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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

市場

先週発注したデスク2台とテーブル1台、キャビネット2個と壁に取りつける棚板十数枚は、なんと一週間ですべてできあがっていた。まだ納品されてはいないけれど、市場に行く途中で彼の工房で見たから確かなことだ。
しかしながら予想は的中、わたしが注文したとおりの出来ではなかった。ガックリきてまともに見ることができなかったのだが、棚板もデスクも、板の表面と板の厚みの部分の表面の色が違っていた。つまり、先日彼の工房で見た靴箱と同じコンビネーション!


すべての表面を同じ色で作るように細かく言ったのに、どうしてこうなるんだろうか。でも家造りを経験した後では、あまりストレスも感じなかった。きっと彼らは、できることしかできないのだ。あるいは、白いMDFの縁は薄い茶色にした方が美しいと感じるのだろう。または、茶色の方が安く上がる理由があるとか? いずれにしても理由はどうでもいいし、できあがったものはそのままだ。
その場では写真も撮らずに市場へ向かった。バイクに二人乗りしているあいだ、ハリルに向かって文句を言い続けていたのだが、まったく相手にしていない様子だったので、彼の後頭部を軽く殴って終わりにしておいた。はい、そうです。DV妻ですけどなにか?

今週の市場では、珍しいメロンが売っていた。もう時季外れと思っていたけれど、イランは大きな国で南の方は常夏だったりするので、その方面からだろう。店主に聞いたら「どこか知らねーけど、おいしいのは確実だぜ!」と言っていた。知らないんだ~(笑)

少し買いました

1キロ2,000トマンというので夏に比べて「高っい!」と思ったけれど、計算してみるとたったの66円だった。物価が安すぎて、金銭感覚がおかしくなる。

ザクロ


ラヴァシャクというイランのお菓子。ザクロなどの果物から作るらしい

サブジの店

今週は、香りのいいローズマリーを見つけたので、いつも買うサブジに加えて少し買った。好きなハーブの上位3に入るくらい、わたしはローズマリーが好きだ。じゃがいものローストをしよう。



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ニワトリ

先日、ニワトリが一羽死んでいた。まだ若くて元気な世代の雄鶏だったので残念だが、寝床に倒れていたので圧死したのかもしれない。ニワトリは一ヶ所に集まって寝る習性があって、ときどき大きなニワトリでも圧死することがある。


しかしわたしのニワトリ飼いの知識はあまりに乏しいので、本を読んだりして少し勉強している。飼い方の本を読めばいいのに、「鶏とはどういうトリか?」といった内容を読み始めてしまった。わたしたちの食用となるニワトリは、素人が思っているよりずっと過酷な生を送っているようだ。
9月にたくさん産まれた卵は、買い手が見つからないまま自分たちで食べている。最近はほとんど産まなくなったので、もうすぐ食べ終わりそうなくらいだ。ニワトリ自体の買い手も見つからず、羊肉がなくなったら食べ始めようと考えている。おこづかいにはならなかったけれど、自家製の肉と卵を食べられるということで満足すべきだろう。
話は変わって、自宅前の排水溝の脇にカボチャが自生している。種がどこから来たのか分からないが、隣の家との境あたりから、うちと隣の家の二方向に向かって伸びている。

うちの前に伸びた蔓


大きな葉をめくると、ものすごく大きなカボチャが横たわっていた。今日はおまけに黄色い花まで咲いている。いったいどこから生えているのかよく見ようとしていたら、隣の奥さんが出てきたのでいそいそと逃げて来た。現在、隣の家とある件で調停中なのである。


