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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

アークバールク

今朝はパンを焼いていたら、親戚の漁師がまたアークバールク(白い魚)を持ってきてくれた。そして今日は2尾のうち1尾にキャビア(たまご)が入っていた!

これはバター炒めにして、パンと食べるのがクミシュテペ風だ。クミシュテペはカスピ海沿いの町なので、砂漠地帯とはいえ、漁師の町でもある。


小麦粉:全粒粉=1:1


冷めてからスライス

お昼は、魚を焼き網で焼いてデュシェメという料理にした。ジャガイモを油を敷いた鍋の底に置き、魚、たまねぎ、にんにく、レーズン、ゼレシュクなどを順に乗せていき、最後に茹でたお米を敷き詰めて弱火で炊く。できあがったら上から順に、お皿に盛りつけていく。


デュシェメ

そして夜にはキャビアを食べた。トーストしたパンにパセリバターを塗り、キャビアを乗せてかぶりついた。おいしい。さすがにここまで来るとワインが合うんじゃないかと思うけれど、イスラム共和国ではアルコールは禁じられております。

 

それから今日はタイちゃんが出産した。黒っぽいトラ柄が3匹と、黄色いトラ柄が1匹だった。またしても、ロミ夫の子が1匹(笑)。

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モノと思い出

わたしはどちらかといえば、物に思い入れのない方だと思っている。つまり、「これは思い出の品だから捨てられない…」といろいろなものをしまい込むタイプではないということだ。しかしよくよく考えてみると、そういうモノもいくつか持っていた。
ブロ友の papricaさん は、急須の蓋が割れたのに何度も接着剤で継ぎ直して使っているそうだ。じつはわたしもまったく同じことをしている。スウェーデンから持ってきたティーポットの蓋を落として割ってしまい、何度も継ぎ直して五年くらい使い続けているのだ。ティーポットごと沸かすので、しばらくすると接着剤が剥がれてしまうようで、継ぎ直しが必要になる。

これはめずらしく思い出のあるモノなので、できれば捨てたくないが、今度割れたらなんとかしよう。
ヨーテボリに住んでいたときに週末に通っていた市場は蚤の市で、アンティークや中古の品もいろいろと売っていた。いつもステキなものを持ってくるお兄さんが一人いて、これは彼の店でハリルが見つけたティーポットだ。じつはそのとき、通りがかりのイラン人の奥さんがこれを欲しいと旦那さんに言ったのだが、旦那さんは「そんなの全然よくないよ。もっといいのを買ってやる」と、奥さんのリクエストを無視して買わなかったそうだ。ハリルがこれを買おうと値段交渉を始めたとき、わたしは高くても必ず買いたいと思ったほど、気に入っていた。そして案の定安く買ってもらい、ごきげんで帰ってきたのだった。
だからクミシュテペ生活が始まってわりとすぐ、蓋を床に落として割ったときは泣きそうになった。持っていた接着剤で必死に修復して、なんとか精神の平安を保ったものだ。思うのだが、モノというのはかなり確実に壊れるものだから、モノに強い思い入れを持つことは、賢明ではない。

これはまだ壊れていないけれど、ポットつながりで、伯母にもらったお気に入りの土瓶。1.5リットル入るので、スパイスを入れた紅茶を沸かすのに毎朝使っている。壊れても同じものを買い直したいくらい。

それから日本の友人にもらった白いお茶碗も大事にしている。誕生日祝いにもらって、なぜか駅のホームで包みを開けて喜んだ記憶がある。しかしいつのまにか底の一部が欠けていた。犯人はハリルか?(笑)

おまけに、食器置き場の写真。お皿以外の食器は、これでだいたい足りている。ヨーグルト用の小さな器とか小皿とか、買い足したいものを市場で見ているのだが、どの店も毎週同じものを持ってきているようでなかなか見つからない。日本だったら買いたい放題なのにな。ちなみに、モノに思い入れをしないとこだわりを持たないことは別の話だと考えている。こだわってモノを選ぶけれども、所有しているものを手放すことに固執しない、という意味で。

ガトゥックラシュ

今日のお昼はガトゥックラシュという、トルクメン料理にした。ガトゥックラシュは、ヨーグルトごはんという意味だ。揚げた魚とヨーグルトごはんを一緒に食べるめずらしい料理で、味覚の発達していないわたしはこれも最初は好きじゃなかった。しかし食べ続けるうちに、そのおいしさがだんだん分かるようになる。

