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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

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ナバット

イランでは紅茶がもっとも一般的な飲みもので、どこへ行ってもまずチャイ(紅茶)でもてなされる。緑茶もあって、トルクメンはとくに緑茶を好むと言われているのだが、イランのトルクメンに限っては、紅茶の方が人気があるようだ。
そしてイラン人は例外なく、紅茶に砂糖をたっぷり入れて飲む。砂状の砂糖はほとんど見かけたことがなく、大きな砂糖の塊を専用の道具で砕いた、1cmくらいの不定形な角砂糖が一番よく使われている。それをかじりながら紅茶を口に含む人が多い。飴を2~3個グラスに入れて紅茶を注ぎ、あまくして飲む人もいる。それから日本人のようにふうふう言いながら熱いものを飲む習慣はないようで、お茶をグラスに注いだあと、しばらく待って冷ましてからグッと飲む人も多い。紅茶の器は、透明のガラスが一般的だ。
「ナバット」も、よく紅茶に入れられる。グラスにいくつかの塊を入れて熱いお茶を注ぐと、それがゆるゆると溶けていい感じにあまくなる。イランには、ある山の一角にこの砂糖を掘り出すことのできる場所があるそうで、ナバットはそこから採れた天然の砂糖なのだそうだ。

ここまで読んで「天然の砂糖」を信じたあなた、イラン旅行をするのはまだ早いかもしれない。これはハリルの作り話で、わたしもしばらくのあいだ騙されていた。ナバットは実際、いわゆる氷砂糖で、グラニュー糖からできている。黄色いものはサフラン入りだと言われているけれど、もはやわたしは信じない。天然のサフラン入りだったらこんなに安価で出回るとは思えないからだ。ナバットの話を聞いたときも、そんなすばらしい自然のものがこんなにたくさん売られているわけがないという考えがよぎったものの、腑に落ちないまま信じ込んでしまった。義母が、断食中や病気のときにこれを出してくれたというのも「自然」を信じる理由になっていたのかもしれない。いやはや、ハリルには要注意だ。
ところでナバットには小さな糸が必ず入っているので、こどもに飲ませるときは気をつけなくてはならない。もっとも、この糸のことをよく観察していたら、ハリルの嘘に早く気づくことができたかもしれない。手作業で氷の結晶を作るので、どうしても糸が入ってしまうそうだ。作り方はいまだに知らないが、いつか見てみたいと思う。
家の工事に来る職人たちは大抵、4~5杯の紅茶にシェイカー1本の砂糖をすべて使い切ってしまうほど甘党だ。イラン人があまりに砂糖好きなので、どんなものかと試しているうちに、わたしも甘い紅茶やカフェオレを飲むのが癖になってしまった。慣れてくると、砂糖なし紅茶に戻るのはなかなか難しく、困っている。健康のために白砂糖を食べないという方法を試したいと長いあいだ考えていたのに、なぜか逆の状況に。

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No Title

  • by ボーダ
  • URL
  • 2015/06/29(Mon)22:17
  • Edit
砂糖を掘り出すーーまで読んで、コメント絶対入れるーと思いましたよ(笑)あり得ないと思いました。少なくともこれまでの人生で聞いたことないです。そしたら、次の行でギャフンでした(爆)黄色は何でしょうねー 単に食紅の類いだったり、なんてこともあり得ますよね。
ハリル的な嘘は経験があります。インド人はそういう嘘をつく人が多いと思いました。うまく言えないけど、優しい気持ちや理想やなんかが現実と混同して、嘘をついているのか? という感じの嘘です(爆)インドの場合、ヒンズーの神様の神話などが人々の生活に密着しているので、みんなそれぞれドラマの中で生きているのかなあー その結果そういう悪気のない嘘をつくのかなーと私なりに思ったんですが、ハリルの場合はどうでしょうねー でも、その嘘のせいで意味なく無駄足を踏むようなことになったときは、ぶち切れていましたねー(笑)知らないなら最初から知らないと言ってくれーー適当に答えを作るなーって。話が逸れちゃったかな?

