単なフライにした。ちょっと量が足りなかったか。ひとりだとなんでもいい加減になってしまう。でもまあいいかと思いダラダラしていたら、義母から刺繍の仕事の催促の電話がかかってきた。カメラで見ていたんじゃないかという、絶妙なタイミングだ。
ちなみにイランはイスラム世界なので、クリスマスは関係なく、クミシュテペなんかもっと関係ない。平凡な、冬の日々だ。みなさん、どうぞメリークリスマス!

モーレツ下ごしらえ

毎週、水曜市場でハリルが野菜や果物をたくさん買ってくるので、水曜と木曜は野菜の処理に明け暮れている。今年は去年よりもっと刺繍作品の製作に力を入れたいのに、いまだに野菜と格闘していて、一週間のうちに二日も裁縫の時間が取れないことにストレスを感じる。いくら言っても爆買いは変わらず頭にくるので、最近はハーブも適当に処理して、めんどくさくなったら残りはこっそりニワトリにやるようにしている。フフフフフ♪
今週は野菜の下処理をいつもより念入りにして、一週間の料理の時間を減らそうと思っている。


1kgのカリフラワーを炒めて茹でて、


ポタージュの素(3回分)


残りもすべて茹でて冷凍!


ハーブを洗う。これが一番時間がかかる


料理用ハーブは炒めて冷凍。コリアンダー+ディル+にんにくとディル単品


トマトも熟れたものは火を通して冷凍

トマトを煮ているときに、うっかり鍋底を焦がしてしまった。そしてそれを取るために重曹を入れて煮ているときに来客があって、またその鍋を焦がしてしまった。気が競っていると、そういうミスを連発して悪循環にはまる。


ナスは塩をふって絞り、炒めて冷凍


チョントリ。うろこを取って、内臓を出してから冷凍

チョントリは、夏の魚だと思っていたのに、今の時期にはこんなに大きくなっていた。夏よりも値段が高いけれど、食べる価値がある。冷凍するときは、魚同士がくっつかないように、ときどき冷凍庫を開けて転がしながら冷凍した。


直置き(笑)

イランに来た頃は、ナーセルの奥さんがパンを冷凍庫に直接入れているのを見て(何やってんだか…)と思っていたのだが、今では自分が魚を直接入れている。でも固くなった後は、冷凍庫をきれいに拭いて、袋に入れて保存し直した。これでいつでも必要な本数だけ取り出すことができる。
それからかりんジャムも煮た。料理人ではなく主婦で、わたしほどかりんジャムを煮ている人はいないんじゃないだろうか。庭にかりんの木がある人は煮ているかもしれないが、わたしだったら小瓶にジャムを詰めてレシピ付きで人に配り、翌年からは果実だけを配りたいところだ。


ジャムを煮始めたところ

皮をむいて、芯を取り、果肉を切る作業に1時間。コトコト煮るのが4~5時間。かりんジャムは一日がかりの作業なのだ。でも上手に出来上がると、相応の満足感を得ることができる。


もうすぐ煮詰まる。楽しみだ

いよいよ明日は、最近納品されたいくつかの刺繍を使って、バッグを縫いたい。でも、まだ残っているこれは、どうしたらいいんでしょう。


かりん

 

ワハブの工房

親戚の木工屋さんワハブの工房は、義母の家の少し手前にある。今日は通りがかったら、初めて見る助手らしき少年がいたので写真を撮ってきた。


クミシュテペのイチローは貫禄が出てきました

工房の前にあったのは、たんすのようだ。色を塗って、乾かしていた。


完成したら縦に置いて、


これらの扉をつけるそうだ


こらこら、材を無駄にするな(笑)

工房はわりと広くて、マキタの機械がいくつか置いてある。ワハブは日本製の機械をとても気に入っているようだ。もうすぐMDFという板を切るための機械を買うそうなのだが、それも日本製のマシンなのだと自慢している。そのマシンが来たら、わたしも発注したい板がたくさんあるので、楽しみだ。

少年はお茶を沸かして勧めてくれた。上の写真のやかんの下に置いてあるのが、ガス・ピクニックと呼ばれる携帯用ガス。そばにガソリンの瓶などがあるのに、少年がガスを出しっぱなしにしてマッチを擦ることに失敗しつづけていたら、すかさずワハブが止めていた。ワハブはちょっとヌケていると思っていたけど、頭の切れるところを発見。

一般的なイラン式のお茶は、ガラスのコップに紅茶を注ぎ、砂糖と一緒にサーブされる。もとは銀色のアルミのやかんは、薪ストーブなどで使用し続けるとこうなります。


帰り路で見かけたロミ夫。お隣さんの塀の上で様になっていた

 

 

寒さ対策

意外なことに、最高気温が氷点下という日が2~3日続いた。水道管は凍ったままで水が出ないし、快適だったはずの部屋の温度は、がんばっても12℃で止まった。12℃では、足がつってしまうので、ヨガもできない程度の室温だ。結局、家の中でもセーターを着てダウンジャケットを羽織って過ごしたのだった。
部屋の温度を上げようと、窓にブルーシートを垂らしてみたり、サロンと繋がる浴室の上の空いている空間を覆ってみたり、色々と工夫をしてみた。しかし氷点下が終わる頃に気づいたことは、日本のような防寒対策をここで施してみても、あまり効果がないということだった。それはなぜか。そもそも壁に断熱材が入っていないので、外の気温が家の中にもろに影響する、ただそれだけのことだった。ストーブを焚いたところで、レンガを積み上げてセメントで固めただけの壁だ。マイナスの温度はしっかり染み入ってくる。
それに気がついただけでも、少し気が楽になった。今後三ヶ月の予報をチェックしてみても、もう今回のようなマイナス気温は見当たらないし、今年は暖冬ですらありそうなので、希望はある。


子猫が一匹、弱っているので部屋に入れた

それよりも気持ちが萎えるのは、パソコンが壊れることだ。何週間か前から、ウィンドウズがたびたび起動しなくなったのだが、水の出ない寒いこの数日のあいだに、また起動しなくなった。何日も置いて開くと起動することがあるので、初期化する勇気もなく、壊れては置き、置いては壊れのくりかえし。いい加減、パソコンをやめたくなってきたが、さすがにその踏ん切りはつかないでいる。

ガール・ヤグディ(雪が降った)!


玄関を出たところ。庭が白い

クミシュテペ雪が降ること自体めずらしいが、11月に降るなんて。バケツの水は凍り、蛇口から流れる水も凍っていた。
鶏は家禽小屋から出てこないし、犬は牛小屋の土の上だ。子猫たちには、手洗い室に大きな段ボールを設置して、中には古くなったハリルの半纏を敷いた。分厚い綿なので、暖かいだろう。


入っていく子猫のしっぽが見えるかな?

今日は朝ごはんの牛乳も、手洗い室でやった。あの段ボールの中に子猫が9匹、そして巨大猫のロチまで入っているのだから、酸欠になりそうだ。今日はガラジャにも教えてやったので入っていたが、ロチとガラジャが一緒に入ったら、子猫はあふれ出るかもしれない。


チーちゃん・タイちゃん

一方、母猫たちは家の中だ。数ヶ月にわたる授乳で弱っているだろうから、特別扱いをしている。それからもう1匹、特別扱いの猫もいる。


サーリジャ

動物はみんな氷点下で凍えているのに、ラッキーな猫だ。そういえばハリルも、氷点下で牛と羊の世話をしているのだった。なにもかもが凍った中で、数十頭の家畜に餌や水をやるのはどんなに大変だろう。しかも今日はよりによってナーセルが出かけているので、すべて一人で作業するそうだ。

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プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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