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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

タッセル

 長いあいだ刺していた刺繍が、ようやく終わった。日本に一時帰国する前に図案を描いたから、途中で放っておいた期間も含めて三ヶ月以上かかってしまった。

7 x 27 cmの大きさ。何でしょう?

 サロンに吊るしたカーテンを束ねるための、タッセルにした。タッセルのデザインを考えずに長方形の布を用意して始めたので、できあがった後になって困ってしまった。とりあえず裏側にボタンと紐を縫いつけて、カーテンをくるんだあと裏で留めている。




 この模様は、ヨムート族のものだと思って刺したのだが、途中で義母に見せたら「テケ・ナギシュ!」と言ったので、テケ族の模様だったようだ。トルクメンにはいくつもの部族があって、クミシュテペにはヨムートが多く住んでいる。テケは、たとえばトルクメニスタンの首都アシカバットに多く住んでいる。


 鋭い人は気づいてしまったと思うが、図案の比率をちょっとまちがえて刺している。それ以前に、サイズを小さく描いてしまったので、模様を正確に再現することができなかった。模様の大きさは、線で描くチェーンステッチの太さ(1.5~2mmくらい)をもとに計算するため、かなり緻密なものになる。2mmの違いが、全体に大きく影響してしまうのだが、うまいことごまかしたので、そこは力がついたと思う。しかし全体的に「一所懸命刺しました!」という感じで、余裕が感じられないから、まだまだ練習が続きそうだ。作りたいと思って手本にしたのは、下のもの。


 どこのサイトで見つけたか忘れてしまったが、こういった古いトルクメンの刺繍をコレクションしたり売ったりしている人たちがいる。それらの写真をありがたくいただいて、手本にしているのだ。わたしは英語で検索するので、クミシュテペのトルクメンよりも多くの図案を集めることができているようだ。古いものは、生地や刺繍糸が天然のものだから、褪せた色すら美しく表われている。比べてみると、その質の差が歴然としているのが分かるだろう。刺繍の技術はなんとか受け継がれても、生地や糸をつくる産業が廃れてしまっているので残念だ。


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タッセル

  • by Tamihime
  • 2018/09/02(Sun)22:13
  • Edit
ゴージャス!
イメージ通りです。
絨毯にも合うし、とても素敵です。
砂漠人さんはとても手仕事が上手だし綺麗ですね。素晴らしい!

Tamihimeさん

  • by 砂漠人
  • 2018/09/08 04:20
ありがとうございます。こどもの頃から自分は手先が器用だと思っていたのですが、じつは飛び抜けてそうでもないことは、途中からうすうす感じていました。でも手仕事は、ある程度は練習だと思います!

No Title

  • by May
  • 2018/09/03(Mon)10:11
  • Edit
余裕が感じられる刺繍・・・言われないと分からないですが、確かに古いトルクメン刺繍には余裕が感じられるような気がします。
褪せた朱の色が落ち着きがあっていいですね。
kumikoさんも上手な刺し手に成長していると思います!

生地や糸はもう作られていないんですね。。

Mayさん

  • by 砂漠人
  • 2018/09/08 04:20
昔の方が、気楽に刺していたんじゃないかという気がします。砂漠で遊牧生活だったとしたら、スティッチの細かさなんかを競っている場合じゃないでしょうし。職人ではなくて、普通の奥さんやお嬢さんがおしゃべりしながら刺したような、そんな印象です。
ありがとうございます。精進いたします!

プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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