忍者ブログ

砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   
カテゴリー「住まい」の記事一覧

デスク

ハリルは家畜の仕事のほかに、うちで「ビジネス」と呼んでいる貿易関係の仕事をしている。イラン国内の商品を外国に売ったり、外国の商品をイランに輸入したり、買い手と売り手の仲介のような仕事だ。扱う品物はいろいろ、パートナーもいろいろなので浮き沈みの激しい仕事だが、ハリルは諦めずに続けている。一日中ネットや電話で誰かとやりとりしていて騒がしいし、出張となると家畜を放り出していき、動物が病気になったり死んだりするので、わたしはビジネスにはずっと反対してきた。しかし最近分かったことは、家畜の仕事だけしてクミシュテペに暮らそうとすれば、地元の人と同じく、自分たちの暮らしも貧困の渦に飲まれてしまうだろうということだ。ハリルはだいぶ前からそのことに気がついて、方向転換を図ろうとしているのかもしれない。なかなか甲斐性のある男なのだ(金はないけど)。


大将、がんばって!

本題は、デスクの話である。わたしのデスクもハリルのも、まったく同じサイズを注文した。ところで、棚板キャビネットで「厚みの部分の表面が…」としつこく書いていたのは、この部分のことだ(
おそらく、大部分の人は問題を感じないレベルの話)。
 
デスク

棚板

どっちも組み合わせがおかしいと思うのだが、棚板の方はあんがい馴染んで部屋の中で自然に見えている。デスクの方はいただけないが、これを解消するいい方法を思いついたので、いずれ細工しようと思う。
しかしデスクには一つ、大きな欠点があった。長さ120cm、奥行き60cmのデスクなのに、足元に板が一枚打ちつけてあって、座るとその板がじゃまして足が奥に放りだせないのだった(上のハリルを参照)。ちょうどまんなかにつけてあって、職人は「両側から座れる」と鼻高々だったので「デスクは両側から座らないよ」と返したけれど、きっと伝わっていないだろう。わたしは直してもらうようハリルに言ったが、ハリルはやる気がなさそうだった。そういうわけで、住まいの家具シリーズは今回これにておしまい。文句ばかり書いていたようだが、非常に、非常に、便利になった。

PR

デスクとキャビネット

デスク2台とキャビネット2個が納品された。これらが問題だ。表面の色は壁に取りつけた棚板と同じなのだが、厚みの部分の色が「薄い茶色」ではなく、ただの「白」だった。組み合わせが最悪だ! したがって、これらの家具については写真は公開しないでおこう。
という訳にもいかないだろうから、普通に書きます。まずはキャビネット。扉がついた、三段のカラーボックスのようなもの。

二つ並べて置いた

段の高さが不揃いだけど、構造上しょうがないか?

扉の把手

把手がダサい。しかしそれは想定の範囲内だし、わたしがダサいと思っても、より多くの人は「クール」「かわいい」と感じる可能性は大なので、問題ないだろう。しかしやっぱり、この表面の模様と把手の造作はマッチしていないし、わたしはキラキラ系より地味な民芸調が好きなのだ。

民芸調♪

気を取り直して、次はデスク。これも厚みの部分が白かった。


なんだかんだ言っても、この倉庫部屋はある種の雰囲気ができあがってきた。もうこうなったらこの路線(カラフル、ポップ、キラキラ!)で行ってみよう。
おまけに、木製の食卓の脚を切って高さを低くすることができるかと職人に聞いたら、その場ですぐ切ってくれるということになった。のこぎりを使って手で切ると言って、家の中でギコギコ切り始めた。


切り落とした表面はやすらなくていいのか? と聞いたら、そのうちこなれてくるとのこと。それって、カーペットでやすっているってことではないのか。
テーブルとイスを5cm短くしたことで、テーブルは80cm(イランのスタンダード)、イスは50cmの高さになった。イスに深く腰掛けると、わたしにはまだ5cmくらい高いけれど、だいぶよくなったし、ハリルにはピッタリのようだ。座りやすくなって、新しいものを買わずにハリルのお気に入りのテーブルを使えて、とてもいい解決法だった。

切る前の、羊の足をモデルにした脚

次回は、ハリルのデスク風景を紹介して、シリーズを終える予定。

棚の取りつけ

棚板が納品された。職人がバイクで持ってきて、壁に取りつけまでしてくれた。いつ手に入るか分からないドリルを待って、自分でやることを想定していたので、本当にありがたい。この職人が持っていたドリルは小型で、しかもレンガ+セメントの壁にネジを入れるのに、今までより簡単で、床に落ちる粉塵の量も少ない方法でやってくれた。簡単そうに見えていたけれど、わたしがやったらえらいことになっていただろう。作業の途中で、汗を滴らせながら「水をください」と彼は言っていたのだから。


玄関に靴用の棚、フックの上に物置用の棚、サロンに電話台などを取りつけた。

靴の棚

帽子なんかを置きます

電話台

鉛筆置き場(?)

