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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   
カテゴリー「動物」の記事一覧

ひよこ誕生

約3週間前から、3羽の鶏が卵を温めている。そしてついに昨日から、卵が孵り始めた。1羽につき12~15個の卵を温めていたのだが、無精卵だったり、そのほかの理由で状態の悪い卵は、途中で雌鶏が壊してしまう。今回は暑くて卵の質がよくないせいか、最後の数日になると多くの卵は残っていなかった。


それでも5羽以上、孵した鶏もいる。雌鶏の羽の脇からちょこんと顔を出したひよこを見るのは、とても楽しいことだ。雌鶏の上に乗っているのもいる。手前の割れかけの卵は、これから雛が出てくるところだ。


茶色の鶏は、ドラム缶の中で卵を温めていた。しかし途中からもう一羽、別の鶏が彼女の上に乗ったり卵を独占したりして、最後までドラム缶の中に一緒にいた。家禽小屋に移した時点で、2羽目は外に出したけれど、まだ座っているようだったら、新しく卵を置くかもしれない。


この鶏も、元は別の鶏が座っていたのを横取りして、ついには乗っ取ってしまった。卵を奪われた鶏は、あっさりと普通の生活に戻ったようだ。卵は2羽だけ孵ったけれど、残る5個の卵はおそらく腐っている。腐った卵は、最後にはポンッ! と音を立てて破裂するのだ。
家禽小屋には、まだ放し飼いにするほどの大きさに成長していない雛が2羽だけいたのだが、卵を産み始めた3羽とそのひよこたちを新たに移し入れた。今のところ、それぞれの家族がそれぞれの隅に落ち着いている。
放し飼いにした鶏は、雛を含めて全部で34羽になった。50羽になる日も近いだろう。みんな美しい鶏に育ち、わたしは胸がいっぱいだ。

わたしの花壇を荒らすのだけは勘弁してほしいが


愛しのキティまで。やめて!

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ハリネズミ

夜の9時。またハリネズミが出没した。今度は家の前の道路で、タローとジローに挟まれて身動きが取れなくなっているところを発見。一晩中、犬が吠えても困るので、ハリネズミは段ボールに入れて、玄関に置くことにした。そのまま懐いたら飼ってもいいかと思ったのだ。


なんだか前夜に見たのとは違う気がする。なにが違うって、大きな耳が全開になっているではないか。絵本で見たことがあるハリネズミは、比較的小さな、まるみを帯びた耳をつけていたけれど、イランのは違うようだ。
その晩は器に牛乳を入れて、段ボール箱の半分だけ蓋をしておいた。トラップとして、鶏の卵も1個まるごと置いておいた。


翌日も一日中、イチジクをやったりブドウをやったりしてみたものの、このハリネズミは果物には手をつけなかった。それから卵もそのままだったので、庭のドラム缶の中の卵を彼が食べた証拠は掴めなかった。


何度もフラッシュをたいて申し訳ない。ハリネズミはモグラの仲間なので、明るい光は嫌いだろう。段ボール箱という空間も狭すぎるし、餌もよく分からず、彼にストレスを与えているだけのような気がしたので、日が暮れたあと、家の前に放すことにした。ちなみに、ハリネズミは怒っているようで、近づくと「シャーッ! シャーッ!」という音を出していた。


本当は南庭に持っていってほしかったのだが、万が一このハリネズミにこどもがいたとしたら、まずいことになると思い直した。ハリルはフィンランドで野生のハリネズミを餌付けして飼ったことがあるらしく、おっぱいにミルクがあるかどうか見てみろというのだが、触るとボール状になって体の内側を隠してしまうので、それは無理だった。家の前からどこへ向かうのか? 追ってみたが、向かいの家の塀沿いに水路の方へ歩き、5メートルくらいのところで藪に潜ってしまい、結局分からなかった。軟禁されるというひどい目にあったので、もう来ないかな?

