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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

綿花畑

ハリルが綿花畑を買った。とは言っても、十日間だか二週間だかの期限付きだそうだ。綿花を植えた人がその栽培に失敗したようで、綿はほとんど収穫できなかった。その畑に残っている綿花の葉を家畜に食べさせようということだった。畑は南庭から少し離れたところにあるので、羊の群れを連れ出す。


子羊二頭もいっしょに放牧


町はすで遠くに

慣れない羊の群れをわたしが放牧し、ハリルは後から牛の群れを連れてきた。牛たちはわたしが追った方が言うこと聞くんだけどなあ!


綿花畑に到着

せっかく畑に連れてきたのに、家畜たちは綿花のあいだに生えている草を食べていた。この日は初日だったので、そんなものかもしれない。綿花畑で放牧するあいだは、南庭に帰ってもほかの飼料はやらないそうだ。お腹が空いた家畜たちは、二日目からはしぶしぶ綿花の葉を食べるようになっとか。それでも十日間で食べきれる量ではないので、ハリルとナーセルは鎌やのこぎりで一所懸命刈って、ダンプに積んで南庭に溜めている。


綿花。これがはじけると綿が出てくる


ちょっとだけ生えている綿花を摘むおばさん(わたしです)

すてきな写真を撮ってもらったつもりが、眉間だけじゃなくて鼻にも皺が寄っていて、これはまずい。全然うれしそうに見えないが、わりと楽しい気分で綿を見せていたのだ。
綿花を摘んでいるとき、馬に乗って民族衣装のようなものを着たトルクメンのおじさんが、歌を歌いながら海へ向かっていた。ほとんど人にも会うことのないこの道を、毎日散歩しているんだろうか。まるで映画の一幕のようだった。後日、あのおじさんと何を話していたのかとハリルに尋ねたら、なんと彼は以前うちに雇われていたのだそうだ。羊飼いを雇って砂漠で羊の群れを飼っていたとき、彼もそこで働いていたそうだが、羊飼いがうちの羊を勝手に食べているのを見て、おじさんは仕事をやめたと言っていた。それから馬の仕事に変えたのだとか。だからうちの羊は食べていないそうだ。羊飼いが泥棒だったのは本当だが、おじさんの言うことも信用できないな。

砂漠の日が暮れる。この砂漠の果て(少し先)はカスピ海である。

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プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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