アシュの作り方は、火を通したほうれん草やハーブ類を冷ましたもの、茹でた米、にんにくやネギなどをヨーグルトで和える。


今回はほうれん草がメインで


米を茹でるときに強めの塩加減にしただけで、ヨーグルトには塩は入れなかった


ピクルス大集合


パセリソースの冷凍も、おおむね成功

魚の塩辛さと油っぽさが、ヨーグルトごはんでうまいこと中和される、不思議な一品です。

今日はコイネク(ワンピースドレス)が一着仕上がった。型紙ができていれば、1~2日で仕上げることができる簡単なワンピで、自分のコイネクはもうこの形と決めている。

記事は日本のネットショップで買った。同じ店でこのほかに3着分買ったので、全部コイネクにする予定。先染め織物の綿で、近くで見るとこういう布です。

アイロンをかけているときに糸を引っ掻けてしまったり(アイロンの先が欠けて尖っているのだ~)、黒い糸が表面に出るよう織りこまれているので、縫うのが難しかった。けれど布はしなやかで、着心地が最高だ。

南庭

今日はヤギが双子を出産したというので、南庭へ出かけてきた。双子のニュースを受けて、一所懸命に世話をしているハリルはとても喜んでいた。


まずは猫のお出迎え。というより、餌を待っている。餌にがっついているところ


子犬の無事をチェック

子犬たちは目が開いてきたようだ。ちなみにチーちゃんの子猫たちも、半分くらい目が開いてきた。

目が少しだけ開くこの状態になると、いつもなぜか自分の弟を思い出す。目の小さい感じが似ているかも。


羊にレクチャーをするハリル


痩せた?


今日生まれた子ヤギ2頭


近寄って来た雄牛。遊びたがるのだが、角で突くので恐いよ!

今日はナーセルが干草を粉砕する作業をしていて、庭中に干草の吹雪が舞い始めたので、わたしだけさっさと退散した。家路の最後、水路沿いの道をとぼとぼ歩いて帰る。


なにもないです


馬がいるっちゃいるけど


ロバもいるっちゃいるが


ここ(果て)まで来たら、うちです

水路の工事のサインまで立てているが、一年以上進展がない。最近は掘り返す頻度が上がったのだが、やはりまた放置されている。この排水溝となる予定の溝を通り越して右に曲がると豪邸に着きます。

この二匹にかなり吠えられるのでご注意ください。でもゆっくり歩いてくる女性には吠えません。


タロー&ジロー

タローが病気に罹ってしまった。今日は何も口にせず、横たわっている。すぐにハリルが症状を話して、獣医に指定された注射をしたけれど、ミルクも飲まずに眠っている。明日の朝、よくなっていてほしい。

イタリアンパセリでいろいろ


ハリルが買ってきたサブジ

大量のイタリアンパセリをどうやって食べるか、インターネットでいろいろ検索して、珍しいものを三つ作った。一つは、パセリ味噌。

味噌と砂糖を練って、茹でたパセリを加えて、フードプロセッサーにかけた。参考にしたレシピにはみりんと酒も入っていたのだが、それはないので、冷蔵庫にあった気の抜けたコーラを使ってみた。それでもなかなかおいしいものになった。日本のごはんがあったら、そこに乗せるだけでよさそうな、フキ味噌のようなものだ。うちではにんじんなど、スティック状にした野菜をつけて食べるつもり。
次に、パセリのソース。コリアンダーも似たようにして作っているのだが、今回は奮発してオリーブオイルを使ってみた。パセリ、ピーナッツ、塩、オリーブオイルで作った。これはスパゲティに絡めたらいいのかな?


