忍者ブログ

砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   
カテゴリー「日本」の記事一覧

日本で買ったもの_03

日本から送った船便が、三ヶ月経って届いた。普通は約二ヶ月で届くものなのに、今回は運悪く、わたしが出した荷物を扱っていた海運会社が経営破綻したために遅れが生じたとのことだった。それでも無事に届いたのだから、ありがたいと思っている(ただし、封書などの航空便は届かないことがよくあるので怒っている)。


ポストマン

雨の降る中、一箱20キロもある荷物をハリルが抱えてもってきた。船便は、郵便局の配達車で宛先の家まで届けられるべきものだそうだが、うちはいつも郵便局まで取りに行っている。しかし今回はバイクでの搬送は難しかったので、ハリルの友人の郵便局長さんが自分の車で運んでくれたそうだ。本来ならば、クミシュテペの郵便局には配達用の車が政府から支給されるべきところ、クミシュテペにはなされていないとのことだった。そういえば、いつもバイクで小さな荷物を配達しているおじいさんがいるけれど、彼も自分のバイクで仕事をしているに違いない。
さて、日本から送ったものの半分以上は、冬物の服である。ユニクロの防風なんとかやダウン、暖パンなどが重宝しているので、お土産にも服を買ってきた。


親戚へのお土産。自分たちの服もこれくらいあった。湯たんぽは義母へ

それからつっぱり棒やカーテンレールなどは、別便で細長くして送った。ちゃんと届いたように見えたけれど、開けてみたらつっぱり棒の先が少し壊れていた。こういったものはイランでも手に入るのかもしれないが、わたしの環境ではまったく希望が持てないので、悩まず日本で買って送るようにしている。



洗面所関係の雑貨は、洗面所に置く鏡と、台所や浴室に吊るすバスケットなどを買った。日本では一人でイケアに行って小さな雑貨をたくさん買い込んだのに、今まだ欲しいものがある。イケアはオンラインでは買えないけれど、ウェブサイトが非常によくできているので、買物に行く前にじっくり(イランで何ヶ月もかけて)下調べができて便利だ。ユニクロも然り。これはエア・ショッピングという、わたしの趣味でもある。

お待ちかねの台所関係…は、たいしたことなかった。手回しのかき氷の機械を持ってきたので、製氷皿も買い足した。来年は、これでこどもたちを喜ばせることができるかもしれない。それからフードプロセッサーも予備を買い足し(秋葉原で外国人を装って8%値切った!)、壊れていた電源プラグも買い、使えるフープロが二台になった。
以上、ユニクロ、イケア、カインズホームなどがわたしの出没している店でした。もちろん、アマゾンも。わたしの買いっぷりに両親は呆れていたけれど、これだけ買い貯めた後ではわたしも当分買物はしたくない。しばらくは全部ハリルにしてもらおうと思う。

PR

日本で買ったもの_02

日本では当然、電化製品を買った。買いまくった。ネットで買い、アキバで買い、近所にあるケーズデンキに何度通ったことか! もちろん、必要最低限しか買っていないのだが…。

・ラジオ×2
・充電式電池のセット×2
・乾電池
・懐中電灯×3
・mp4プレイヤー
・PC用ヘッドセット
・マウス+パッド×2
・フードプロセッサー
・ジューサー
・変圧器
・Kindle(クミコ用)
・タブレット(ハリル用)
・タブレット用イヤフォンマイク
・ミシン
・カードリーダー
・SDカード
・USBメモリー
・デジカメ×2

イランに持ってこなかったのは、ミシンだけ。変圧器を買ったので、滞在中に使っていたにんじん用のジューサーも持ってくることができた。電化製品はほとんどを手荷物で持ってきて、フードプロセッサーのみ到着を待っている。
買いすぎか、そうでもないか? これで、わたしが働きに出た理由が腑に落ちた方も多いと思う。さらに「iPhoneも買った方がいいんじゃない?」と言うハリルを秒殺しました。