ハリネズミ騒動

昨夜は犬のジローがやたらに吠えて、その声で夜中に目が覚めてしまった。庭にはバグティとタローもいるはずなのに、ジローばかりが吠え続けている。今日はタロー・ジローを繋いでいないのに、うるさいなあ! と思いつつ、完全に目が覚めてしまったので、寝ている二階の寝室から降りて外に出てみた。寝苦しい夏の夜も、外に出れば清々しい風が吹いているものだ。空にはたくさんの星も光っていた、午前2時半。
ジローは、塀の近くの地面に近づきながら吠えていて、タローも一緒に地面に注目していた。ゴミ箱の臭いに反応しているのか、または地面になにか臭いものが埋まっているのか? と思いながらしばらく見ていたが、猫たちも寄ってきているのでヘビでもいるのかもしれないと思った。
懐中電灯を当ててみると、なんとそれはハリネズミだった。生きているのを見たのは、人生で3度目だと思う。今回は移動していなかったので、その姿をはっきり見ることができた。多くの動物に囲まれて恐ろしかったのだろう、全身に針を立ててうずくまっている。家の敷地の外に出そうとシャベルですくうと、体をまるめて一つのボールになった。その前は、針山から顔と手が出ていて、絵本で見るハリネズミそのものだった。とてもかわいいネズミで、彼もこの庭に一緒に住めたら楽しいね、と思った。
しかしこの調子では犬猫と折り合わないので、塀の外に出して、十メートルくらい先まで追っていった。追いかける犬も制したし、これでハリネズミはどこかへ行ってくれるだろうと思い、二階に戻ったら、しばらくしてまたジローが吠え始めた。まさかと思って外に出ると、さっきのハリネズミがまた別の場所で犬に捉えられていた。ヒッジホグ・リターンズ!

まるまったハリネズミ。目を凝らすと黒い鼻が見えます

シャベルですくって、今度は家から離れた水路まで持っていった。水路の手前で下ろすと、ハリネズミは犬に追われて水の方に降りて行った。一件落着。
ハリネズミは、その針山ゆえに犬や猫に噛まれることがない。だからうちの庭でもじっとしていられたのだろう。ところがハリルが言うには、彼が鶏の卵を食べた犯人だろうとのこと。底の空いたドラム缶の中で卵を温めている鶏がいて、最初は14個あったのが、昨日はなんと7個まで減っていたのだ。鶏は、温めている途中で不良の卵を自分で壊す習性があるものの、その数が異常に多いので不思議に思っていたところだ。あのかわいいハリネズミが食べていたのだとしたら!
うるさくて敵わないと思っていたジローくん、いい働きをしてくれた。



子猫が増えた

先日、猫が1匹増えた。今年の春はチーちゃんとタイちゃんが合計7匹の子猫を産み、その彼らはだいぶ大きくなった。授乳の時期も終わり、チーちゃんタイちゃんは、餌がほしいとき以外は庭に姿を見せなくなった。一方、子猫7匹はほとんど庭の中にいて、昼寝しているか遊んでいるかだ。家の中からわたしが出ていくと、餌だと思って「ニャーッ!」と追いかけてくる。
その日も、子猫たちは餌場に向かうわたしを群れで追いかけてきた。その中に、見たことのない子猫が混じっていた。黒いトラ模様でお腹と足は白く、前足は白い靴下を履いたようだ。体も他の子猫たちよりだいぶ小さい。しかし不思議なのは、うちの猫の中に溶け込んでいて、当たり前のように餌場に走り、餌を食べ始めたことだ。


わたしが触ってもまったく逃げないし、他の猫にも近づいていく。クミシュテペの路地で会った猫で、触らせてくれた猫はこれまで一匹もなかったと思うので、人に飼われていた猫なんだろうか。この小ささで、どこからどうやってうちまで来たのだろう? いろいろと疑問が湧いてくる。1匹くらい増えたところで特に困らないけれど、彼女がメスだということはちょっと問題だ。


それから、彼女は右目がつぶれている。ケガをして瞼がくっついているだけかと思ったが、頭の形から判断すれば、目玉も失っているようだ。かわいそうに、何があったんだろうか。体のほかの箇所はきれいな猫なので、毛づくろいはできるようだ。


