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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

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昨今のデモについて

日本でも、イラン国内に広がったデモのニュースが報道されているようだが、インターネットの利用に不都合が出てきたのでちょっと書いておこうと思う。イランではもともと言論の自由は法律で保障されていないし、検閲があってメディアも規制されている。それでもVPNを用いたアプリなどを使って、インターネットに自由に繋がる手立てまでは規制されていない。しかし今日は、デモの影響でそれも規制しているようなので、見られないサイトがたくさんある。日本のこのブログサービスはまだ規制されていないので、急いで記事をアップしようと思った次第だ。
いまの時点で読むことができた唯一のニュースサイト、朝日新聞デジタルのこの記事に書かれた内容には、呆れてしまった。
米国のヘイリー国連大使が「イランの独裁体制の歴史を考えると、今後さらにひどい虐待が行われる可能性が高い」と言ったのだそうだが、イランが歴史的に独裁体制を敷いてきたなどということは周知の事実ではないだろう。最高指導者という立場があるけれど、彼を独裁者と見なすイラン人および世界の学者がいたとすれば、常識的ではないだろう。
また、「ひどい虐待」とは一体何のことを言っているのか。長年に渡って経済制裁を解かない、欧米のその行為の方がよっぽど虐待だわ~ とわたしは思ってしまう。イランの核開発が云々という理由で経済制裁という圧力をかけている西側諸国の中心、アメリカ合衆国こそは、原子爆弾という核兵器を人間に対して実際に使った唯一の国だ。その国に核に関する倫理的な指南を受けることは、わたしだって遠慮したい。イラン国民は政府から「虐待」はされていないと思うし、食料自給率の高いイランには食べものも豊富にあるし(砂漠人ブログを読んでくれ)、イラン人は、西欧的な自由とは異なるかもしれないが、十分に自由に生きていると思う。ハリルが昨日確認したニュースによれば、アメリカの大統領が「イラン国民は飢えていて自由を求めている」というようなことを言ったというので。
イラン国民の多くは、物価を吊り上げたり給料や支払いを渋ったり税金を増やしたりしている政府に腹を立てているだろうけど、自由を求めて民主化しようとは思っていないと思う。「果たすべき役割」とかなんとか言ってイラン国内を混乱に陥れて、中東における自らの立場を強化したいだけなのだろう。まったくアメリカという国は、乱暴だと思う。
とはいえ、ペルシャ語も理解しない日本人移民の意見なので、以上はイラン国民の意見を代弁しているわけではありません。アメリカの大統領や国連大使の発言があまりにでたらめなので、砂漠でも一言書いておこうと思っただけであ~る。
昨日は小麦粉を買いに行った店で、おばさんが「鶏肉もまた値上げしたの!」と言い、店の人が「してないよ。奥さんが大きいのを選んだからだろう」などと平和なやりとりが聞こえていた。初日のデモのあと、政府が安い卵を売り出したそうで、運よくハリルもそれを買ってきた。それでケーキも焼けたというわけ。クミシュテペにおいては、今のところデモがどうのという物騒な動きはないようだ。

追記:
この記事を書いているあいだにインターネットの規制も解かれたようで、今はフェイスブックも見られるようになりました。

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No Title

  • by Tamihime
  • 2018/01/04(Thu)10:12
  • Edit
最近の国際情勢には心配しています。多様性を認めない世界にはならないよう願っていますし、そのように行動しなくてはならないと思っています。
二つ前の牝の赤ちゃん犬誕生にコメントしようと思っていたのですが。
たくさんの家畜、家禽を育てるにはた餌もそれに見合った量が必要で、パラダイスのような環境も苦労がありますね。卵を産むのは気温との関係はないのですか?

Tamihimeさん

  • by 砂漠人
  • 2018/01/04 18:06
多くの人が「冬は産まない(家禽小屋も寒いから)」と言います。わたしもそれに納得してはいますが、餌が少なすぎて、消費エネルギーを下回っていることも十分に考えられるなと思ったんです。最近は箱の中でじっとしている雌鶏がいたり、卵を産んだ時にする雄たけびも聞こえたりするので、準備はしているのか? と思います。待ち遠しいです!
テヘランではインターネットがさらに規制されていて、仕事にならないようです。デモも結局、自分たちに跳ね返ってくるんですね~。早く収束してほしいです。

No Title

  • by 昇
  • 2018/01/05(Fri)11:46
  • Edit
多分ですが、プロパガンダです。
アメリカは未だかつて一度も戦争をしたことがない国ですから(国際ルール上のです)
宣戦布告をするという正面切って白手袋投げつけて戦争やった国は日本(最も国内では宣戦布告しましたが、アメリカ側に英語への翻訳が遅れてしまったのですがね)など・・・・・・・・負けてますけどね。
イランを怒らせて戦争に仕向けたいのかもしれませんね。
イランが食料不足なんてないでしょう。自給率高いのに。イランへの規制や、挑発はやめた方がいいと思います。
そしてイラン側も挑発に乗らないことと、付け込まれる要因を作らないことです。

うちはオスメス一つ外にまで激減した鶏たちですが、昨年末に庭ヒナがかえって成長していますよ。また賑やかになればいいなと思っています。

昇さん

  • by 砂漠人
  • 2018/01/07 02:43
イランはアメリカとのやりとりは慣れたものですけど、いつでもなんでもアメリカのせいにする態度は… 見苦しいですね。
雛は雌鶏が孵したんですね? 犬や猫に襲われないといいですね。うちでもそれが一番のリスクです。

プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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