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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   
カテゴリー「住まい」の記事一覧

 日本に行く前は、庭に雑草が茂って青々としていたと思っていたのだが、戻ってきたら地面がすっかり砂漠化していた。


 オリーブやその他の果樹がかろうじて育っているけれど、全体的に地肌が見えてきている。庭はこれでも、枯草とその根っこを抜いて、きれいにした後なのだ。

枯草を貯めている場所


 桃らしき6本の果樹も枯れずにいるものの、いまいち勢いがなく、今年は果実がなかった。しかし洋ナシは一つ、落ちずにがんばっている。


今日の夕焼けは、雲がダイナミックな模様を作っていた

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カボチャ畑の方針を決めた。大がかりな作業が必要となる柵はやめて、普通に地植えする。あるだけの種を植えて苗が育ったら、最初のうちはカゴで保護し、蔓が伸びてきたら放置する。鶏が食べたらそれまでだ!


そういうことで、畑になる予定の場所を耕した。この細長い敷地の中央に苗を植えて、奥と手前の二方向に蔓を伸ばしたいと思っている。
牛小屋の前なので、牛を飼っているときはここから餌をやっていた。わたしたちが牛の世話をしたのは三年くらいだが、その前にユスフや住み込みの夫婦が小屋を使っていた。地面にはたくさんのゴミが落ちていて、わたしは三年のあいだにずいぶん拾ったものだ。表面はもちろんのこと、地面から飛び出している紐や袋を引っ張って、見えるところはきれいにしてきた。しかし掘り返してみると、ゴミはまたザックザック出てきた。ゴミだけなく、石やセメントの塊もたくさんあって、シャベルを入れるたびにガツンとくる。

戦利品?

果物ナイフが3本とスプーン1本も出てきた。果物ナイフはこちらでは作業用ナイフなので、紐などを切るために使って落とし、埋まったのだろう。新しい場所を片づけるたびに、過去十数年の歴史が手に取るように見えてきて、そのたびに憂鬱になる。この場所からこういったゴミを撤去したのは、もう三度目だ。なぜこんなところに、こんな人たちに大きな投資をしてしまったのか…。

これだけの瓦礫と袋いっぱいのゴミが地中に捨てられていた

しかし過ぎたことは仕方がない。これからどうするのか、ここからの判断が大切なのだ。

プラム?

クルミ

りんご

希望はある。植物の成長を見ていると、この世は本当に希望に満ちていると感じる。わたしたちの未来を救うのは、植物という自然なんじゃないだろうか。

トイレから自宅への歩道

自宅前

草もだいぶ刈り取り、次に伸びてくるのを待っているところだ。わたしが庭の手入れをすると、すっきりしすぎてしまう。去年、一ヶ月不在にしていたときの庭は、もっとワイルドだった。部屋の整とんをしても、「引越し前夜」みたいになってしまうし、料理の盛りつけも淡泊にまとまり過ぎる。そういえば美大予備校でデッサンをしていたときも、何を描いてもわたしのデッサンは痩せた感じの絵になっていたように見えた。それはまったく魅力的ではないのだが、人物の内面が現われてしまうのだろうか。やだな。

庭仕事

今日は一日中、庭の仕事をしていた。牛用に草を刈ることは日課だが、歩道を整えてみたり、石やゴミを拾ったり、畑の準備をしたり、やることは無限に出てくる。しかしハーブを植えた畑は、早くも諦めた。鶏が芽をきれいに摘んでしまうので、もう水やりもやめたし、そこに無花果の小さな木も植えてしまった。
DIYも庭仕事もそうだが、最近はっきりと気がついたことがある。どんな家事でも遂行するためには実行力はもちろんのこと、判断力がとても大きな要因だということだ。これまで庭がどうにもならなかったのは、わたし自身がどうしていいか分かっていなかったからだろう。「庭をどうするのか」ということに対する意識が、ぼんやりとしていたのだ。去年までは、ただ体を動かすためにあれこれやろうとしていたけれど、今年は果樹を計画的に配置して、歩道を意識して配置して… とやっていたら、草木の要・不要も判断できるようになり、作業も簡単になってきた。これまでは、自然に生えてきたものはすべて、どうにかして育てようとしていただけだったのだ。