子猫は、犬を目の前にしたら少し緊張していた。しかし二日目にはもう、うちの犬が猫を襲わないということを理解して、安心したようだ。物怖じしないのは、生まれ持った性格なのかもしれない。

マイコウ

チーちゃんの息子である黄色い猫は、マイケルと名付けた。彼はわたしを見ると駆け寄ってきて、立っていれば足の甲に、座っていれば膝に乗って、喉を大きくグルグル鳴らし、昼寝をしようとする。降ろそうと思って体を押しても、しがみついている。次の冬は、彼を布団の中に入れるかもしれない。

レンク

頭の上に黄色い染みのような色がついたタイちゃんの娘には、レンクという名前をつけた。トルクメン語で「ペンキ」の意味がある。黄色いペンキが一滴、落ちたみたいだから。
マイケル、レンク、サーリジャ(小)。彼らは特徴があるから名前がついたけれど、残る4匹は同じ黒トラので、みな「ガラジャ(黒ちゃん)」だ。なにか個別の名前をつけたいけれど、その前にまだ見分けがつかない二匹がいるのだった。二匹は性格もそっくりで、しつこく鳴いてわたしの体によじ登り、手や足を噛み始める。座っていると、背中に抱きつく格好で両足を乗せてきて、まるで人間に飛び乗られたようだ。

one of the ガラジャ

 
玄関の中から盗撮

新しく来た子猫に対して、二日目はほかの子猫たちが反応し始めた。彼女のお尻を嗅いで、「シャーッ!(威嚇)」と言うのもあれば、すり寄ってくる彼女となかよくしているのもいる。いずれにしても、時間が経てばみんな仲間になるだろう。三日目の今日は、長旅の疲れが出たのか、子猫は温水器のそばで昏々と眠っている。

うちにたどり着いたなんて、幸運な猫だ。これから賑やかな毎日が待っているよ

おいら、コッコ

コッコの話。
鶏のコッコは、たくさん生まれた雛たちの中で唯一生き残った、貴重な存在だ。絶対に死ぬと思っていたのに死なずに育ち、途中、大きな鶏たちに半殺しにされたこともあったが、やはりすくすくと育った。その不死身さは、奇跡的だ。
しかしこの頃、わたしはコッコになんとなく違和感を覚えていた。自分に懐かなくなったからかわいくないのではない。コッコの独立性というか、自立性というか、他の鶏たちと群れないのに夜はちゃんと同じ部屋で寝たりする性格が、妙な感じがしたのだ。一般的に鶏は、とても気が小さくて、いつも隣の人がやっていることを真似しがち。けれど、コッコは本当に自由で、自分の世界を持っている。そんなことを言葉にならないくらいに感じていたある日、ふとある光景を目にしたのだ。
コッコが、雌鶏に乗っていた。雌鶏に乗って、首根っこを突く。つまり、それは多分に雄鶏の性行為だ。コッコは、雄鶏だったのか!

え? おいら?

根拠なく、コッコは雌だと思っていた。だから驚いたのだ。うちには今、14羽の雌鶏に対して、たった1羽の雄鶏がいる。ハリルに聞いたところ、雌:雄=1:6~7くらいが、合わせて飼うのにちょうどいいそうなので、コッコが大きくなればちょうどいい感じになるだろう。



それにしても、あの自由さというか堂々とした感じ、あれは雄鶏の特徴なのだろうか。そういえば、雛の中でわたしに懐いているのも、雄なのかもしれない。物怖じしない感じがきっとそうだ。


雄鶏は、大きなしっぽ(?)に特徴がある。しかしこれが大きくなるのは、体もだいぶ大きくなってからなのだ。雛のうちにしっぽで性別を見分けることはできない。トサカが違うという話も聞くけれど、雌鶏にも意外と大きなトサカを持つのがある。

おじさんぽい雌鶏です

ではどうやって見分けるかというと、雄鶏は足が大きくて、姿勢がすっとしている。対して雌鶏は、体も小さく、ずんぐりむっくりしているそうだ(by ハリル)。

雌鶏たち


コッコ(♂)

