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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

桑の実

毎日、手のひらに乗るほどの量の桑の実をとっている。最初のうちは、数粒収穫できただけで大喜びしていたけれど、そのうちにいくつかのテクニックを身につけた。

去年、苗を植えたばかりの桑の木

まず第一に、桑の木に水をやること。スプリンクラーで毎日ちょろちょろと水をやったら、実の大きさが目に見えるくらい大きくなった。赤い実が色づき、まっ黒になる直前にものすごく大きくなる。水をやらないときの倍くらいに膨らむのだ。


それから、収穫してさっと洗ったら、氷水につけておく。しばらくすると、ぱさついた実もしっとりジューシーになるのだった。こうやって食べると、おいしさも4倍だ! たぶん地元の人は知らなだろうから、人には教えずに「うちの桑の実はとても大きいのよ」と自慢するつもり。

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ラマダンの始まり

今週の市場では、ハリルが大量のそら豆を買ってきた。10kgくらいあったんじゃないだろうか。さやから出して茹でたら豆は4kgくらいになったと思う。



半量の処理が終わったところ

あらゆるサイトに、そら豆を茹でる場合は「切りこみを入れてから茹でるとよい」と書いてあるけれど、これだけあるとそんなことはやっていられない。




グリーンピースも少し買っていた。薄皮を剥かなくていいので、わたしはグリーンピースの方が好きだ。

生で食べるサブジ、ディル、桑の実(庭の)

あんず

あんずが出てきたので思わず買ってみたけれど、あまりおいしくなかった。熟して柔らかくなるまで待ってみて、それでもだめならジャムにしよう。
今日の夜から断食月が始まった。日の出から日没のあいだは、飲み食い禁止です。パン屋も夜11時にならないと開かない。

きなこ

子猫が一匹、死んでしまった。キティの子で、その毛色から「きなこ」と名づけたばかりだった。



順調に育っていると思っていたのに、あるときから急に弱っていった。お腹が痛いのか、突然走り出してシャワー室の隅に座っては鳴くというようなことを繰り返していたのだが、みるみる痩せていき、息絶えてしまった。
キティは出産直後はおっぱいが少し膨らんでいたが、きなこの具合が悪くなった頃には胸を触ってもぺったんこだった。母乳はほとんど出ていなかったのだと思う。なぜかというと、キティはほとんど拒食症と言っていいくらい、ものを食べないのだ。それでもきなこを一所懸命なめたり、授乳(の恰好)をしていたが、子猫にとって母乳は唯一の栄養だから、肝心なものが足りていなかったかもしれない。しかし獣医ではないので、病気や死因についてはまったく分からない。体についたノミの数が異常だったので一度洗ってやったが、それも悪かったのかもしれない。



外に出すと、いつも階段下のこの場所に隠れていた

きなこは、死産だった兄(姉)のそばに埋葬した。思えば、その兄(姉)も口が上下に大きく開いた状態で産まれてきたし、キティの体にはなにか問題がありそうだ。餌を食べないのは、においを嗅ぐことができないのかもしれない。こどもの頃から特別に弱い子で、一匹だけ家に残した猫だから、仕方がない。しかし3~4日のあいだに手羽先の先端を数本しか食べていないのに、痩せた様子もない。いったいどういうことなんだろう。まさか、外でネズミや野鳥を食べているとか?
ガウシャンの子猫2匹も、マッチ棒のように痩せてしまったが、昨日今日で少しましになってきた。家の中で、キティと一緒に住まわせている。ガウシャンもあまりおっぱいがない。彼女は消化器官に問題があるのか、鶏肉を生で食べると吐いてしまう。これは妊娠した頃に始まった症状だ。よく食べるものは、パンと残飯。そんなものを食べて育ったのだろうか。子猫2匹は、餌を食べられるようになったあとで具合が悪くなったので、母乳がなくても餌を食べられれば回復が望めそうだ。
それから、右頬が異様に膨らんでいたチーちゃんだが、その後それが破裂し、顔の右半分の毛皮が完全に剥がれてしまった。その状態を見たときは、チーちゃんは今回は助からないと思ったのに、ものすごい食欲に応えていたら、なんと傷が小さくなってきた。まだ肉が見えている状態だが、においもしないし、治る希望が見えてきた。ケンカでもして引っかかれて、化膿したのかもしれない。
その他、妊娠していたはずの猫2匹が流産したようだ。左右に出っ張っていたお腹が凹んでいるのでそう考えた。でも2匹ともすこぶる元気なので、こちらは心配していない。
猫だけでも次々と問題が出てきて、まったく落ち着かない日々。

