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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

四ツ目の習作

新しい作品を決めるための、習作ができた。


商品にするものの刺繍はすべて、上手な刺し手に頼んでいる。わたしの仕事は、どういうものを作るか、それをどう作るか、色や形はどうするかを決めることなので、プロデューサーといったところだろうか。しかし決めたはいいが、ほぼすべての商品の縫製作業も自分でやっているので、進行がもたもたしている。縫製作業を地元の女性にやってもらうとなるとさらに時間がかかりそうなので、これが一番早いのだが。
さて、上の刺繍は、トルクメンの古いタバコケースなどに施されている模様から習ったものだ。てっきり花の模様だと思って刺したあと義母に見せたら、これは「四ツ目」というデザインだとか。配色はこれで正解だと言ってくれたけれど、色褪せていい感じになったアンティークのものと比べると、別物ののよう。


なるべく古いものを見てまねしようと思っているのだが、古い刺繍は色が褪せてしまってとくに黒・青・緑の判別が難しい。配色のルールは、大原則は今も同じようだとはいえ、枠線の色が違ったりするので写真から読み取るだけでは不確かなのだ。今、刺繍をしている女性たちも、義母ほどの年齢で配色の変遷を見てきた人でないと、本来の原則を知らないだろう。
それにしても、昔は草木染をした天然のシルクで刺していたため、百年以上経った今でも美しい色合いを見せている。生地も、手織りの木綿を使っていたはずだ。噛みタバコを入れるケースなので、夫を想って細かい模様を刺したのだろうか。四ツ目は、お守りの意味もあったかもしれない。芸術的だ。

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  • by Tamihime
  • 2018/02/12(Mon)18:33
  • Edit
お顔の怪我は治りましたか?
猫の出産、お疲れ様でした。昔、祖母が飼っていた猫は床下で出産し、布団に寝ると下から子猫の声がしてました。
作品の習作作りは楽しそうですね。昔のものを再現するのは興味深いです。
「四つ目」日本でも竹の垣根の種類で四つ目垣なんてありますね。

Tamihimeさん

  • by 砂漠人
  • 2018/02/13 22:48
おかげさまで、顔は問題なさそうです。派手に出血したわりには、傷は小さいものでした。
床下から子猫の声、かわいいですね! でも案外、ピーピーとうるさくもあります。鳴くと、母猫が飛んできて体の下に入れています。
四つ目垣、そういえばこどもの頃、うちにもありました。今は竹で垣根を作ることは減ったのでしょうね。

プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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