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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

スポンジとナプキン

 台所で使っているアクリルたわしを新調した。一年以上使っていたものに穴が開いてしまったので、また同じものを編んだ。

before

after

 輪の編み棒を使って細い糸を二本取りで54目編んだら、横幅が大きすぎるのと分厚すぎるので使いにくかった! そこで糸を変えて40目でもうひとつ編んだ。


 これは使おうと思っている。でも、編みあがるまでの間に合わせに、一つだけ残っていた日本のスポンジを使ったら、かなり使い勝手がよかった。アクリルたわしに慣れたので不便を感じていなかったが、やはり洗剤を泡立てて使うにはスポンジに勝るものはない、と。しかし問題は、この普通のタイプの台所用スポンジがクミシュテペで手に入らないことだ。日本に帰る度に10個も20個も持って帰ってくる手間を省きたかったのだが、やっぱり無理かも。


これ最高!



 さて、次はダブルガーゼで作った布ナプキンだ。布ナプキンは、綿素材でできた女性の生理用品のこと。わたしは以前、ネルだかフェルトだかのものを使っていたことがある。クミシュテペではものすごく大きな無骨なナプキンが一般的だったので、日本から持ってくるようにしていたのだが、今回めんどくさくなって自分で作ることにした。参考にしたサイトはこちら。ちなみにテヘラン空港で買ったナプキンは、日本のものと遜色ないような品質だったが、値段は十倍くらいした。


こうやって折って


さらに折るので、ダブルガーゼ×4枚になる

 布ナプキンまだ使っていないので使い心地はわからないけれど、買ってくるナプキンと違うのは、自然素材なのでかぶれないということだろう。わたしはかぶれという症状がほとんど出ることのない体質だが、蒸し暑いイランではかぶれたことがあり、その不愉快さに辟易したのを覚えている。これでうまくいくといいのだが。不便だったら、スポンジと一緒に買い物リストに復活だ!

小さいものもちゃんと裁縫ノートに記録。几帳面というか、マメなんです

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水路の清掃

 クミシュテペには東西に流れる大きな水路があって、その西の果てがカスピ海だ。うちは住宅街の一番西にあり、水路の北側に建っている。

中央を横切る水路。右手が西方面(カスピ海)

 クミシュテペの人々は、日常的なごみも水路に捨てるし、枯木や動物を捌いたあとの内臓など、なんでも捨てる。もちろん、遠くから車でやってきて大きなものを捨てる人もいる。水路は非常に汚れているのだが、それでも草が茂って野鳥が棲み、死の川といった感じはしない。
 コミュニティが、その水路のごみをすくってきれいにすることがしばしばある。すぐまた元通り汚くなるのだが、今回の清掃はかなり本格的なようだ。いつもは町中だけなのに、住宅街の端にあるうちの前まで作業が行われている。海まですべてやるつもりだろうか。

すくった汚泥をダンプカーに積み、砂漠の方へ運んでいる

砂漠にできた土手

 水路がきれいになるのはいいけれど、ある一つのことをわたしは心配している。先日死んだ(と思う)ロミ夫は、きっと水路のどこかに眠っていると思うのだ。彼のテリトリーはうちより西側(砂漠側)の、上の写真に写っているあたりで、よく水路で遊んでいた。だから眠っているロミ夫がすくい上げられて土手に埋まってしまうのは、かわいそうな気がする。もっとも、眠っているのは亡骸なのだが。

 さて、せっかくベランダに出たので、お向かいの庭を盗撮した。向かいには家というより小屋が建っていて、電気やガスが来ていないのでそこに常時人が住んでいるわけではない。おじさんが阿片を吸うときに泊まることがある程度だ。毎晩煙を出している時期もあったけれど、あるとき警察が犬を連れてきて以来、おじさんは来なくなった。けれど最近また始まったかもしれない。阿片を吸うだけでなくて、普段からここで牛を飼ったり植物を育てたりしている。前置きが長くなったが、果実がたわわに実る彼の庭を撮った。