子犬三兄弟の死

去年南庭で産まれた犬が三匹、みな死んでしまった。死因は不明のままだが、ハリルは毒を飲んだのだと言っている。誰かが毒を混ぜた餌を置いていたとか、毒の入った袋を見たとか、断片的な情報を聞くだけなのでわたしは判断しかねるけれど、ケガが原因ではないことは確かなようだ。
一匹目は、体の三ヶ所に傷があって、ひどく膿んでいた。そのときは噛まれたのだと思ってむりやり手当をしたのだが、その二日後に死んでしまった。今思うと、その傷は体の中から起こった現象だったのだろう。
そのうち二匹目(ジュニア)、三匹目(ショコラ)もみるみる弱っていき、目の周りにかさぶたができたり、体中にダニがついたりしていた。手当をしようと思っても、体に触られるのを嫌がって逃げたので、その二匹はむりに捕まえなかった。そして二匹ともおととい、昨日とついに命が果てた。

元気だった頃の三匹。産まれたばかりの子羊を見ている

ショコラとジュニア(バグティジュニア)

南庭には犬と猫がたくさんいると思っていたが、気がついたら自宅と変わらないくらいに減っていた。犬はガチガチとガラアーラ(♀)、今年産まれた子犬の三匹だけだ。猫も何匹かいなくなってしまったが、これは棲み分けでどこかへ移ったのかもしれない。



チーちゃんの娘。チーちゃんの生き写しだ

キティの妹。生きて南庭に住んでいた

バートゥル。最年長のツワモノ、子猫を量産してくれるなよ

雛たちとコッコ

犬猫からの圧倒的な支持を誇るわたしだが、鶏にはまったく人気がない。わたしが小屋に入っていくと、彼らはザザザーッと群れをなして逃げてしまう。鶏の場合は、餌をやっているからといって簡単には懐かないようだ。


しかし一羽だけ、これは体が一番大きい雛なのだが、懐きそうなのがいる。最初は皆につられて逃げるのだが、餌入れを置く段になると手元まで来ていて、いつも一番乗りで食べている。それから、わたしはときどき小屋の端に座って雛たちの様子を眺めているのだが、そういうときは徐々に近づいてきて、しまいにはわたしの膝に乗るのだ。そうなると、こちらもその一羽をひいきにしてしまう。特に餌を多めにやるわけでもないけれど、かわいいなあと思ってその行動を目で追ったりしている。小さいのをいじめるでもなく、性格もよさそうだ。

彼女。顔も体もカラフルで、陽気な印象


以前からのひいき、コッコはどうしているかというと、立派な鶏になっている。しかしコッコはもうわたしには懐いていない。「コッコ!」というと多少反応はするのだが、近づくと逃げる。手のひらに乗っていた頃の信頼関係は、なくなってしまったものと思われる。
 
餌を持って走り去るコッコ

大きくなりました

さて、ひよこの話。ひよこは一体どこがかわいいのか、具体的に見つけた気がする。それは、ここです↓


お尻のラインを中心とした、体のシルエット全体だろう。尖ったくちばしも、このくらいのサイズと色ならば、かわいいというものだ。






水を飲むときは、くちばしで水をついばんで、おもむろに天を仰いで口をパクパクする。こうやると、水が喉を通って降りていくようだ。
ちなみに人間が薬を飲むときは、同じように上を向いてゴクンと飲むよりも、あごを引いて顔を下に向け、ゴクンと飲んだ方が薬がのどに詰まることがない(父が発見したと言っていた)。これは本当なので、薬を飲むときにやってみてほしい。大抵の人は上を向いているんじゃないだろうか。


毎日、夕方には卵を探して回り、日付を書いたら冷蔵庫にしまう。一ヶ所に産んでくれると助かるのだが、鶏たちはときどき新しい場所を探してはみんなで生み落としていく。しばらく気がつかないで、十数個溜まっていて、しかもその上に乗って温めている場合がある。そうすると、三週間後にはピヨピヨとひよこの大群が突然現われてびっくりすることになるのだが、これからはクルチクメ(卵を温めること)も卵の個数や日数を把握理していきたいので、一ヶ所に集めていきたい。

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プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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