日本で買ったもの_01

リクエストにお答えしようと思いましたが、このシリーズはかなり回数が多くなりそうです。

日本では余分な買物はしないように心がけていたのに、結局は非常にたくさん買ってしまった。「必要なものだけ」と思っているのに、最後にまとめてみると何十キロにもなるのはどういうわけなのだ? 砂漠生活で培った「なくてもなんとかする精神」は、まやかしだったようだ。段ボール二箱と一包みを船便でイランに送ったものがそろそろ着くはずなので、楽しみにしている。イランの税関は段ボールを開けて中身をすべてチェックしていると思う。また検閲もあるので、本やDVDなどもものによっては消されてしまうけれど、荷物(船便)が届かなかったことは今まで一度もない。

今回持ってきた食材は、ジャスミン茶、ウーロン茶、緑茶、フレーバー紅茶、インスタントコーヒーと麦茶を少し。この他には友人からいただいたお茶やダシがある。そういえば、小さなボトルの醤油も二本買ってきた(エビの刺身用)。それから、母が北海道で買ってきてくれた小豆を1キロくらい。これが新鮮でものすごくおいしかった!


カルディで買った、タピオカココナツもありました


北海道産の小豆。スーパーで買う豆とは大きさも違う

珍しいデザートになった。たったの数回しか食べられないから、余計にありがたみが増すようだ。日本にいるあいだはチャンスがあったはずのに、あまり色々と食べることができなかった。今さらながら、ラーメンはもっと食べたかったなあ!

日本での食生活について・その2

ハリルが日本の食生活についてどんな感想を持ったか尋ねたところ、次のようなことを話していた。

重要なのは、加工食品をできるだけ避け、自然のものを食べるということだ。肉や魚となる動物は、十分に運動して育ったものでなければならない。それはどういうことかというと、狭い小屋で与えられた餌を食べているだけの家畜や、養殖の魚ではなく、できるだけ野生に近いものを食べるべきだということだ。
日本のテレビは、食品産業に独占されているとハリルは言う。食品をあれだけ大量生産するということは、その保存の方法を考える必要があるということだ。食品を長期保存するためには、多くの保存料を使う必要がある。日本の食品産業ほどの度合いになると、それがいかに度を超えているかが想像できる。
食べものが人に与える役割は、味だけではない。食べものは、人間の脳や体が機能するための力を与えなければならない。その力が、日本人にとっては最も大事な脳に働きかけるのだ。脳を働かせるためには、健康体が必要なのは言うまでもない。
ハリルが「日本人の肌は血の気がない、白すぎる」と日本人の義父に話したら、義父は「日本人の肌というのはこういう色だ」と言ったそうだ。義父の娘に初めて会ったとき、彼女は異様に白い顔をしていた。血の気のない不健康なその顔色をみて、ハリルは逃げ出そうかと思ったほどだ。当時の彼女の食生活は、退廃的だったのだが、ハリルは後に日本でさらに多くの白い顔を見ることとなった。白い顔とは、つまり血の気がない顔で、それはまちがった食生活によるものだと考える彼は、義父の娘を砂漠方式に従って養い、結果、彼女の増血は大成功したのだった。それが、現在のわたしだ。肌の色は白くても、その中には以前より多くの血が巡っている(はず)。
日本は経済活動が比較的うまくいっていて、人々は快適な生活を送っている。しかしながら、人々の顔が白すぎる。ハリルは、日本人の食生活が血を造るために十分なものかどうか、疑わしく思っている。日本では、産業が人々の健康を買収してしまっている。日本のテレビは、食品産業に奉仕している。そうなると、魚の粗からスープをとるなど、本来もっているはずの人間の創造性は失われてしまうのだ。食のテレビ番組が影響を及ぼす前の、日本に伝統的にあったははずの食習慣は、まったく違うものであったのではないだろうか。そういう食習慣を今も保っている場所は、小さな島や村にはあるかもしれないが、都市部は気をつけなければならないだろう。
産業は市場を作り出し、利益を上げなければならず、それが産業の最大の関心事だ。しかしハリルの関心は、自分が健康を保てる方法で食べることなのである。