隣の家側にも大きなカボチャが育っていることを確認。でもうちの方が大きいぞ。

犬猫の餌やり

半年ぶりにガラジャが戻ってきて、庭で餌をやっている猫が14匹になった。犬は4匹。これだけの数になると、餌の量の確保もたいへんだが、餌やりも相当難しい。
最近は、鶏ガラをたくさん買ってきて、それを大きな鍋でやわらかくなるまで煮込んで骨ごとバラバラにした後、パンを入れて餌を作っている。鍋は鶏ガラが30羽分は入ると思うが、一日に調理するのは10羽くらい。パンは、固くなったもの(売れ残り)を少し安く買えるので、これも大量に買い置きしている。毎日10枚くらいを水に浸し、やわらかくなってから水を絞り、それを鶏ガラスープの鍋に放りこむのだ。もちろん、すべて手作業で。
できあがった餌は、地面に置いてしまうと公平に行き渡らないどころか、鶏が食べてしまうので(共食い)、日が暮れて鶏が寝る体制に入ってから、犬猫の餌やりを始めることにしている。暗い中で獣相手のワイルドな作業をするのは余計に難しいのだが、鶏も猫も犬も、あまりに自由な放し飼いにしているので仕方がない。
鶏は日が暮れると自ら寝床に収まる習性がある。彼らが庭を引き払ったあと、まずは猫に餌をやる。タロ子とジロ子は繋いでおき、ジャポンとバグティにはひたすら「ジッ! ジッ!」と怒鳴って牽制する。そして鍋からバケツに移した猫の餌を持って庭の中央にあるコンクリートの囲いへ向かって急ぐ。囲いは地面より高い壁になっているので、そこに餌を置いて、猫だけに食べさせるのだ。猫たちは餌がもらえる場所を分かっているので、わたしより早く現場に到着するものの、餌を鍋からバケツに移すときがものすごい。鍋に入ってしまう猫、わたしによじ登る猫、それらを振り払うわたし。戦場と化している。
囲いでは十数か所に分けてポンポンと餌を置いていき、猫がひとところに重なっていたら首根っこを捕まえて誰もいないところへ移す。それを繰り返して、餌の「一山一匹」体制に持ち込む。


それでもジャポンが来て壁に前足を乗せて食べようとするので、それを牽制しながら、ジャポンを鍋のそばに連れ帰る。ここでもかなり、ワイルドな戦いがある。
そのあと、鍋からジャポンとバグティに餌をやり、彼らが食べている隙にタロ子・ジロ子用の餌を容器に入れて運んでやる。タロ・ジロは家の前に繋いでいる。そしてみんなが自分の目の前の餌に夢中になっているあいだに、鍋に残った餌を急いでバケツに移し、家の中に持ち込む。それは、南庭にいる犬猫の分なのだ。猫は6匹くらい、犬は3匹と産まれたばかりの子犬が9匹もいるので、ハリルが毎朝餌を運んでいる。


餌やりの作業が終わってみんなが食べているひとときが、達成感を持てる時間だ。今日も犬猫の胃袋になにか入った… と安心しているところに、南庭からハリルが帰ってくる。


こんなことを繰り返している毎日、これでいいのだろうかと思う。よくても悪くても、やるしかないのだが。

家具の発注

だいぶ前からほしいと思っていた、小さめの食卓を発注した。今は、210 ×120 cm の巨大テーブルをあらゆる作業に使っているので、事務仕事(というか電話とチャット)が増えてきたハリルのデスクと、食卓を分けようというわけだ。おまけに、わたしのミシン用デスクと、物置部屋(別名:アトリエ)に置くキャビネットも注文した。

家具職人の店

これまで木製の家具はすべて親戚のワハブに発注していたのだが、今回は MDF「中密度繊維版(medium density fiberboard)」という素材を使って作ることにした。日本ではすでに一般的に使われている材料だが、クミシュテペでは最近流行り始めたばかりなのだ。もちろん、手製の木製家具の方がこの手作りの家には似合うと思うけれど、最近ワハブは仕事がいっぱいで当てにならないので、MDFは木材より手に入りやすいし、安価なので試してみようということになったのだった。
 
職人の工房

しかし心配なのは、彼の腕だ。彼が作ったものを見たことがないし、工房に置いてあった靴箱は、こういうのだった。


ハリルは、靴箱は余った素材で作ったものだとか、彼はいい奴だとか擁護していたけれど、デスク2台、キャビネット2台、テーブル1台、それから家中の壁につける棚板をたくさん、一度に発注して、納品が一週間後と言われたら心配にもなるだろう。おそらく納品は遅れるだろうけれど、期待と不安が入り混じっている(いつもどおり)。
しかしどんなものが納品されようと、きっと十分使えるし、人生思い通りにならないのが当たり前、失敗して直していくのが当然なので、なんでも喜んで受け入れようじゃないか! いつのまにか、わたしの寛容性は増しているようである。というか、無駄な心配性になっている。

セロリの煮込みなど

予定どおり、セロリの煮込みができあがった。ハリルが丹精込めて(?)育てた羊の肉が入っている。








煮込みを大事に小分けにして、冷凍しておいた。クミシュテペで「フリーザーバッグ」というと、この薄いビニール袋なのだが、うちは作り置きをよくするので、いつも袋を使い捨てていて気になっている。何度も使えるプラスチックの保存容器は一般的ではないので、日本で調達した方がよさそうだ。

コリアンダーソースをキューブ状に凍らせて、これも袋に入れて再冷凍


今年初めてのラブー(ビート)も買った。たっぷりの湯の中で一時間以上、柔らかくなるまで茹でて、皮を剥いたらまた湯に戻しておく。朝食の際に温めて、そのまま食べる。




市場と仕込み

今週は、買いすぎを防ぐためにハリルの市場での買物についていった。果物はザクロだけを買い、1メートルくらいの長さがありそうなセロリとこどもの頭くらいの大きさのカリフラワーを買った。サブジは、先週ダメにしてしまったコリアンダーだけをたくさん買った。

コリアンダー!

