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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

綿花

ようやく綿花の収穫ができた。綿花の種は去年、牛を放牧していた綿花畑で摘んだもので、長い時間をかけて種を取り出したにもかかわらず、植えるのが億劫になり、最後は庭の一角にばらまくだけになってしまった。生えなくても仕方がないなと思ったけれど、芽が出てきたときはやっぱりうれしかった。…と思ったのもつかの間、塀の工事が始まるということで、瓦礫に囲まれて綿を待つことに。



小さかっ苗たちは、工事で踏まれないよう場所を植え替えた

夏の日照りが終わり、少しだけ雨が降ったら、庭中に緑の芽が出てきた。春のように芽吹いているけれど、毎年こうだったかどうかが思い出せないでいる。おそらくこんなに青い秋は初めてだと思う。

瓦礫置き場にイラクサが繁殖

空き地も緑であふれてきた

冬が来る前にもっとたくさん緑が生えるよう、枯れた草などを除く作業をしようと思っている。

しょぼい収穫~


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漬物

ザワークラウトは、知っているけれどなじみがない漬物だ。キャベツがたくさんあったので、これを機会に試してみた。

1キロくらいのキャベツをまるごと千切りにし、

塩をしてビニール袋に入れた

キャベツと塩だけ、ほかは何も入れなかった。重石をして数日、瓶に入れて数日、その後冷蔵庫で保管した。浸けてから二週間後に食べてみたら、ちゃんと酸っぱくなっていた。

重石(メロン)




酸っぱいけれど、腐っている感じではないので成功したのだろうか。ツンとくるそれは、スープなどに入れると和らいで、おいしくなる。とびきりおいしいザワークラウトを食べてみて、その味を知りたいものだ。

きゅうりの辛子漬け

もう一つは、粉末の辛子の賞味期限が切れていたので、きゅうりを買ってきて辛子漬けを作った。浸けた翌日はからしがツンときたけれど、数日置いたらまろやかになってとてもおいしくなった。


ローストポテト

市場で見つけたローズマリーを使って、じゃがいもをローストした。鶏肉とじゃがいも、にんにく、ローズマリーの組み合わせは大好きで日本でもよく作っていた時期があった。しかしよく考えたら、もう十年以上作っていない。


じゃがいもをちょっと茹ですぎて、見た目が悪くなったけれど、もちろんおいしかった。オリーブオイルがないので、植物油とバターを少し使った。レシピはこれを参考にしたのだが、ジェイミー・オリバー流だそうだ。


本当は、自分が育てた鶏肉と一緒にローストしたかった。けれど、毎日なんだかせわしなくて、ハリルに殺してもらう気になれなかった。殺す勇気がないのではなくて、そのあと羽をむしってきれいにし、内臓を取って、肉を切り分けて、それをスパイスに浸けこむ… までの過程を終えられる自信がなかったということ。
それで、エビを少し蒸したものをサラダにした。トマト、紫たまねぎ、チリに塩こしょうして、コリアンダーソースで和えた。めずらしいメニューに、二人ともモリモリ食べた。じゃがいもは6個使ったのに、お皿に残っていたのは1個だけ。また作ろうと思う。



デスク

ハリルは家畜の仕事のほかに、うちで「ビジネス」と呼んでいる貿易関係の仕事をしている。イラン国内の商品を外国に売ったり、外国の商品をイランに輸入したり、買い手と売り手の仲介のような仕事だ。扱う品物はいろいろ、パートナーもいろいろなので浮き沈みの激しい仕事だが、ハリルは諦めずに続けている。一日中ネットや電話で誰かとやりとりしていて騒がしいし、出張となると家畜を放り出していき、動物が病気になったり死んだりするので、わたしはビジネスにはずっと反対してきた。しかし最近分かったことは、家畜の仕事だけしてクミシュテペに暮らそうとすれば、地元の人と同じく、自分たちの暮らしも貧困の渦に飲まれてしまうだろうということだ。ハリルはだいぶ前からそのことに気がついて、方向転換を図ろうとしているのかもしれない。なかなか甲斐性のある男なのだ(金はないけど)。


大将、がんばって!

本題は、デスクの話である。わたしのデスクもハリルのも、まったく同じサイズを注文した。ところで、棚板キャビネットで「厚みの部分の表面が…」としつこく書いていたのは、この部分のことだ(
おそらく、大部分の人は問題を感じないレベルの話)。
 
デスク

棚板

どっちも組み合わせがおかしいと思うのだが、棚板の方はあんがい馴染んで部屋の中で自然に見えている。デスクの方はいただけないが、これを解消するいい方法を思いついたので、いずれ細工しようと思う。
しかしデスクには一つ、大きな欠点があった。長さ120cm、奥行き60cmのデスクなのに、足元に板が一枚打ちつけてあって、座るとその板がじゃまして足が奥に放りだせないのだった(上のハリルを参照)。ちょうどまんなかにつけてあって、職人は「両側から座れる」と鼻高々だったので「デスクは両側から座らないよ」と返したけれど、きっと伝わっていないだろう。わたしは直してもらうようハリルに言ったが、ハリルはやる気がなさそうだった。そういうわけで、住まいの家具シリーズは今回これにておしまい。文句ばかり書いていたようだが、非常に、非常に、便利になった。

デスクとキャビネット

デスク2台とキャビネット2個が納品された。これらが問題だ。表面の色は壁に取りつけた棚板と同じなのだが、厚みの部分の色が「薄い茶色」ではなく、ただの「白」だった。組み合わせが最悪だ! したがって、これらの家具については写真は公開しないでおこう。
という訳にもいかないだろうから、普通に書きます。まずはキャビネット。扉がついた、三段のカラーボックスのようなもの。

二つ並べて置いた

段の高さが不揃いだけど、構造上しょうがないか?