これらの板はすべて壁になじむように、淡い色(木目調の線模様が入っている)を選んで、側面も同じ色を貼ってくれるように頼んだ。しかし! 側面(厚みの表面)は見事に薄茶色で仕上がっていた。しかし取りつけてみれば、こっちの方がよかったのかもしれない。自分のセンスに自信がなくなった一件。

台所

台所にも、棚を取りつけた。フープロにジューサー、鍋やボウルなど、置き場がなくてそこらじゅうに散らばっていたものが、収納できるようになった。もともとはここに乾物やら食品のストックを置くつもりでいたのだが、台所ができた後、西日が強くあたることが分かったので、鍋と食品の置き場を交換したのだった。

鍋などを除いたら、パントリーが広くなった

いよいよ明日はデスクとキャビネットが2台ずつ納品される。しかし食事用のテーブルは、なぜか発注していなかったことが今日、判明した。仕方がないのでこれまでの巨大テーブルをひきつづき使うけれど、テーブルもイスも脚を10cm切ることを検討している。

家具の発注

だいぶ前からほしいと思っていた、小さめの食卓を発注した。今は、210 ×120 cm の巨大テーブルをあらゆる作業に使っているので、事務仕事(というか電話とチャット)が増えてきたハリルのデスクと、食卓を分けようというわけだ。おまけに、わたしのミシン用デスクと、物置部屋(別名:アトリエ)に置くキャビネットも注文した。

家具職人の店

これまで木製の家具はすべて親戚のワハブに発注していたのだが、今回は MDF「中密度繊維版(medium density fiberboard)」という素材を使って作ることにした。日本ではすでに一般的に使われている材料だが、クミシュテペでは最近流行り始めたばかりなのだ。もちろん、手製の木製家具の方がこの手作りの家には似合うと思うけれど、最近ワハブは仕事がいっぱいで当てにならないので、MDFは木材より手に入りやすいし、安価なので試してみようということになったのだった。
 
職人の工房

しかし心配なのは、彼の腕だ。彼が作ったものを見たことがないし、工房に置いてあった靴箱は、こういうのだった。


ハリルは、靴箱は余った素材で作ったものだとか、彼はいい奴だとか擁護していたけれど、デスク2台、キャビネット2台、テーブル1台、それから家中の壁につける棚板をたくさん、一度に発注して、納品が一週間後と言われたら心配にもなるだろう。おそらく納品は遅れるだろうけれど、期待と不安が入り混じっている(いつもどおり)。
しかしどんなものが納品されようと、きっと十分使えるし、人生思い通りにならないのが当たり前、失敗して直していくのが当然なので、なんでも喜んで受け入れようじゃないか! いつのまにか、わたしの寛容性は増しているようである。というか、無駄な心配性になっている。

ペンキ塗り

ようやく着手した、ペンキ塗り。やると決めてから着手までに、2~3ヶ月かかってしまった。道具が揃ってからも1ヶ月以上放置。なぜだろう? おそらく、初めての作業なのでやり方がよく分からなかったからだ。


しかしもう夏が終わってしまうので、やるしかない。とにかくペンキ缶を開けて、塗ることにした。塗る対象は、二階の部屋のドア4枚と、その枠4つ。これらはすべて白で塗る。その他に、二階の階段を黒く塗るつもりだ。

ベランダに続く階段。これを塗るのは大変そうだ~

買ってきてもらったペンキは油性のものなので、ベンジン(シンナー)を混ぜながらペンキの濃度を調整する。しかしコツが分からず、手探りで塗っている。完璧に仕上げようとするから気が重いのだと思い、細部が気になりだしたら(トルクメン、トルクメン)と自分に言い聞かせて気を楽にしている。トルクメンの仕事は雑なので、それくらいでいいのだ、ということだ。しかしトルクメンにも細かい仕事をする人がいることを思い出し、(ナーセル、ナーセル)と言い換えて気を楽にしている。いずれにしても、人をバカにしすぎなのだった。

木が見えないこともないけれど、このくらいでいいか?