フェタチーズなど

ハリルがおいしいフェタチーズを見つけてきて、朝ごはんに食べている。トマトやキュウリを薄切りにして、チーズとともにパンに挟むと最高だ。


フェタチーズといえば、ギリシャ旅行で覚えたグリーク・サラダを東京でもしばらく食べていた。きゅうり、たまねぎ、トマトの薄切りの上にフェタチーズが乗っていて、オリーブの酢漬けも散らされている。チーズの塩気があっさりとした野菜によく合い、夏のギリシャを歩いたあとにぴったりの一皿だった。しかし東京では材料が高すぎて、けっこう高級なサラダとなっていたように思う。クミシュテペでまた手軽に食べられるようになって、うれしい。

本場はチーズの量がもっと多いです

そら豆の季節なので、チリビーンズをそら豆で作ってみた。結果、大成功だったが、ハリルは食べたあとに「辛いものは消化しにくい」と言っていた。鷹の爪1本とチリパウダーを少々しか入れていないのに、文化の違いが明らかに。イランの料理はあまり唐辛子を使わないのだ。ハリルが老化したというのもあるかもしれないが。

にんじんを忘れて、このあと足した

明日はウーンラシュを作ってと言われて、ちょっとガッカリ

気を取り直して、ケーキも焼いた。クルミとシナモンをたっぷり入れた、ズッキーニブレッド。




ハリルはおいしいおいしいとたくさん食べて、あとで「消化が悪かった」と言っていた。うーん、よく噛めばいいのでは? でもわたし自身も、普段から食べものをほとんど噛まずに飲みこんでいることに気がついた。直せるだろうか、この悪しき習慣。

またもや帰れず

先日、イランのパスポートの更新に行ってきた。じつはゴールデンウィーク明けから月末まで、日本に帰るつもりでいろいろ手配していた。そしてついに、テヘラン行きの長距離バスに乗り込んだのだが… 結論としては、隣町からタクシーで帰ってきた。クミシュテペでバスの出発を待っているあいだ、イランのパスポートを見たら、なんと有効期限が切れていたのだ。わたしはイランの出入国はイラン人としてすることになっているので、これがないと出国できない。
でも実際、バスの中で失効の事実を確認したときはそう考えていなかった。日本のパスポートがあるんだから、日本に行く権利はある… などと自己中心的な考えを根拠に、強行突破できるんじゃないかと思っていた。なによりも、一度キャンセルしている日本行きなので、今回は行かなければならないという思いが強すぎたのだ。それでも隣町までに行くあいだに、空港での尋問などいろいろと考えを巡らせていて不安になってきた。ハリルに電話すると、「引き返してこい」という。「確実に準備をしてから出発した方がいい」と。それでもまだわたしは一か八かのことを考えていたけれど、今思えばとんでもないことだった。入国したパスポートでしか出国できないに決まっているじゃないか。
タクシーの運転手もパスポートは三日でできると言ったし、さっそくクミシュテペの事務所に申請に行ってきた。すると、二年前に六ヶ月以上イランを留守にしたことが問題となり、ゴルガンという大きな町の警察に行かなければならなくなった。そこはわたしがイランのパスポートを取得する際にものすごく嫌な思いをさせられた部署だったので気が重くなったが、数日後行ってみたら、驚くべきことに仕事はほぼ5分で済んだ。最悪だった役人(まだいた!)が、親切な対応をしてくれた。晴れて新しいパスポートの申請ができることになったので、その足でまたクミシュテペの警察に行って届け出た。これ以上問題がなければ、十日くらいで発行されるようだ。
そういうわけで、いつもどおり格安航空券を買っていたので、今回もまた無駄に捨ててしまった。でも手配したフライトに乗らなかったなどということは、人生で初めての経験だ。よく考えると、自分がイラン国籍を持つ者としての自覚が足りないことからくるミスだった。そして今後のイランでの人生についても、よくよく考えてしまった。ペルシャ語(イランの国語)もまったく理解していない状態でこの国に住むのは、今更ながら、あまりに心許ない。それに、少しくらいペルシャ語が分かったところで、どうにもならない不条理なことがあるのがイランだ。