以上、起承転結はありません(限りなくイラン的)が、彼の言っていることの概要が伝われば、よしとしてください。食品に関する情報のジャングルの中で迷ってしまった場合に、参考になれば幸いです。

日本での食生活について・その1

ハリルは日本に住んで、いったいどういう食生活を送るのか、興味があった人は多いと思う。わたしもその一人だった。ところが実際は、実家に居候していたので、母の台所を砂漠仕様に変えることはできず、多くは実践することができなかった。日本の(母の)台所と砂漠的台所は、どれだけ勝手が違うことか! どうやったら両者が融合できるのか、わたしには見当もつかなかった。それでも、いくつかのアイディアは試すことができた。
ハリルが日本で作り始めた食事の一つは、魚のスープだった。スーパーによっては、まぐろの粗や大きな魚の頭を安く売っているところがある。彼はそれを買ってきて、よく洗い、大きな鍋で煮る。沸騰してくると、血や脂など余分なものが出てくるので、すばやくすくってきれいにする。そのまま煮込み、やわらかくなったら骨や皮をとり除き、スープを作る。
そこにじゃがいもやたまねぎ、にんにく、トマト、キャベツなど色々な野菜を入れて煮込む。味つけは基本的に塩だけだが、ターメリックや唐辛子を入れるとパンチの効いたスープになる。ハリルは、イランでよく使われるドライレモンを最初から入れて煮込んでいたけれど、新鮮なレモンやライムがあるならば、食卓でそれを絞るといいと思う。魚独特のにおいが気になる場合は、にんにくを効かせたヨーグルトソースを添えるといい。
このスープは、野生の肉(魚)を材料とするオーガニック食品である上に、安上がりだ。こういった食事を日本でも実践することができた。
肉に関しては、挽き肉でよくケバブ(肉団子をグリルしたもの)を作っていたのだが、コストコで売っているアメリカやオーストラリア産の肉が一番いいとハリルは言っていた。日本産の挽肉は数種類試したものの、どれも繊維質が足りず柔らかすぎるし、肉の味がしないそうだ。一方オーストラリア産の肉は、放牧されて草をたくさん食べているからいいのだとか。
ほかには、食パンなど、日本のふわふわパンがどうしても受け入れがたかったようで、しばらくすると、小麦粉を買ってパンを焼き始めた。初めは強力粉、水、塩、ドライイーストだけを使ったパンを焼いていたものの、それでも満足できず、全粒粉を混ぜたり、モラセスを使ったり、最後にライ麦粉を混ぜることでなんとか落ち着いた。もちろん小麦粉の値段がとても高いので、コストコで23kgの大袋を買って、コストを下げることも忘れずにした。お金のことを考えなければ、高品質のパンを買うことくらい日本では可能だろう。けれど、日常的に食べるパンに大枚をはたくことは、砂漠式ではないのだ。
それから、ヨーグルトも欠かさず作っていたし、豆乳も喜んでいた。ただし、パックされたものより、豆腐屋さんでできた豆乳の方を好んでいた。牛乳に関しても、日本のものは質がいいと言っていた。
わたし自身が気づいたことは、日本の食事は市販のドレッシングやソースを多用するということだ。伝統的なトルクメン料理にはないものなので、食卓に何本も瓶が並んでいる光景は違和感があった。それからなんといっても、醤油が辛い! なんでも醤油をかけるので、全体として塩辛いのだ。しまいには、野菜のお浸しなどは醤油をかけずに食べるようになっていた。この点は、わたしは日本人らしくないような気がする。何年も醤油を口にしなくても平気なのだから。
ついでにもう一つ、「味の素」的な調味料が気になった。カレーライス→カレールー、麻婆豆腐→麻婆豆腐の素、ゴーヤチャンプルー→チャンプルーの素、鶏のから揚げ→唐揚げ粉、味噌汁→だしの素、などなど。これは料理なのか? と皮肉を言いたくなるような手軽な調味料を使って食事を作る。ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」に、これらは該当するんだろうか。日本の家庭料理ほど、出汁やうまみをインスタントに頼っているものはないような気がするのだが。