地面にはたぶんトマトなんかも育っている


 上は、壁越しのお隣さんの庭。こちらもすごい実りよう。彼らは家族でテヘランに出稼ぎに出てしまったので、新婚さんに家を貸している。しかし新婚さんはまったく庭に出ることなく、木々は放置されている。親戚がときどき来ているとのことなので果実をちょうだいするわけにもいかず、わたしは壁越しに垂れてきたイチジクの枝に「伸びろ~」と念じている(お隣から伸びてきた枝についた果実は取っていいことになっている)。

 果樹の手入れについて、コメントでいくつかアドバイスをいただいたので、やってみることにした。樹木の根元に、刈り取った草などを置いておき、しばらくして土をかけておくと、栄養にもなって木が元気になるとのことだった。余分な土がないことがうちの庭の大きな問題なのだが、とりあえず草はたくさん生えているので刈ったり抜いたりして根元に積んでいる。そしてその上に、トゲのある植物を被せて、動物たちが近寄れないようにした。

根元に注目

 トゲのある植物は、クミシュテペのどこにでも生えている薬草で、ラクダが好んで食べている。果樹の根元は水をやって湿っているので鶏たちが掘り返すし、猫は登って木を引っ掻くので、こうしておけば果樹が日常的に受けていたストレスを軽減できるだろう。気のせいか、なんだか少し元気になってきたような気がする。しかし植物は成長がゆっくりなので、何週間か待ってみないと成果は分からないだろう。

柑橘類


りんご

桑の木とクルミ(後ろ)

梨(隣の家はジャングルのようで、果実が何百と実っている!)


 梨がきれいに色づいてきた。庭の中央に一つだけなっているので、わたしは密かに「庭の太陽」と崇めている。

イチジク(猫より小さい)

モモ

 あとは、「枯れない程度に」水をやり続けて秋を待つといったところだろうか。園芸に興味がないと言いながら、朝晩庭に出て手入れをしている。
 去年、庭に1~2本だけ生えていたタラゴンは、今年は15本くらい出ていた。花が咲いたあとそのままにしておいたので、うまいこと種が飛んだようだ。タラゴンはクミシュテペのいたるところに群生しているので、抜かないようにすればうちの庭にも茂るだろう。水をやらなくても十分育つので強いかと思ったけれど、一度引き抜いてしまうとすぐに戻しても必ず枯れてしまう、繊細なハーブだった。

きみどり色に見えるのがタラゴン。見えませんね(笑)

カボチャは失敗。花が咲かないので、つるボケしているようだ

枕を新調

 枕を二つだけ、新しくした(古い枕の中身を、新しく縫った袋に入れ替える作業)。あと四つ分の作業が必要なものの、とりあえず一安心。


 青いストライプが古い枕。写真では分からないけれど、ぞっとするくらい汚れている。手前が新しい枕本体で、この中に綿を詰める。

綿を詰めて縫った

それに薄手のカバーをかけて(右)

さらに先日作ったカバーをかけた(右)


 あとはカバーをこまめに洗って、枕本体に汚れが染みこまないようにメンテナンスすればいいだろう。しかしどのくらい頻繁に洗濯できるか、そこが問題なのだ。
 この枕の中身は、バスのシートにでも入っていそうな、体にも環境にも悪そうな黄色い化学繊維だった。ナーセルの家からもらった枕を縫い直して使ってきたので、文句はないですが。

詰め替えの作業をした庭の手洗い室(BEFORE)

終わったら軽く掃除して、元通り動物の一時休憩所に(AFTER)

 この詰め替えの作業が億劫で、つい先延ばししていたのだが、やってみれば数分のことだった。でも残る4つの枕は中身がトリの羽なので、これより面倒かもしれない。夏のあいだにやってしまおう。

プルニ

 プルニという、イランのデザートがある。これは牛乳のライスカスタードで、トルクメンは断食明けの食事によく食べるようだ。ペルシャ語では「フェルニ」だと思うが、トルクメンは "f" の発音ができないので「プルニ」となる。

牛乳500g、水270g、上新粉50gをよく混ぜる

砂糖は50g、後で加える


 鍋を中火にかけて、かき混ぜながら15分くらい煮る。砂糖を加えてさらに1分ほど煮て、器に入れる。火からおろす直前にローズウォーターを入れてもよい。かき混ぜて15分くらいすると、木べら(スプーン)に上新粉の塊がついてくるようになるので、そのくらいドロッとしたら器に移すころだ。

