何年か前、隣の家と接する壁際にイチジクが生えてきた。どこからか種が飛んできたのか、うまいこと育った。しかし背が高くなるに連れて「このままだと壁や排水管が割れるな」と予想できたので、残念ながら根こそぎ切ったのだった。
しかし根は生きていたのだろう。しばらくすると、その木は壁を超えたお隣さん側にニョキニョキと育っていた。ちょうど牛小屋の後ろの空間に生えたので、隣の家は放っておいたのだと思う。それが何年も経った今は、巨木となってしまった。
ご覧のとおり、イチジクの木はお隣さんのものだ。壁を超えてうちの庭にも枝がかかっているので、その枝についた実はうちで食べていいはずだ。しかし問題は、壁である。
明らかに木の成長する圧力で、ひびが入ってきた。放っておいたら壁が崩壊するだろう。ハリルに頼んでお隣さんに言ってもらったら、予想どおりの返答だったのだが。つまり、
ハ:「イチジクの木が大きくなりすぎて、壁が壊れそうだよ」
隣:「あんたんちから来たものだろ」
ハ:「うちは切ったよ。お宅も切ってくれよ」
隣:「うちは植えていないぜ」
こういったやりとり。「壁が壊れちゃうよ、どうする?」とハリルの顔を見たら、「壁は壊れたらいいさ、イチジクを食べよう」などと言っている。
実はたくさんなっている。こうなったら、お隣さんの分まで採って(盗って)食べようと思う。お隣さんは家畜を飼っていてよく出入りするので、彼らが昼寝をする時間帯を今から探っておこうっと。
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http://sabakujin.blog.shinobi.jp/Entry/409/イチジクの木
COMMENT
No Title
壁は迂回するとか形を変えて直せばいいかと・・
舌がおかしくなる前はもちろんいちじくも大好物でした。日本でもNZでも高価だし。(って、まるで自分の価値観で”切るなんて勿体ない”と思ってしまいました)
隣の敷地に入らせてもらってkumikoさんたちが切る、という選択は無理なんでしょうか?
”うちの物なので撤収させていただきます”とか言って。
Mayさん
このお隣さんはまともじゃないので、何をしても理不尽な対応です。なので、関わらないのがいいようです。