ボーダさん

  • by 砂漠人
  • 2015/06/30 15:09
さすがボーダさん、「あり得ない」って思ったんですね。わたしは
「へぇー、掘りに行ってみたい」って思いました。わはははは!
インド人の件、日本のテレビで見ました。道案内を請うて、嘘を言ったインド人に
後から「なんで嘘ついたの?」と聞いたら、実際道は知らなかったようですが
「その方がその場が盛り上がると思って!」とか言って笑っていました。
まさに、優しい気持ちで嘘ついたんでしょう。笑えます。迷惑な話です。
ハリルのはまあ、害のない嘘でしたが、単純な性格を試されているようで
ムッとしましたよ。最近はだいぶ見破ることができるようになりましたけど。
でも自分がそういう嘘をつけるようになるには、あと5年くらいはかかりそう(笑)。

No Title

  • by mizuki
  • 2015/06/30(Tue)06:55
  • Edit
「こんな黄水晶みたいなキレイなお砂糖があるの?!」と検索してみたら、サフランの雌しべを混ぜ込んだナバットが見つかりました。ナバットに入っている糸というのは、もしかして本物のサフラン入りに見せかけせようと混ぜこんだ糸…?いや、そんなわけないですよね~。

 小さな家シリーズ、とても面白くて何度読んでも飽きませんが、あのような生活はとても大変ですよね。短い一文で書きあらわしていることでも、実際はものすごく手間と時間をかけてやっていることばかりでしょうし。

 シリーズに出てくる食べもののレシピ本「小さな家の料理の本」には食べ物の育て方あるいは入手法、管理法、調理法が書かれているのですが、その大変さを想像しただけで、文庫版の一冊のあとがき(だったかな?)に、「この時代、怠け者の女性は許されませんでした。」と書かれていたことを思い出します。一家の写真を見ると、女性の手も男性のようにゴツゴツしているんです。厳しい仕事も手でやっていたんですねぇ。“「大草原の小さな家」の暮らし”というブログで当時の生活を体験してみた文章と画像が紹介されていて、面白かったのでお勧めです。

 義兄一家の生活は確かに面白いのですが、エコや環境についての話になると、すぐに一般的現代人(私を含む)に対する批判に切り替わるので、いつも面白さより「す、すみません…私は意識の低い汚れた人間です…」という気になってしまうんです(笑)だから観察して学ぶのが一番いいかな~。

 それで、彼らに言われることや自分にできることと、できないこと(そこまでやりたくない)ことを考えていたときにスウェーデン版「砂漠人」ブログを見つけて、目からうろこだったんですよ!(長くなてすみませんー)

 

 

mizukiさん

  • by 砂漠人
  • 2015/06/30 15:12
あー、お義兄さんとこ、そうだったんですか!
面と向かって批判されている気がしては、楽しい話にならないですね。
うちも現代人に対する批判は多々ありますが、個人の努力ではどうしようもない
現代の生活ってものがありますからね。そちらを批判的に見ないと。
mizukiさんはそれでも観察して学ぼうなんて、やっぱり興味があるんですね。
スウェーデンのときはへなちょこのわたしにとってバランスのとれた生活でしたが、
イランに移ってからはステージが変わりました。
こちらの方がより原初の自然に近づいている感じはしますが、
そうなると「ここまで?」という不自然さも出てきます。
「ここは本当にすてきです!」には、到達していません。

小さな家の生活はかなりストイックですよね。
それなのにそれを暖かく楽しくするお父さんお母さんの存在と言ったら!
自然の厳しさと、人間の強さがすばらしく表現されていて、
その世界に一気に引き込まれます。
手の話は納得です。フランスもそうだと思いますが、日本の若い女性の手って、
傷一つなく、爪も手入れが行き届いていて人形みたいなんです!
どんだけ使っていないんだっていう。
ひがみに聞こえるのでなかなか声に出せないんですが(笑)。

そのブログ、おもしろそうですね。ゆっくり見てみようと思います。
まずは暖炉の台所に目が行きました。地上階を造る前に読めば参考になったかも?