自然に生えてきたセロリは、1メートルを優に超える高さになった。花がたくさん咲きそうなので、その周りを耕しておいた。その作業の最中、セロリから数十センチしか離れていないところに、別の小さなセロリの株が出ていることに気がついた。上の方は草と一緒に刈ってしまっていたけれど、根元からそっと掘り出して、植え替えておいた。どこかからこぼれた種は、ひとつじゃなかったのだ。見つけたときは思わず「あっ!」と声が出た。

セロリの花

畑は、日本のカボチャの種が手元にあるので、それを蒔くだけにしようと思っている。鶏から守るために、なんとか囲いができないか考えているのだが、「鶏はカボチャの葉のように表面がざらざらしたものは好まない」と書かれた記事を見つけた。わたしの判断力は、その一行に頼るのはまちがっている、と言っているのだが、うまい囲いができそうにないので、それに賭けそうになっている。

チーちゃん

毎年、家の中で出産して子育てをしていたチーちゃんは、ガウシャンに追い出され、どこか別の場所で出産した。タイちゃんも然り。だから今年は子猫が二匹だけだ。チーちゃんタイちゃんが何匹産んだのか、どんな色のを産んだのか、知ることができないけれど、猫が分散されたことはよかったと思っている。

台所のシェルフ設置

今日のタスクは、台所のラックの設置。地上階のDIYはついに、最終章を迎えた。
日本から送ってもらったステンレスのシェルフを横に4枚、設置したのと、それに合わせて既につけてあったハンガー類をつけ直す作業だ。壁には水回りだけセラミックタイルを貼ってあるので、これをドリルで砕くのが本当に大変だった。

壁がボロボロです(笑)

タイルの後ろの壁も、コンクリートの柱にあたる箇所もあって、死ぬかと思った。合計26個の穴を開け、最後は力尽きて頻繁にドリルを泳がせたが、「根性で」終わらせることができた。これは本当に、男性の仕事だと思う。

すべてを撤去して、穴を開けたところ

シェルフを設置

ハンガー類も再設置

ブツを配置

あとは要らなくなった壁の穴を埋めて、使いやすく物を配置すればいい。水切りカゴをなくしたので、ワークトップの空いている面積が増えたのがいい点だ。
途中で暑くなって上着を脱いだら、猫たちがその上で眠っていた。子猫たちはわたしが服を脱ぎ捨てるたびに、その上で丸くなる。初めてのおしっこは、わたしの靴下の上でやってくれた。


今は自分でトイレに行ける

母、ガウシャン

最後は恒例のビフォ・アフで締めくくりたいと思います。

BEFORE

AFTER

BEFORE

AFTER

DIY

計画してから半年以上経って、ようやく家の中の整備に着手できた。材料は五ヶ月前に日本から届いていて、先日ジェリルがドリルを買ってくれたので、いよいよ作業開始だ。


よく見たら本体は中古のようだが、ネジは新しいのを二種類買ってくれた。このドリル、壁に穴を空け始めるとなぜかネジが取れる。とても危ないのだった。しかしそんなことでめげていては始まらない。何度もネジを締め直して(その度にコンセントからプラグを抜いて)根気強く作業した。

BEFORE

AFTER(ガラスの棚板を設置。これで窓の開閉が楽になる)

歯ブラシ立ての下には友人が送ってくれた珪藻土コースター。水分を吸収する

そして倉庫部屋(わたしのアトリエ)に、洋服ハンガーを設置した。洋服はスーツケースやボストンバッグに収納していたので、これからは床を空けることができるし、便利になると思う。この作業は大変だった。開けた穴が大きすぎてネジが空回りしてしまうことが多く、マッチ棒を何本も入れて締め直したりした。まだ完璧ではないので、様子を見て直すしかないだろう。疲れてしまって、肝心の洋服の配置は、「奥さんが楽しんでやってくれれば…」といった心境だ。