コンクリを切る

今日もまた、少しだけ塀の工事が進んだ。家の入口となる扉(門)をつけることになる場所の、コンクリートを取り除く作業だ。塀のブロックはハリルが壊したけれど、その下に基礎となる太いコンクリが残っているので、それも取り除かなければならない。この仕事は、壁越しのお隣さんがドリルを持ってきてやってくれた。


奥の白い壁越しに見える家に住む、おじさんだ。おじさんと書いたが、わたしより若いような気がする。奥さんと、こども三人で住んでいて、植物を育てるのが上手な人だ。次女さんは、ナーセルの娘たちと一緒に遊びにくることがあるのだが、飛び級で一年上の学年で勉強しているそう。

おじさん、痩せ型がかっこいいです

この作業は相当大変そうだ。そういえば、今住んでいる地上階に、窓を入れるための穴を切ってくれたのも彼だった。振動ドリルで根気よく穴を開けながら、コンクリートを砕いていく。数十センチ間隔をあけたところも切り、鉄棒をテコの原理で動かして、グラグラさせてから塊を取り除いていた。小学生の息子がそれを手伝っていた。
 

3時間ほど作業をして、門の幅の分の基礎は取り除かれた。次はどんな作業になるのだろう。それはナーセルだけが知っている。


移植せずに一部残しておいた綿花は、さっそく危ういことになっている。どうしたものか。
ところで何度も揉めたことがある隣の家との境には、大きないちじくの木が生えたし、今はうちの排水のせいでカボチャ、メロンが生えてきている。カボチャは少なくとも2個の実を確認した。タラゴンもたくさん生えている。できればいなくなってくれ… と思っている隣の家との境界線が、皮肉にも豊作で、楽園的様相を見せている。なかよくしなさいということなんだろうか?


…あり得ないス。

塀を造る

いつだったか犠牲祭前に、家の前の排水溝が完成した。コミュニティに最初に申し出てから五年も経っていたし、最後の工事が始まる前にひと悶着あったので、完成してもうれしさは感じられず、「あっそ。」と思っていた。おまけに、うちの排水管は排水溝に届くように管を継ぎ足していないので、排水は今までどおり家の前の土の中に浸み込んでいる。


奥の二階立ての建物は、うちの家禽小屋だ。この通りにはうちを含めて4軒の家があり、そのすべての家の前を通る排水溝が完成した。排水の行き先は、カスピ海につながる水路だ。

突き当たって右(西)に行くとカスピ海、左(東)がクミシュテペの町

さて、排水溝が完成したので、うちは自宅の塀を作る予定だ。すでに職人が視察に来て、工事は1~2日で終わると聞いている。しかし職人を呼ぶ前に、ブロックや扉などの材料を庭の中に用意しておかなければならず、そのためには、排水溝を車がまたげるよう、石を渡しておく必要もある。そういうわけで、まずはハリルが塀を壊し始めた。



今は、家の前の部分に塀がまったくない。これは、以前は家の一階が倉庫だったため、車が出入りできるよう塀を作らなかったのだろう。そのため、倉庫を改造して住居にしてからも道から家が丸見えだったのだ。せっかく塀を作るので、扉は家の前ではなく、庭の中央にしてもらうようリクエストした。


そのあとは、ナーセルが石やら廃材やらをダンプカーで運んで来て、排水溝に橋を渡した。これからセメントを流したりして、橋を完成させるそうなのだが、ナーセルの手仕事となるとちょっと心配がある(作業をしてもらっていて、文句を言える立場ではないのだが)。



この重い石は、一人ではとても動かせるものではなかった。助手として、奥さんが一緒に作業をしてくれて、二人で、素手で、石を動かしていた。ナーセルの奥さんは、「気は優しくて力持ち」という言葉がぴったりの人だ。ひょっとしたらナーセルより力持ちかも。

移植前の綿花

塀のそばに植えたオシロイバナと綿花は、工事で踏みつぶされると思うので、庭のほかの場所に移した。意外なことに、オシロイバナよりも綿花の方がうまく移植できたようだ。

最新記事

プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

P R

Copyright ©  -- 砂漠人5 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]