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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

ガラアーラの出産

ハリルが戻ってまだ三日しか経っていないけれど、なんだか長い時間が過ぎたような気もしている。動物の世話などは、ハリルがし始めたので少し楽になった。ナーセルもさっそく干草を売りに遠くの町へ出かけたようだ(彼の現金収入となる)。けれど、日常のあれこれは、自分の計画どおり物事が進まない状況が戻ってきて、「そうだった~」と苦笑している。一人で暮らすと、何をするにしても自分でエンジンを始動しなければならず億劫になることがあるが、ハリルと暮らすと、予定が予定どおりにいかずにイライラすることがある。しかしわたしにはもう自転車があるので、ハリルを待たずにできることが増えて、うれしい。ハリルは昨日、「あの自転車に乗った女の人はあなたの奥さん?」と、こどもに聞かれたそうだ。わたしはあいかわらず、通りすがりの小学生の女の子にまで「チーニ!」と言われてムッとしている。アイス舐めながら言うなっつの。


南庭では、ガラアーラが子犬を産んだ。今回はたったの4匹だ。しかし一年に二回以上出産している気がするので、あまり喜べない。

しゅにゅーぴーちゃん

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ハリルの帰宅

ハリルが帰宅する今日、市場ではしっかり買い込んで来た。しかし最近どうもサブジの質が変わったように思える。一ヶ月前は、コリアンダーを生でわしわし食べても、あまくて香りがよくておいしかったのに、今のは齧ると嫌な味がする。刻んで加熱しても、それほど香りが出ない。サブジの旬が過ぎて、今手に入るものは畑の残った部分か、肥料をやってむりやり育てたものか、そういうものじゃないだろうか。茎はひょろひょろ、葉はやわらかい。どういうことなのか、ハリルに聞いてみよう。

にんにくが出てきた

メロンとりんご。メロンは少ないように見えるが、6~7キロある

20キロ以上の買物を担いで帰った。ちょっとがんばりすぎたようで、すでに脇腹に筋肉痛が出ている。「持ち上げることができる」と「持って10分歩ける」は別のことなのだ。


二回目の買物は、最初から自転車で出かけて、洋服用のハンガーとガラス容器を買い足した。ガラス容器を売っているおじさんは、わたしにはいつ来ても1個4,000トマンで売ってくれると言ったのに、また値段を迷っていた。5個買ったので、さっさと20,000トマンを渡した。おじさんは「これをどうしているんだ? 売っているのか?」と言うので、「作ったものを冷凍庫に入れて保存しているんだよ」と言い、さらにフリーザーバッグを毎回捨てるのはよくないから、と言い足そうかと思ったが、ガラス容器を二つずつ数えて確認して「8,000トマンと…」とやっているおじさんに言っても通じないだろうと思い、やめておいた。きっと「容器を買ったら高くつくじゃないか」と言うだけだろう。第一、フリーザーバッグをガラス容器に替えたところで環境保護に貢献しているわけでもなく、自分の気分がよくなるだけだとわたし自身も考えている。よくよく考えると、トルクメンはちょっとしたお土産を入れる袋も、何十回も使いまわしたんじゃないかと思うくらいボロボロのものを使っている。一回物を入れただけで捨ててしまう日本人と比べたら、よっぽどモノを消費していない。


ところでにんにくと言うのは、こういう形をしている。日本では根元の部分だけを切って売っているけれど、イランではシーズン中は畑から引っこ抜いたままの形で、キロ単位で買うことになっている。今はまだ高くて1キロ3,000トマン(約78円)だが、安いときは1,000トマン以下になる。新にんにくはやわらかくて、切るとこういう感じだ。

かじって食べてもおいしい

サブジとそら豆を下ごしらえして、冷凍した

じつはこの記事を書いている途中で、ハリルが帰ってきた。犬たちに吠えられていたので、気がついて窓の外を見たら、それらしき男が。なんとなく見た感じが変わってしまっていた(彼のお兄さんに似ている)。数時間前は、ハリルが三ヶ月ぶりに戻ってくると思ったら思わずこみあげてくるものがあったが、実際戻ったときはとくに感激はなかった。わははは

ローマンレタスなど

ハリルが戻るとなって、少しあわただしくなってきた。
物置部屋に設置した洋服ハンガーが、三つとも見事に落ちたのを放ってあったのだが、ついになんとかしなければならない。親戚で木工職人のワハブに電話し、ネジをもらいに行った。12本必要だったので、足りない分はその場でワハブが店に買いに行ってくれた。ありがたい。


なんだ! 簡単だった。ワハブの言うとおり、長いのをねじ込んで、入らなかった分はトンカチで叩いた。それでしっかり収まったようだ。やっぱりプロは違うな。
そしてタイミングよく、お隣さんから畑の野菜をいただいた。ローマンレタスと言うのか、ここでは「ケウ」と呼ばれる季節のものだ。あまり好きな野菜ではないのに、ひさしぶりに食べたらとてもおいしかった。



桑の実も、黒くなったのがいくつか出てきた


ガウシャンは二匹の子猫にまだミルクをやっていて、そばでチーちゃんがその親子の世話をしている。チーちゃんは、ガウシャンやほかの大きな猫も舐めてやっているのだが、どうしちゃったんだろう。もうすぐ出産しそうな猫が二匹いるので、そちらも見てもらえると助かるのだが。

かりんジャムとりんごジャム

作りおきのジャムがなくなってから、自分のためにはジャムを煮なかったけれど、ハリルが戻るので急きょこしらえた。いつかは桑の実でジャムを作ってみたいと思った。

おまけ

コロッケなど


今日はグリーンピースを入れたコロッケを作った。しつこいようだが、水島弘史シェフの低温調理を試しているので、コロッケもいつもよりずっと少ない油で揚げてみた。カリッとおいしくできたものの、色かたちがディープフライしたときのように美しくない。揚げ物についての調理法はうろ覚えだったので、またよく読んでみるつもりだ。しかし油は底から1cmくらいしか入れないので、フライパンにほとんど残らなかった。

パンにはさんで、コロッケサンドに

先日コイネクを縫った際に、多くの一人の方から「コイネクとスカーフの組み合わせを見たい」というリクエストがあったので、自撮りをしてみた。いかがでしょうか?


