忍者ブログ

砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

牛の搾乳作業

牛の搾乳作業はふだんはナーセル夫婦がしているけれど、彼らの都合が悪いときは、わたしが代わりに搾ることになっている。今日もナーセルから電話がかかってきた。頼まれてから、すぐに着替えて牧場に駆けつけ、チャチャっと牛乳を搾ることができるというのは、なかなかの技能なんじゃないの? と思うのだが、こんなことができても日本では何の仕事にも就けないだろう。それどころか、クミシュテペでもほとんど役に立たない。こんなことは、誰でもできる作業なのだから。
イランに引越してから三年くらい、わたしはハリルと一緒に牛の世話をしていた。ハリルが飼料を作ってやり、わたしが乳を搾る。これを朝晩一日二回、365日続けたのだ。もちろん風邪で寝込んだり、別の町へ出かけるために代打を頼んだこともあったけれど、それは本当に数えるほどの回数だった。おかげでついた筋肉も、今は見事に落ちているが…。
もう三年くらい前のことだが、『世界の村で発見! こんなところに日本人』という番組に出たことがあった。今思うとあの時は… といろいろ書きたいこともあるけれど、それはひとまず置いておき、ロケに来た取材班の人に頼んで、いただいた映像を紹介したい。番組では映らなかったクミシュテペの風景で、最初の方にわたしたちの搾乳の様子が出ているので、興味があったらちょっとご覧ください:



番組の内容も、自分たちが出ているのは10分くらいなのでアップしたかったけれど、そちらは映像の編集ができず、断念している。

さて、牛のいる南庭の話に戻ると、子羊がたくさん産まれていて、賑やかだった。「ンメェエエエ!」と鳴いて、母親のおっぱいを突いていた。子ヤギもスキップするように飛び跳ねて、本当にかわいい。鳴き声は、子羊よりも子ヤギの方が高くてチャーミングだ。ヤギは母親にそっくりの模様が出やすいのか、見比べるとどのヤギが母親なのかがすぐに分かった。さらに、子犬8匹も歩きまわるようになった。しっぽをブブブンと振りまくり、羊に甘えたりしていた。動きがぎこちなくて、マンガみたいでたまらない。予想外の方向へ動くので、カメラを持っていたとしても、上手に撮れるかどうか怪しいものだが、近いうちに撮ろうと思う。
PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

無題

  • by デスティノ
  • 2017/11/23(Thu)22:30
  • Edit
くみこさんの美しさに驚き!
私の頭の中ではおかっぱ頭の小柄な女の人に勝手にイメージ変換されていたのです。
まるで映画を見ているようです。
動物の鳴き声と、乾燥した空気と光、
日本とは全然違う音世界ですね...映画のようです。

デスティノさん

  • by 砂漠人
  • 2017/11/23 23:51
ううう、ほめ過ぎのコメントです。ありがとうございます!
たしかに、外国で暮らす日本人女性というと、おかっぱで小柄(あるいは美容院がなくてロング)が定番ですよね。わたしは165cmなので、大柄に属するんですね~。
クミシュテペはたしかに、音が違います。日常的に動物の鳴き声が聞こえるし、神経が休まる状況があると思います。忙しない世界に生きている人がここに来たら、数日間は爆睡でしょう。そして生き返ります。

No Title

  • by るぴなす
  • 2017/11/24(Fri)12:47
  • Edit
放送をリアルタイムで見ていましたよ。
番組は、対面までの時間が長くて、居宅での様子
が少なく、物足りなく思ってました。

ビデオから流れている音は風なのかな?
ブログの写真からは感じ取れない、砂漠の空気に
触れました。気がしました。
立派な牛ですね。乳を搾るシュッシュのリズムが、
クミコさんの生活が、順調らしいと受け取りました。
ハリル氏の声も素敵ですね。
緑が見えなくて、地平線まで寂しい景色がつづいて
いるのかと思っっていましたが、動物たちに囲まれ
て、慕われて、豊かな食を整えられる生活があって
幸せそうです。
この先「日本語を教える」お仕事はいかがでしょうか。
文章も、相手に伝わりやすい説明をされるし、
これからも楽しみ。











るぴなすさん

  • by 砂漠人
  • 2017/11/25 02:24
俳優さんが元気のない人だったし、知らない人だったので、拍子抜けしたのを思い出しました。牛を連れ出しているときの音は、風です。そういえば、わたしの写真はひとつのものをクロースアップで撮るのがほとんどなので、一面的にしか伝わっていないと思います。家から出ないですしね~
当時は夢や希望を持っていて、今とはまったく違う心境で生きていました。
日本語教師は、スウェーデンにいたとき考えたこともありましたが、ここでは需要がないんです。テヘランの大学で教えている先生も、いつだったか給料が何ヶ月も出ていないとブログに書かれていて…(笑)

No Title

  • by May
  • 2017/11/25(Sat)00:29
  • Edit
動いている皆さんを見ることができて感激です。(そしてボーダさんもそこに一ヶ月ほど居たのですね~)
感想は”私だったら3日でギブアップ!”です。
でもまぁ、初めて海外で暮らし始めたのが50歳回ってからなので、そこからもう10年若かったらもしかしたら、もしかして・・・ですが。
ハリルは3年前とはいえ写真で見るよりずっと若く、とても60近くには見えません。
牛は背中やお尻が骨ばっているのですね~~。それほど近くで見たこともありません。それに「モ~」ではなくもっと高音の羊に近い声で啼くんですね。

たった今見終わりましたが、兎にも角にも人混みの(私の今いる大阪や)東京とのあまりの違いに唖然としています。そして零時を回っていますが、この何とも言えぬ感動をコメントをせずにはいられませんでした。”すーごーいー”
私はせいぜいウェリントン程度の田舎で充分です~、いや今滞在中のホームタウンでさえ、昔は多忙で気にかけることすら無かった街の川や夕焼けにちょっと感動しているくらいです。”あら、この街意外といい所だったんじゃない”なんて今頃。人生の晩秋か~

Mayさん

  • by 砂漠人
  • 2017/11/26 00:49
コメントありがとうございます!
ハリルは当時も60をとっくに超えていましたよ。たしかに、地元で同級生だという人はおじいさんにしか見えません。奥さんが若いから若くなるのか、気が若いから若い奥さんをもらうのか(笑)。
人生が巡って、ものの見方も変わってくるんでしょうね。人生の晩秋? まだまだですよ!

プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

P R

Copyright ©  -- 砂漠人5 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]