さばくの民芸店

何度も変更のご連絡をして、申し訳ないです!
今度はギャラリーの都合により、17日(水)に展示ができなくなりました。
「さばくの民芸店」は18日(木)12:00オープンとなりますが、
展示期間は延長し、23日(火)までとなりましたので、ご連絡いたします。

直前にバタバタしましたが、わたし自身もできる限りギャラリーに在室する
予定ですので、よかったらお越しください。

(呆れないでね~)
 



お知らせです。展示期間が変更になりました。

初日16日は中止とし、17日(水)~21日(日)12:00~18:00です。

先日、わたしは腰痛のため入院してしまい、まだ歩くことが
できません。展示販売については、友人が代理でハリルと一緒に
行いますので、よろしければぜひいらしてください。
展示販売をとりまとめてくれるのは、友人の吉田肇子です。
よろしくお願いします。
なお、会場にわたしがいつ行けるかについては、追って
この場でお知らせします。お知らせしておきながら、自身が
会場に行くことができず大変恐縮ですが、刺繍作品は
揃っていますので、ご興味のある方はぜひどうぞ!



クミシュテペで作っていた民芸品たちが、ようやく日の目を見ることができます。
 8月に、東京の谷中の小さなギャラリーで展示販売をしますので、ご興味のある方、お時間のある方はぜひお越しください。



中央アジアの砂漠に住む少数民族のひとつに、トルクメンがいます。

トルクメンの女性は、衣服など身のまわりのものに刺繍による装飾を施し、
楽しんで暮らしてきました。 多くの人が町に移り住んだ今も、その伝統を
暮らしのなかに見ることができます。
砂漠に暮らす羊飼いの奥さんも、町に住む女性たちも、織物や刺繍など
なにかしらの手仕事に携わる人が少なからずいます。
手仕事をして生活費の足しにする女性もいますが、将来嫁いでいく娘のために
時間をかけてすてきな装飾を施した日用品を準備する人がほとんどです。
日本人とのコラボレーションによる日用品に施された刺繍の技術を
まずはご覧になり、親しみを持っていただければうれしいです。

さばくの民芸店
8月16日(火)~21日(日)
東京・谷中 HAGISO にて




展示期間中は、ハリルも在室の予定です。お暇をみつけていらしてください。

夏休みとミシン

仕事に行かずに家にいるのに、あっというまに一週間が過ぎてしまった。むしろ、仕事に行かないから時が過ぎるのが早いのか。あと一週間ほどで谷中での展示販売が始まるため、残っている作業を細々とこなしている。


ペンケースの裏地をつけているところ。ここからは手縫いする

クミシュテペではどうしても見つからなかったいくつかの裏地を手に入れ、ようやく仕上げをすることができた。ひとつひとつサイズを測ってつける地味な作業だが、裏地がつくと刺繍も映えるので、これは欠かせない。


ペンケース

先日新しくミシンを買った。これまで使っていたミシンは三十年以上前に買ってもらった古いもので、前回イランに持ち帰ってしまったからだ。古いミシンでも、イランではすばらしくハイテクに感じていたのに(それまで古い黒いミシンの引き起こす様々な問題に悩まされていたから)、実際、新しいコンピュータミシンの性能はその比ではなかった。上糸、下糸ともにセットするのが簡単だし、縫いが安定している。糸調節をしなくても縫い始めることができた。わたしが買ったのはシンプルなミシンだが、複雑な縫い物はしないので、十分利用価値がありそう。ちなみに価格は26,600円だった。

あと一週間ちょっとで、谷中での展示販売が始まる。展示が終わるまでは、わたしの夏休みは来ないだろう。いや、休みに入っているけど、宿題が終わっていないような感じ?

プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

P R

Copyright ©  -- 砂漠人5 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]