将来ロボット掃除機が使えるよう、高めに設置しました

次は、浴室のシャワーカーテンの設置だ。昨日ハンガーレールが落ちていたので、これを機にカーテンも新しいものに変えた。

BEFORE → AFTER(ちょっとやらせあり)

これで終わりと思うなよ! 古いシャワーカーテンは下の方が汚れていたので、それ以外の部分を切って活用した。

洗面台の前にカーテン。これで夜も外から見えず、安心だ

BEFORE → AFTER 勝手口のカーテン。これで猫も覗けない

BEFORE → AFTER 浴室のドアにカーテン(お客さんも安心してシャワーできます)

最後に、洗濯機の排水ホースを固定するためのフックをつけ足した。これまでのフックではホースの先端が泳いでしまい、水が脱衣フロアに流れて困ったので、これでシャワーフロアに流れるようになるだろう。重しとして使っていたプラボトルも撤去できた。


わたしの中で、なにかが爆発しているかもしれない。


今日の朝食

タスク:粗大ごみの片づけ

今日は、庭の隅に置かれたままの粗大ゴミを片づけた。二階の内装工事が終わったのは一年以上前のことだが、そのときに出たゴミ(おもに白い粉が固まったものと職人の食べかす!)を山積みにしたまま、これまで放ってあった。なぜなら、ハリルはそれを「玄関の前にコンクリを流すときに下地にするから」と言い、ナーセルはそれを「南庭に持っていく必要がある」と言ったからだ。それよりなにより、重すぎてわたしには運べないと考えていた。しかしコンクリは敷かれていないし、ナーセルが持っていく気配もない。計画性のない彼らの意見はもう無視して、自分の肉体を使うことにした。

BEFORE → AFTER

白い粉の正体が何だったか忘れてしまったが、自然素材だということだ。たしかに、そこから菜の花が大きく育っていた。それらは切って、玄関脇に生けておいた。白い粉で育ったのだから、水でも育ってほしい。



粉を入れている袋はほとんど破れていたので、こぼれていた塊と粉は排水溝脇の溝に埋めた。かろうじて袋が機能しているものは、並べて塀の代わりに。ナーセルよ、持っていくならさっさと持っていけ。きっと来ないだろうから、そのうちすべて溝に埋めてしまうつもりだ。

盆栽はじめました

庭の様子

十種類のサブジを植えた畑は、二種類くらいが芽を出している。ほうれん草も細い糸のような芽が出ていたのだが、今日はきれいになくなっていた。鶏が食べてしまったのだ。




やはり囲いなしの畑は無理だろう。猫はトイレにしているし、犬は寝床にしている。結果は分かってるけれど、あとはもう水をやりながら観察してみるしかない。


庭は草がくまなく生えて、菜の花に似た黄色い花も咲き始めた。果樹は間隔を開けて植え直したし、あとは水やり用のパイプを埋め込む作業が必要だろう。今のところはホースで水をやっているけれど、夏になると水圧が弱くなるのだ。


地面を這う緑色の草も、黄色い花をつけているのがある。これは芝生のように増えていくので、土ごとスコップですくって移植したりしている。見た目もかわいいし、ふかふかでいい感じだ。


桑の実もたくさんついている。すべての芽に実がなるので、枝は少ないけどいくらか収穫できるだろう。モモだかスモモだかの小さな木は、二つだけ花をつけた。




子猫たちは昼間だけ庭に出している。今年は子猫を噛みそうな犬はいないので安心だ。暖かい陽気の中、動物たちがなかよくしている風景は、楽園のよう。春が来て、本当にうれしい。





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プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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