うまくキューブができますように


イラン産エクストラバージンオリーブオイル

三つめは、パセリバターだ。みじん切りにしたパセリとチャイヴをバターに練りこんだ。パンにつけたり、ご飯を炊くときに入れるとよさそう。


こうやって冷蔵して、使うときに輪切りにしようと思っている


バターもイラン産(左はマッチ箱)。1個50円くらい

お察しのとおり、一日中台所仕事が続いたので、明日はもう裁縫に戻りたい。休憩用にあれがあるといいなと思い、最後のひとふんばりでこれも焼いた。


チーズケーキ

もう何枚撮っても写真がボケてしまうので、これにておしまい。ご拝読ありがとうございました~

酢を買いに

朝、犬猫に餌をやってから、残っている野菜の処理を始めた。ハリルがコリアンダーとまちがえて買ってきたイタリアンパセリが山ほどある。いったいこれはどうしたものか。


昨日作ったかりんジャムとビールのピクルス


ビーツ

このピクルスは、ビーツの甘みが不思議な風味を出している。お茶うけとしてつまんでいたらよく進みそうなので、カルフォルニアばあさんが5時間で食べきったというのも頷ける。
さあ、まずは足りなくなった酢を買いに、町中にある店へ出かけた。日本から戻って以来、わたしは自分で買物に行くことが増えた。以前はあまり出歩かないようにしていたものの、ハリルに頼むと時間や日にちがかかってイライラしていたので、方法を変えたのだった。去年の一時帰国では、日本で二人で生活したらどうなるかを試す意義もあったのだが、実際はあまりうまくいかなかった。やはりクミシュテペで暮らすべきなのかな… という思いが、覚悟を新たにしたということもある。あらゆることをハリル頼みにしていたら、ますます暮らしにくくなるので、失敗してもなんでも自分の望むとおりにやってみようと思っている(たかが買物なんだけど)。


町の大きな通り。左に見える大きな建物は、新築のワハブの家

この通りは、住宅街の中心にある道では一番大きいと思う。水曜市場もこのあたりから始まる。うちからここまで来るには、水路脇のでこぼこ道を歩き、小さな橋を渡ってしばらくしたら左折する。そしてこの通りをまっすぐ行って、ラクダを飼っている空き地を右に曲がったところに今日行った店がある。店に着いたあとはカメラのことをすっかり忘れてしまい、写真がないですが。

店では、若いお兄ちゃんとおじさんが番をしていた。酢とオリーブオイルとバターを買ったのだが、レジのところでおじさんとの会話は、わたしが買物に行くときの普遍的な内容だったので、一部を日本語訳で再現したい(実際の会話はトルクメン語)。

おじさん: トルクメン語を覚えたのかい? それともあんたはトルクメン?
クミコ: …わたしはトルクメンあるよ。
おじさんとお兄さん: ………。
クミコ: うっそ!
おじさんとお兄さん: 「うっそ!」だってよ。(ゲラゲラ)
クミコ: 本を読んで覚えたアルヨ。
おじさん: チーン(中国)にはトルクメンがいっぱいいるだろう?
クミコ: わたしチーンから来てないアルヨ。
おじさん: あ、ジャポン。
クミコ: ジャポンにはトルクメン少ないよ。
おじさん: そうかい。はい、お釣り。あんたハリルの奥さんだろう?
クミコ: そうだよ。(知ってたんじゃん!)

店に入った瞬間から、わたしが誰だかはみんな知っているのだ。おそらく通りを歩いている時点ですでに知られている。それなのに、店主はみんな知らない態度でこういうフリをしてくる。わたしも慣れたので、知られていないフリをしている。あいかわらず面識のないこどもなどから「クミコ~!」と呼ばれるのだが、それも聞こえないフリなので、昨日も市場でナーセルの家族を無視してしまった。
買物は無事に済んで、残りのピクルスとポタージュを仕上げた。


3リットルの容器にキクイモ、カリフラワー、にんじんのピクルス


ポタージュ工場


余った液で赤カブのピクルス

このあとさらに、イタリアンパセリを使って珍しいものを作った。長くなったので、別の記事にします。

水曜市場

水曜日はクミシュテペの市場の日で、不思議と晴れることがほとんどだ。今日は寝坊したので迷ったけれど、ハリルがバイクで連れて行ってくれたので、市場をひととおり歩いて帰ってきた。自分で買ったのは手芸用品、ジャム用のカリンとピクルス用のキクイモ、それにガラスのお皿3枚だけ。残りの買物は、ハリルが市場が終わる頃に再び行って、おつとめ価格でしてくれた。


キクイモのピクルス


セロリの煮込み用に下ごしらえ


かりんジャム。これからまだ2~3時間煮る


ポタージュ


ビーツのピクルス

カルフォルニアばあさんのレシピを試してみた。今は調理が終わって冷ましているところなので、味見はまた明日。酢がなくなったので、明日は3リットル入りのものを買ってきて、まだまだあるキクイモとカリフラワーをピクルスにするつもり。キクイモは1キロ50円くらいだったので、つい2キロ買ってしまったが、ピクルス用は1キロで十分のようだ。キクイモはごぼうと似ているので、きんぴらなんかにするといいそうで、それもやってみよう。暖かくなって、自然とやる気も出てきたようだ。

クミシュテペの市場はいまひとつ盛り上がりに欠けて、写真を撮ることもいつも忘れてしまうのだが、今日は新年のお祝い(ノウルーズ)のための品物が少し出ていた。金魚と金魚鉢。ペルシャ人のお祝いなのでよく知らないけれど、7つの春らしいアイテムを飾るようで、金魚はその一つ。特にお祝いをしないトルクメンも、買う人はいるようだ。

プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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