もとの生活に戻るとそれなりに安心だが

しかしとりあえずは、三度目の正直の一時帰国に向けて、再び準備を始めたい。近いうちにこっそり帰って、ウェブショップを開きます。取返しのつかないくらいの赤字スタートだ~(笑)

スプリンクラー

庭の果樹に自動的に水をやるために、ホースを埋める作業を始めた。蛇口にホースをつけて、それを地中に埋めて、果樹の根元だけ地上に出し、そこに穴を開けておく。蛇口をひねると、果樹の根元だけにその小さな穴からチョロチョロと水が流れだし、水やりができるというしくみである。

点線の部分に、ホースが地中に埋まっている


オリーブの木は去年よりたくさん花をつけているので、果実の収穫量も増えるだろう。去年はたしか、10粒くらいだった。それからカボチャの種を植えたら、三日で発芽していてびっくりした。一昨年に日本から持ってきた種なのに、よく生えたものだ。


鶏はようやく順調に産卵数が増えている。毎日6~9個の卵を見つけることができるようになった。野鳥が食べてしまったり、産卵場所が隠れたところにあったりして見つからないこともあるけれど、あとでごっそり出てきたりする。毎日、洗面所に産み落とす鶏が一羽いる。猫用にシープスキンを敷いて快適に昼寝ができるような場所を作ったのだが、そこにいつも卵がひとつ落ちている。


左の端に注目


子猫たちの具合はちっともよくならない。いよいよ命に関わってくるので、むりやり牛乳を飲ませたりしているけれど、本当は母親が温めてミルクをやってくれると一番いいのだ。獣医のいないここでは、それしか方法がないというのも実のところ。

市場

今週の市場は、ハリル一人で行ってもらった。人の目にうんざりしていたのでわたしは行かないつもりだったが、やはり一緒に行こうと決めて、しかし何時間もハリルを待っているうちにしびれが切れて、行かないことにした。万事がこんな感じで、調子が出ない。


「心配するな。いいものがあったらすべて買ってくる」と言って出かけたのに、ハリルが買ってきたのはトマトひとかご、じゃがいも、たまねぎ、そして大量のそら豆だった。「これじゃ毎食チョレク・バティールだからね」と言ったら、二回目でこれだけ買い足してきた。パプリカはしなびているし、やわらかいカリフラワーなんかも買ってきていたが、ハリルはいったいどうしちゃったんだろう。モンゴル症候群か?


黄緑色の小さな実は、イラン人がこの季節に食べているハルチェクという果実だ。酸っぱくて、わたしの舌はその味に耐えられない。2個齧ったあとにもう食べないことに決めたのだが、ハリルはビタミンが豊富だと言っている。


それからにんにくも買ってきた。編み方が分からなくて、自己流でやったらこうなってしまった。このところ、イラン政府の検閲による規制を解除するアプリが機能しなくなってしまって、あらゆるサイトが閲覧できずに困っている。


さらに困ったことに、子猫が三匹とも調子が悪い。母親であるガウシャンやキティはあまり食べないのでおっぱいが小さいし、チーちゃんは右頬が異常に膨らんでいて、タロ子・ジロ子も食欲がない。妊娠していると思っていた猫たちはいつのまにかお腹がへこんでいるし、元気なのは犬のジャポンとバグティくらいだ。夏が始まって「よし、これからだ!」という時期なのに、いろいろと停滞している。

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プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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