忍者ブログ

砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

クミシュテペに戻る

半年ぶりに、イランのグミシャン(トルクメン語ではクミシュテペ)に戻ってきた。今回はUAE乗り換えのフライトで、アブダビ空港での待ち時間が11時間ほどあったので、ひどく疲れた旅となってしまった。日本からクミシュテペまでの旅程は、イランの首都テヘランまで飛行機(最近は直行便がない)、そのあとはタクシーで空港からバスターミナルに移動し、長距離バスに乗り、クルトクゥまで7~8時間かけてくる。クルトクゥからグミシャンまでは車で30分くらいかかるが、そこまでくればもう着いたという感じだ。
半年も日本に住んでいたので、テヘランの街の様子を思い出すのに少し時間がかかった。まず、空港でのタクシーの交渉。イラン人にとっては闇タクシーが一般的で、今回乗った車も普通のおじさんが誰かを空港に送りに行った帰り… という風情だった。タクシーに乗った場合、運転手とハリルは話をやめることがない。乗った瞬間から降りるまでノンストップで盛り上がっていて、口をはさむ余地がないのだ。ペルシャ語で話しているのでその内容は分からないが、キーワードから推測するに、政治や経済の話のようだ。


ひさしぶりに会った兄弟か? というほど親密な距離

今回はその様子をしっかりカメラに収めておいた。二人の顔の距離は、30~40センチの感覚を保っていて、ときに20センチほどまで縮まる。高速道路を120km/hで走っているのに、会話は白熱して途切れることがない。車はときどき蛇行…。イラン人は、本当におしゃべりである。シートベルトの壊れた後部座席で、わたしは前方、二人の距離とスピードメーターを繰り返し眺めていた。
テヘランの街はあいかわらず空気は悪いし、日本と比べてしまえば全体的に薄汚れて見える。しかし、やはり食べものはすばらしいと思った。テヘランのバス停で待っているあいだ、ハリルは焼きたてのパンとヤギのチーズ、果物とハーブを買って(洗って)きてくれたので、自前のポットに熱い紅茶を入れて飲んだ。こんな旅の食事ができる国は、今ではイランのほかにそう多くないだろう。

PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

No Title

  • by みどり
  • 2016/09/08(Thu)20:00
  • Edit
私の夫も、本当におしゃべりなんです。
「ラジオか!」と同僚に言われたそうです。
私もスィッチを切りたいくらい。
ハリルさんもおしゃべりができる相手ができて幸せそうですね。私はそろそろ腰痛から解放されそうです。6日間、寝たり起きたりで情けないったらありゃしない。鍛えなくては。

みどりさん

  • by 砂漠人
  • 2016/09/09 03:57
「ラジオか!」って、傑作ですね(笑)。わたしも
おしゃべりな方なんですが、ハリルには負けます。
腰は、日頃からあまり疲れないようにすることも大事ですかね。
でも鍛えなきゃいけないし、難しいなあ!

No Title

  • by paprica
  • URL
  • 2016/09/08(Thu)23:10
  • Edit
わ〜!お帰りなさ〜い!もっと長く(1年位)日本に滞在されるのかな、って思っていました。久々のイラン、新鮮ですね♪ 砂漠人さんの場合は、どこに戻ったときに一番「家に戻ってきた…ほっ」と感じられるのでしょう。
また砂漠のお話や日本の印象などを聞かせていただけるのを楽しみにしていまーす☆

papricaさん

  • by 砂漠人
  • 2016/09/09 03:58
日本で暮らすのは、経済面で大変です。
いい収入のある仕事を得ない限り、暮らせないでしょうね。
イランでは、それがないのでとりあえずいいですが、
そうなると今度は将来が不安です(笑)。
あちこちするのは exciting ですが、そういう欠点がありますね。

「家に帰ってきた…」はどうでしょう。
どちらも帰ってきたときはそう感じますが、
日本は両親の家なので、ちょっと勝手が違います。
ところが自分たちの家のはずのイランは「ほっ」が微妙です。
帰ってくると、別の意味のため息を連発しがちなので。
わたしにとっては、じつはスウェーデンのフラットが
戻りたい家です。もうないですけど。

日本でずいぶん充電したので、ブログも気持ちを新たに
書けると思います。またあらためてよろしくお願いします!

この感じ!

  • by C
  • 2016/09/08(Thu)23:31
  • Edit
お疲れさまでした!
遊びに行ったときのこと思い出しましたー。
タクシーとかバスとかその辺で食べたパンとお茶とか、延々話しかけてくる人々のこととか。
くみこさんにとって日本とイランとどっちが懐かしく感じるんでしょう。。

Cさん

  • by 砂漠人
  • 2016/09/09 03:59
デジャヴュでしたか? 
わたしにとって懐かしいのは… 
「スウェーデン」と言っていいですか? わはは
イランの方がたしかにノスタルジックですが、
次から次へと問題が起こってくるリアルが、
ここに戻ってくるわたしの心に影を落としました(笑)。
仕事と展示で終わってしまったので、
もう少し日本にいても、わたしはよかったなあ!

No Title

  • by May
  • URL
  • 2016/09/09(Fri)06:28
  • Edit
kumikoさん、おかえりなさ~い。(微妙なんですね、笑)
私も義父の介護&家事手伝いで一ヶ月アメリカにいて帰ってきたところです。オークランド空港に着くとホッとしますが、自宅は寒いので、同じく別の意味でため息(笑)
うちの夫は料金を払っても(払わないけど)なかなか喋ってくれないので、出来るものならハリル氏のスキルを半分ほど頂きたいくらいです。
アメリカンな食事にゲンナリしたので、焼きたてパンとやぎのチーズ!!!なんて聞いたら涙モノです。
またブログを楽しみにしています!

Mayさん

  • by 砂漠人
  • 2016/09/10 00:25
またブログを本格的に再開します!
そうでしたか。アメリカに一ヶ月。
アメリカ的食事は想像するだけで、ぞっとしますね。
なにも考えずに口にできるのは、やはり自給しているものなので、
それがここのいいところです。
イランにもやばい食品はたくさんあるんですけど、
うちは限られた食材でなんとかなりますからね。
食のこともまた書きたいと思っています。

No Title

  • by ユーコ
  • 2016/09/09(Fri)20:32
  • Edit
クミコさ~ん
無事にお着きになったのですね!!
長旅お疲れさまでしたっ
日本の加工され過ぎた食品と違い、焼きたてパンもチーズも果物も素朴にそしてとびきり美味しいんでしょうね

クミシュテペのお家の動物たちは元気でしたか?
この春に産まれた子猫さんたちが気になります

落ち着かれたら、またそちらでの様子をアップして下さいね
楽しみにしております!!

ユーコさん

  • by 砂漠人
  • 2016/09/10 00:25
動物たちは、なんとか元気でした。
犬は一番年取ったのが、かなり弱っていましたが、
ハリルが餌をやることでまた復活してくれたらいいなーと思っています。
南庭にいる猫たちの写真をぜひ見せたいです。
すばしっこすぎて、うまく撮る自信がないですが、
すごい生命力なんですよ。

最新記事

プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

P R

Copyright ©  -- 砂漠人5 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]