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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

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ジロ子の恋

 ジロ子の恋の季節がやってきた。いつもどおり、近所の雄犬がうちに集まってしまって困っている。しかし今回は弱そうな犬ばかりなので、子猫が噛まれることはないだろう。
 二度妊娠したタロ子と違い、ジロ子は一度も妊娠したことがない。交尾しているところは何度も見たことがあるのだが、あまり食べないので発育が悪いのか、こういう結果だ。妊娠したらわたしたちが非常に困るのは確かだが、若いのにこどもができないジロ子は少しかわいそうに思えてくる。なぜ食が細いかというと、こどもの頃からヒエラルキーの一番下だったので、餌に十分ありつけなかったということがあるだろう。ジャポン、バグティはもちろんのこと、タロ子にも餌を横取りされてしまうからだ。
 今回、ジロ子に熱心にくっついている雄犬は、イチジクをくれた近所の親戚の犬だ。いつもその家の前の通りに座っているので、わたしも顔を見知っている。悪い犬ではなさそうだが、どのくらい賢いかは分からない。でもその穏やかで熱い視線と粘り強い態度で、ジロ子のハートを射止めたようだ。

順番待ちの雄犬が彼らの下に潜む

 ジロ子は最初、彼に向って吠えていたけれど、昨日ふと見かけた光景はわたしを驚かせた。二匹は寄り添って座り、雄犬が別の雄犬に噛まれてケガした前足の傷を、ジロ子が舐めてやっていたのだ。ジロ子はこの犬に恋をしているのだ、と思った。でも数日前には別の犬にお尻を許していたのだから、いったいどういう心境なのかは謎だ。盛りのついた犬たちを見ていると、いつも「犬畜生」という言葉が浮かんでくる。


 タロ子の恋は見たことがないのだが、二度目の出産で授かった子犬が
元気に育っている。これまでの子犬たちと比べて毛並みに艶がないのだが、このところ餌の質と量が低くなっていることがその原因だろう。犬猫たちはかわいそうだが、クミシュテペの人間たちも飢えかけているので仕方がないことだ。一度出て行った猫がうちに戻ってくるのも、外で拾える餌が減ったということがあるのかもしれない。
 
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プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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