こちらはソースの材料



大量のハーブも、加熱するとかなりかさが減ってしまう。これはゴルメサブジとセロリの煮込みに使うことにした。セロリの煮込みは、羊とサブジと煮込むペルシャ料理だ。

セロリ1束分と加熱済みのサブジ


根気よくセロリを炒めて、サブジを加えてさらに炒めた。これを作っておくと、煮込み料理が楽になる。明日は鍋いっぱいに煮込みを作り置きする予定。

カリフラワー1個分!

次に、大きなカリフラワーをまるごと使って、ポタージュの素を作った。炒めて、煮て、潰して、塩をして、あとは温めながら牛乳で溶くだけの状態にして、冷凍しておく。


おまけに羊の挽肉も準備

明日はセロリの煮込み、あさってはゴルメサブジを大量に煮れば、一週間を楽に乗り切ることができそうだ。作るのが二人分だと、食事のために毎日何時間も料理することがもったいない気がするので、こうして週に一度だけ、がんばって仕込んでいる。

キティの不調

四日前、猫のキティの具合が悪いことに気がついた。庭に設置した猫ハウスにひとりでじっと座っていて、そこから出てきたと思ったら大きな声で鳴き始めたからだ。それが異常な鳴き方だったので、しばらくして家の中に置いて様子を見ることにした。

家に入ると、キティはふらふらしながら斜め右方向に向かい、壁に沿って様子をうかがっているように見えた。そのときは他の猫がいるかどうか気にしているのかと思ったのだが、どうやら身体的に不調があって、まっすぐ歩けなかったようだ。二日目に気がついたのは、右目の瞳孔が開ききっているということだった。歩こうとすると、ダダダッとバランスを崩して倒れてしまう。片目が見えないのだろうと思った。
脳梗塞でも起こしているのか? このまま失明してしまったり、体が不随になってしまったりするのだろうか? わたしはそんな最悪の場合を考えて、心配していた。しかしハリルは、キティを家の中に入れた時点ですぐに、彼女を撫でながら涙を流していた。まだ何があったか分からないというのに、もう死ぬとでも思っているのか? と、鼻水まで垂らしているハリルを見てちょっと呆れてしまったのだが、後で聞いたら、キティの痛みを想像して悲しかったようだ。自分が車にはねられたときのことを思い出していたのかもしれない。
キティは昏々と眠り続け、ときどき起きてはフラフラと歩いて、倒れていた。しかし食欲はあって、肉を口に持っていってやると食べていた。食べたことで、死はとりあえず遠ざかったろうと思ったけれど、不安そうに鳴くキティを見ているとやはり心配になった。キティはプライドが高く、ほかの猫を近寄らせない性格なのだが、なぜかサーリジャだけは好きなようで、彼を見ると自分からすり寄っていく。

 

できるだけサーリジャをそばに置いてやったけれど、彼はあまりキティのことを気にしていないようだった。
具合が悪くなってから5日目の今日、キティの右目の瞳孔は少し閉じ始めた。それと同時に、歩きも少しだけ安定に近づいたようだ。トイレも自分で外に出ようとするようになったし、このまま快方に向かうと信じている。
キティの病状についてインターネットで色々と調べたけれど、結局手がかりは見つからなかった。あるホームページでは、獣医さんが待ち構えていて、チャットで症状を伝えて相談に乗ってくれるというのがあった。尋ね始めたら、突然「デポジットを払ってください(二千円くらい)」と出たのでよくよく考えて、やめた。しまいには「近くの獣医さんに見せてください」と言われるような気がしたからだ。インターネットで人間や動物の病気の治療法を検索すると、ほとんどが「早く医者へ!」という結論なので、まったく役に立たない。猫の場合は「保温して」「休ませて」「食べさせる」、結局はそれがうちでできる一番の手当てのようだ。

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プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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