わたしは色白だと思っていたのに、いつのまにか肌がイラン色になっていて驚いた。血行がよくなったのかな?(笑)今年から日焼け止めを塗ろうと思っている。
しばらくしたら、正面を向いていない写真に変えますのでご了承ください。

さて次に、これは何でしょう?




途中から水やりもいい加減だったのに、ラディッシュが収穫できた。これだけは地下に育ったので、鶏が突かなかったのだ。しかし引き抜いて齧られていたのも落ちていたから、油断ならない。洗ってそのままかじってみたら、ピリッと辛かった。別のサブジも、雑草に混じって少しだけ大きくなっていた。コリアンダーやディルなどの料理用に比べて、生食用のサブジは育てるのが簡単だということが分かった。

グラノーラ

さて、チリビーンズもできたし、グリーンピースの下ごしらえも終わったので、お楽しみのグラノーラに取りかかった。


まずはオリーブオイルと赤砂糖とすりおろしたりんごを温めて、10分くらいかき混ぜた。


レシピは生のリンゴを使うところが気に入ったので、これを参考にした。さて、結果は…

焦がしました、、、

アーモンドとレーズンを入れる前のローストしているあいだに、表面を黒く焦がしてしまった。できるだけ取り除いて調理を強行したけれど、焦げた部分が残ってしまったので失敗だ。残念!


敗因は、明らかに集中力の欠如による。でも牛乳をかけて食べてみたら想像していた以上においしかったし、食感もよかったので、高級な朝ごはんとしてまた作りたいと思い、自分のレシピノートに書き加えた。ボーダ姉さんにいただいた耐熱ガラスの器が、グラノーラづくりにぴったりだし。



市場


グリーンピースが出始めた

今週の市場での買物は、過去最多の量だったかもしれない。一度帰宅して、持ちきれなかった荷物は自転車で取りに行った。来週、どうやらハリルが帰ってくるようなので、無意識にその予行演習をしてしまったようだ。市場のある日の夜遅く戻ると思う。「ハリルがいなくてもまったく問題ない」などと言いふらしていたけれど、帰ってくるとなると急に(余分な)元気が出てきた。


このメロンを食べながら、モンゴルで肉しか食べていないハリルにビデオで見せていたら、わたしが日本にいるときに同じことをすると悔しがっていた。まったく問題ないですから~

押麦、赤砂糖、紅茶に入れるミックススパイス、アーモンド、シナモン

グラノーラを作ってみようと思い、オーツはないので押麦を買った。押麦は大麦を茹でで潰したもので、オーツは燕麦(えんばく)を潰したものなので、見た目は似ていてもまったく別の性質を持った食品なのだそうだ。押麦でグラノーラを作ると、オーツで作るより固くなるらしい。それでも一度試そうと思っている。アーモンドはまちがっておつまみ用のを買ってしまい、異常に高かった。これは失敗だったが、グラノーラに入れてみる。
上の写真、イランの紙幣が写っているのだが、すべての紙幣にはホメイニ師の肖像が印刷されている。わたしもようやく、数字を見なくても、パッと見で金額が分かるようになってきた。

チョレク・バティール

トルクメンが夏によく食べるのは、チョレク・バーティルという簡単な炒めもの。チョレク(パン)をバトゥルマック(浸す)して食べるスタイルの一皿だ。考えてみたら、わたし自身はこれをパンですくって食べたことはない。スプーンで食べて、パンは別に齧っている。トルクメンは、パンをちぎってこれに浸し、一つずつ野菜をすくいながらゆっくり食べる。


材料は、ナスやじゃがいも、たまねぎなどとトマト。それらを適当な大きなに切って、油で揚げてからしばらく煮込む。水は足さずに、トマトの水分で煮るので、ほかの材料に比べてトマトを多く使う。最後に卵を落としたり、肉を入れることもある。野菜だけならばほとんどお金がかからないので、気軽な食事なのだ。


わたしは水島弘史シェフのロジカルクッキングに習って、正しく切った食材を冷たいフライパンに並べ、上から塩と植物油をかけてまぶし、中弱火で調理している。バティールにはとても効果的な方法だ(シェフはどの料理も原理は同じと言っている)。塩は、食材の重さの0.8%が一番おいしく感じるのだそうだ。

目が開いたキティの娘は、歩きの真似事はできるようになった。段ボールから少し離れたところに置くと、キティのもとに戻ろうとして這っている。

ザ・トルクメン

上の写真はチェクディルマ。雄鶏の片足で一人分を作った。彼は長いあいだ群れのリーダーだったので、「あいつの足か~。何度も絡んだ糸を切ってやったなあ」「爪をまちがった方法で切ってしまったなあ」などと思い出しながら食べた。
サラダは、シーラーズ風と呼ばれている作り方だ。羊飼いのサラダと内容は似ているが、違うのは具材を一律に細かく切るところ。わたしは訪れたことがないので、シーラーズだったかイスファハンだったか、しばしば分からなくなる。

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プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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