粗熱が取れたら冷蔵庫へ

 夏休みなので、ナーセルの三女(12歳)と長男(9歳)が毎日うちに通っている。二人に英語を教えるよう、ナーセルから申し付けられたのだ。英語を習うことは、クミシュテペでもはやっているらしく、ナーセルは「お金を払う必要はない。おばちゃんに教わればいいのだ」というので、「タダだと覚えないんだYO!」と言い返しておいた。しかし二人ともまだかわいいので、試しにやってみようと思っている。英語といっても、まだアルファベットを覚えているところだし、毎日30分くらいしか教授しないので、たいしたことではない。それでもわたしはものすごく疲れている! YouTubeでアルファベットソングなどを見せていても、いつのまにかわたしが一番大きな声で歌っている。どなたか上手な教授法を教えてください。
 アルファベットをやった後はお茶を飲んで、長男はハリルと一緒に家畜の世話に出かける。三女はわたしの手伝いをしたり、一人で帰ったりする。頼んでいないのに、机の上や棚のものを動かして、部屋の整理整頓をするのだ。物はなんでも端っこに追いやるのだけれど、どうしてそうなるんだろう? と、感心すると同時におもしろく思う。
 こどもがいるので、おやつの用意に手が込んできた。

ごまクッキー

マフィン

ネクタリンとあんずのコンポート

 次はコンポートでジェリーを作ろうと思っている。

牛と羊を追うナーセルの長男。かなり様になってきた

 彼は将来、日本に行くと言っているけれど、さばくの羊飼いが似合っているような気がする。

市場

 今週の買物の目玉は、ぶどうだった。ひとカゴで、14,000トマン(360円くらい)だったそうだが、去年はその半値くらいだったので、ずいぶん値上がりした。もっとも、トマンの価値も暴落しているので、物価が上がったのかどうかよく分からない。とにかく経済が破綻していることだけがよく分かる。



サブジ

押し麦、大麦、ドライレモン


 羊肉と大麦のスープを作ろうと思い、麦類を買った。夏はあまり熱いスープを飲む気になれないけれど、ちょっとバテ気味なので、積極的に食べるといいかもしれない。うれしいことに冷凍庫が肉でいっぱいだから、骨の在庫を減らすためにもスープはよい。


今週のトマト


 このほかにナス、きゅうり、メロン、白桃、そしてスイカはついに玄関のたたきにも保管するに至った。

食事より大きな果物

猫たち

 庭にいる子猫は5匹になった。白黒のガウシャンの子(♂)、キジトラが産んだ体の小さな子(♀)に加えて、タイちゃんの子が三匹来るようになった。

ガウシャンの子(♂)。「プシプシ」と呼んでいる

キジトラの子(♀)

黄色(タイちゃんの子)

黒(タイちゃんの子)

やたらと鳴く、タイちゃんの子(♀)。黒と黄色が混ざっている

子猫集合(親猫も一匹混じっている)


 ロミ夫がいなくなって、うちの庭は雌猫だけになってしまった。チーちゃん、タイちゃん、キティ、ガウシャン、そのほかに3匹のキジトラがいる。まるでキジトラ園のようだ。
 2~3か月ほど前に、小さいサーリジャがいなくなった。雄猫なので、旅に出たのだと思う。そしてわたしが留守にしていたあいだに、大きなサーリジャもいなくなった。雄猫はたいてい1~2年で庭から姿を消すけれど、大きなサーリジャだけは、3年いたんじゃないだろうか。彼もついに旅立つときがきたのかと、少し安心した。

ガウシャン


 迷い猫だったガウシャンは、このところ一番貫禄がある。体もどっしりしてきたし、このときはスズメを捕っていた。でもあまりにもてあそび過ぎて、このあとタロ子に横取りされていた。

キティ

 キティはいまいち他の猫たちとの折り合いがつかないようだ。唯一、好きだったサーリジャがいなくなってさみしいのだろうか。特別に家に入れてやったら、シャワー室の冷たいタイルが気に入ったようだ。でももうすぐその上のホースから、洗濯機の排水がバシャーッと出てくるよ。

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プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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