そうそう、ナバットの糸は、糸にしか見えません(笑)。
短い棒に、一回分の砂糖が固めてあるタイプもあって、
それはおみやげにいいような気がします。

No Title

  • by あん
  • 2015/06/30(Tue)20:29
  • Edit
わぁ凄く綺麗~飴色氷砂糖の塊塊みたい!エッ、これ掘れるの~?それ掘り出す為にだけでもイランに行きたいっす!って即思いましたわ。Kumikoさん Let's go!って、もうそこで掘ってる自分の姿までヴィジュアルに想像してましたよ。(爆)あら?イランもチャイなんですか!インドが十八番かと思ってました。私チャイが大好きで今まで色んなチャイ(ティーパック)を試してたんですけど、あの屁の様な軽さ(弱さ)が段々気に入らなくなり、ガンガン強いチャイを飲みたくて最近は自分で鍋一杯作ってますわ。自己流で自分の好きなスパイスをたんまり入れてるだけだから一度本格チャイの作り方を習いたいな~って思ってたところです。私のはルイボスティー、シナモンスティック・クローブ粒・カルダモンポッド・クミン・生姜を寸胴鍋で滅茶苦茶煮出して物凄く濃くして、それを漉して冷蔵庫で保管します。そして飲みたい時にそれを温めて豆乳を加えて飲んでますよ。こうすると常に飲みたい時に濃く香り高いチャイが飲めるんですけど…邪道かも。(笑)ミルクは嫌だし、豆乳は最初に入れて熱を加えると固まりますからね。

甘い飲み物は私はダメですね、氷の入った冷たいのならちょとはOK。ここに住んでる年配の人達は濃いミルクティーにお砂糖を2杯入れる人が多くて吃驚です、だから糖尿病が多いのかもな…。

あんさん

  • by 砂漠人
  • 2015/07/01 03:09
あんさんもわたしと同じタイプでしたか(爆)。
イランの「チャイ」は紅茶です。ミルクなしの。
チャイって、いろんな言語で「お茶」っていう意味なんですよね。
英語だとインドのスパイスで煮たミルクティーのことになるんでしょうか。
あんさんはずいぶん凝ったチャイを作っているんですね。飲んでみたい!
ミルクバージョンで! 爆
そこまでいくと、麦茶で煮出してもできそうですね。やってみようかしら。
あまーいお茶って、ただの習慣なんですよね。わたしはこどもの頃から
紅茶やカフェオレも砂糖なしで飲んでいました。
でも慣れると、砂糖たっぷり入れないと物足りなくなるんです。
いやー、やばいやばい。

No Title

  • by ボーダ
  • URL
  • 2015/07/01(Wed)22:27
  • Edit
チャイ話が盛り上がっていますね。私もインドのチャイ好きです。特にインドにいるとあれは必要です。熱いし、冷たい飲み物はきれいかどうかわからないし。院どのようなどぎつくて熱いところにいると、ああいうパンチの効いたのお茶じゃないとという感じです。日本の緑茶なんて飲む気にならないですね。

私もあんさんと同じような物を入れて作ります。粉になってないスパイスを入れます。粉っぽくなるのが嫌ですから。でも、いつも牛乳も煮込むので、牛乳なしで作ってつくり置きというのはしたことがありませんでした。今度してみようっと。

甘みについては、私も普段はお茶にお砂糖入れませんが、インドにいたときは甘いのがおいしくなりました。甘くないチャイなんておいしく感じないと思います。お茶って、その土地の空気や食べ物と密着しているんじゃないかな。

ボーダさん

  • by 砂漠人
  • 2015/07/02 02:35
「お茶はその土地の空気や食べ物と密着している。」
腑に落ちました。
確かにイランで日本の緑茶を飲んでも、いまいちピントきません。
最初はおいしいと思ったんですが、最近はほうじ茶も「あれ?」と感じます。
麦茶は冷たいものならまあまあイケます。
今後、日本から持ってくるお茶を選ぶためのいい指標になりました。
ありがとうございます!
で、安心して砂糖を入れ続けちゃいそうです(笑)。
ところでボーダさんもチャイにクミンを入れますか?

プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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