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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

水路の清掃

 クミシュテペには東西に流れる大きな水路があって、その西の果てがカスピ海だ。うちは住宅街の一番西にあり、水路の北側に建っている。

中央を横切る水路。右手が西方面(カスピ海)

 クミシュテペの人々は、日常的なごみも水路に捨てるし、枯木や動物を捌いたあとの内臓など、なんでも捨てる。もちろん、遠くから車でやってきて大きなものを捨てる人もいる。水路は非常に汚れているのだが、それでも草が茂って野鳥が棲み、死の川といった感じはしない。
 コミュニティが、その水路のごみをすくってきれいにすることがしばしばある。すぐまた元通り汚くなるのだが、今回の清掃はかなり本格的なようだ。いつもは町中だけなのに、住宅街の端にあるうちの前まで作業が行われている。海まですべてやるつもりだろうか。

すくった汚泥をダンプカーに積み、砂漠の方へ運んでいる

砂漠にできた土手

 水路がきれいになるのはいいけれど、ある一つのことをわたしは心配している。先日死んだ(と思う)ロミ夫は、きっと水路のどこかに眠っていると思うのだ。彼のテリトリーはうちより西側(砂漠側)の、上の写真に写っているあたりで、よく水路で遊んでいた。だから眠っているロミ夫がすくい上げられて土手に埋まってしまうのは、かわいそうな気がする。もっとも、眠っているのは亡骸なのだが。

 さて、せっかくベランダに出たので、お向かいの庭を盗撮した。向かいには家というより小屋が建っていて、電気やガスが来ていないのでそこに常時人が住んでいるわけではない。おじさんが阿片を吸うときに泊まることがある程度だ。毎晩煙を出している時期もあったけれど、あるとき警察が犬を連れてきて以来、おじさんは来なくなった。けれど最近また始まったかもしれない。阿片を吸うだけでなくて、普段からここで牛を飼ったり植物を育てたりしている。前置きが長くなったが、果実がたわわに実る彼の庭を撮った。

地面にはたぶんトマトなんかも育っている


 上は、壁越しのお隣さんの庭。こちらもすごい実りよう。彼らは家族でテヘランに出稼ぎに出てしまったので、新婚さんに家を貸している。しかし新婚さんはまったく庭に出ることなく、木々は放置されている。親戚がときどき来ているとのことなので果実をちょうだいするわけにもいかず、わたしは壁越しに垂れてきたイチジクの枝に「伸びろ~」と念じている(お隣から伸びてきた枝についた果実は取っていいことになっている)。

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  • by May
  • 2018/07/23(Mon)08:43
  • Edit
お隣さんの木々、そこまで大きくなると地表は乾いていても根が地中の水系に達してるから元気なんじゃないでしょうか。
あ、でもトマトなんかは根が浅いですよね。
「伸びろ~」と念じてるkumikoさんを想像すると笑っちゃいます。

ロミ夫が土手に埋められるのは忍びないです。
それにしても広い!広い!広い!
kumikoさんはマッチ箱の私の家には住めないでしょうね~
定年後引越しも無くはないですが、私は田舎に慣れてないのでどうかな~
毎日体を動かしている方が元気に違いないのですが。。。

Mayさん

  • by 砂漠人
  • 2018/07/25 15:01
この地域は下が海なので、海水に達してしまうと木が枯れるそうなんですが、お隣さんたちの木はまったくどうなっているんでしょう。とりあえずうちは動物を放し飼いにしているという条件が他と違うので、この根元ケアが効くといいと思っています。
広いですか? たしかに、内も外も十分な空間があります。はい、もうわたしは森の中には住めても都市部には住めないと思います。街に遊びに行くだけでもきついです(笑)。

プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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