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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

自然という世界

先日、放し飼いにしていた雛(小さな鶏)が、一羽だけいなくなった。朝に晩に鶏の数を数えているのだが、ある朝、一羽足りないことに気がついたのだった。いなくなった理由については決め手となる手がかりもなく、がっかりして諦めている。
一番高い可能性としては、タローかジローが食べたということだ。断然、タローが怪しい。別の朝早く、鶏の異常な鳴き声がしたのでハリルが窓の外を見ると、タローが雛を追っていたそうだ。タローは特におとなしい性質の犬だが、ときどき鶏がたむろしている牛小屋の方に一人で向かうので、以前から観察していた。けれど、日向ぼっこをしたり、日陰を楽しんだりしている様子しか見たことがないし、これまで鶏の数は減っていなかった。あのおとなしそうな瞳の奥には、じつは悪いやつが潜んでいるんじゃないかと何度も疑ってみたけれど、やはりタローはバグティのような穏やかな性格の持ち主のように見える。それとも、わたしの見えないところで、悪いことをしているだろうか。
もう一つ気になっていることがあって、それは鶏の卵を4個回収して、その辺のカゴに置いたまま別の作業をしていたとき、家に戻ろうと思って卵を見たら、1個減っていたということがあった。誰が取ったのか、分からないままなので気にかかっている。

タローに猫は懐いている

ジローも猫に懐かれている

庭には鶏が自由に歩き回り、何羽かの鶏は卵を温め、犬も猫も好き勝手にしている。犬と猫はなかよくしているし、犬が鶏や卵を襲うこともない(ように見える)。猫は鶏を追いかけているが、おそらくそれはじゃれているだけだろう。鶏はキィキィ言いながら、バタバタと飛び上がって交わしている。そんな日常の景色を眺めているときが、穏やかで平和を感じる。しかし、わたしの知らないところで、恐ろしいことも起こっているのかもしれない。

卵を温めている鶏。なぜか2羽がくっついて共同で温めている

スイカを突いているのが雛。だいぶ大きくなった(左はコッコ)

自分の庭で起こっていることはだいたい把握しているつもりでも、思わぬところから卵がごそっと出てきたり、草むらの中でトマトが育っていたり、誰かが鶏の卵を盗んでいたりする。おそらく、わたしが分かっているつもりでいることは、実際の世界のほんの一部でしかないのだろう。小さな虫から犬猫まで、あらゆる動物や植物がそれぞれに生きようとしているのだ。

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  • by まつざわ
  • 2017/08/22(Tue)00:07
  • Edit
世界の一部という視点は持たなきゃだね。了解!

まつざわくん

  • by 砂漠人
  • 2017/08/23 03:01
わははは! 勝手に了解!

プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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