扉の把手

把手がダサい。しかしそれは想定の範囲内だし、わたしがダサいと思っても、より多くの人は「クール」「かわいい」と感じる可能性は大なので、問題ないだろう。しかしやっぱり、この表面の模様と把手の造作はマッチしていないし、わたしはキラキラ系より地味な民芸調が好きなのだ。

民芸調♪

気を取り直して、次はデスク。これも厚みの部分が白かった。


なんだかんだ言っても、この倉庫部屋はある種の雰囲気ができあがってきた。もうこうなったらこの路線(カラフル、ポップ、キラキラ!)で行ってみよう。
おまけに、木製の食卓の脚を切って高さを低くすることができるかと職人に聞いたら、その場ですぐ切ってくれるということになった。のこぎりを使って手で切ると言って、家の中でギコギコ切り始めた。


切り落とした表面はやすらなくていいのか? と聞いたら、そのうちこなれてくるとのこと。それって、カーペットでやすっているってことではないのか。
テーブルとイスを5cm短くしたことで、テーブルは80cm(イランのスタンダード)、イスは50cmの高さになった。イスに深く腰掛けると、わたしにはまだ5cmくらい高いけれど、だいぶよくなったし、ハリルにはピッタリのようだ。座りやすくなって、新しいものを買わずにハリルのお気に入りのテーブルを使えて、とてもいい解決法だった。

切る前の、羊の足をモデルにした脚

次回は、ハリルのデスク風景を紹介して、シリーズを終える予定。

棚の取りつけ

棚板が納品された。職人がバイクで持ってきて、壁に取りつけまでしてくれた。いつ手に入るか分からないドリルを待って、自分でやることを想定していたので、本当にありがたい。この職人が持っていたドリルは小型で、しかもレンガ+セメントの壁にネジを入れるのに、今までより簡単で、床に落ちる粉塵の量も少ない方法でやってくれた。簡単そうに見えていたけれど、わたしがやったらえらいことになっていただろう。作業の途中で、汗を滴らせながら「水をください」と彼は言っていたのだから。


玄関に靴用の棚、フックの上に物置用の棚、サロンに電話台などを取りつけた。

靴の棚

帽子なんかを置きます

電話台

鉛筆置き場(?)

これらの板はすべて壁になじむように、淡い色(木目調の線模様が入っている)を選んで、側面も同じ色を貼ってくれるように頼んだ。しかし! 側面(厚みの表面)は見事に薄茶色で仕上がっていた。しかし取りつけてみれば、こっちの方がよかったのかもしれない。自分のセンスに自信がなくなった一件。

台所

台所にも、棚を取りつけた。フープロにジューサー、鍋やボウルなど、置き場がなくてそこらじゅうに散らばっていたものが、収納できるようになった。もともとはここに乾物やら食品のストックを置くつもりでいたのだが、台所ができた後、西日が強くあたることが分かったので、鍋と食品の置き場を交換したのだった。

鍋などを除いたら、パントリーが広くなった

いよいよ明日はデスクとキャビネットが2台ずつ納品される。しかし食事用のテーブルは、なぜか発注していなかったことが今日、判明した。仕方がないのでこれまでの巨大テーブルをひきつづき使うけれど、テーブルもイスも脚を10cm切ることを検討している。

キリムの店

先週も今週も、午前中に一人で市場を歩いてみた。なにかおもしろい買物をしようと思うのだが、めぼしいものは見当たらない。唯一、薬草のようなものが珍しかったので、一束買ってみた。


これを粉々にしたものも売っていたのだが、焙って空気を清浄に保つためのものだそうだ。そういえば、ナーセルの家でやっているのを見たことがある。この花束は使い道が分からないので、とりあえず玄関に飾ることにした。


その他に、クローブを一袋買った。朝、紅茶を沸かすときにシナモン、カルダモン、クローブを入れている。


市場にも、小さな絨毯やキリムを売る店が出ていた。キリムの値段を聞いたら、ハリルの親戚の店でオーダーメイドするのとさほど変わらなかった。つまり高いのだが、そこからいくら値切れるか、ということだろう。しかしこの市場を見ていると、売り手も買い手もあまりに貧乏で、値切る気が失せてしまう。

ウールのキリム

織り手のために糸も売っている

染料も

右側はトルクメンの伝統的な柄

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プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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