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砂漠人5

トルクメンサハラの暮らし

   

子犬とベッド

ハリルが拾ってきた子犬タローとジローは、順調に育っている。わたしが餌をやっているので、懐いてとってもかわいい。「座れ」は満足にできないけれど、餌をあげようとすると自らお座りをしてみせることも多い。


ジロー。あ、服に触るな!


タロー


バグティ

ジャポンが一週間ほど戻ってこなかったので、バグティもつまらなそうだった。ついにジャポンを失ったと思っていたら、さっき戻って来た。メスを追いかけてどこかで過ごしていたんだろうけれど、恋には破れたようで、悲しそうな雰囲気が漂っている。「ジャポンは死んでしまった…」と思わされたことがこれまで何度もあったので、なんだか慣れっこになったが、それでも戻ってきたときは胸のつかえが取れたようだった。
猫たちも発情しているため、あまり家に寄りつかないので、朝晩にやっていた餌をやらなくて済んでいる。ときどき帰ってくる猫には、その場で餌をこしらえてやっている。


ロチ

子犬が食べないように、猫の餌は壁の上に置くこともある。しかし日中は鶏たちがうろついているので、猫の餌も奪っていく。わたしがそばにいて追い払わないと、猫はギブアップしてしまうのだ。

さて、今日は午後になって大きなものが納品された。

ベッドだ。新しいカーペットを敷いてから発注してくれと散々頼んだのに、やっぱり買ってしまったハリル。


「おじさん、そっちしっかり持って!」

これを玄関の前の床に置いたところで若い運転手には帰ってもらったのだが、失敗だった。ハリルとわたしでは、重過ぎてとても寝室に運べなかったのだ。それで、玄関の前にドーンと置きっぱなしになっている。これから何日この状態が続くのか…。それに、この開きっぱなしのベッドの下をどうやって掃除していくのか…。ひさしぶりに「予想どおりの失敗」がやってきた感じだ。クミシュテペ生活では必至の結末。

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サーリジャとキティちゃん

最近、一番かわいがっているキティちゃん。小さいので、かわいさも特別だ。

キティは長いあいだチーちゃんとタイちゃんのおっぱいを吸っていたけれど、今では二匹が発情したために家に不在がちで、代わりにサーリジャにくっついている。サーリジャの母はタイちゃんで、キティの母もタイちゃんなので、兄妹か?

ところがサーリジャ(♂)もとうとう発情したようで、彼までもが家にいないことが増えた。サーリジャはほぼ家猫だったので、周りにいるメスといえば母のタイちゃん、祖母のチーちゃんくらいだ。それで二匹のおしりを追いかけては、シャーッと威嚇されている。仕方がないので、そばにいるガラジャ(♂)を襲うようになってきた。


中央がガラジャ

サーリジャはガラジャの首根っこに噛みついて、背中に乗ろうとしている。たしかロミ夫も、自分の息子のロチに同じようにしていたので、これは練習のようなものなのかもしれない。でも噛みつかれた方は相当迷惑だろう。おちおち寝てもいられない。


ガラジャ(♂)

ガラジャは一匹だけ、チーちゃんの子でもタイちゃんの子でもない雄猫だ。顔がまるまるしてかわいいし、性格も人懐っこい。最近になって家に入れるようになったのだが、おとなしい猫だ。粗相もしない。
でも今日はキティとサーリジャの話題なので、彼らの写真を大放出します。

毎日、彼らの様子を見ては和んでいる。自分のこどもたちが、兄弟でなかよくしているのを見ているような感じだろうか。親バカ写真で失礼しました~
でも来年は、彼らは結婚してしまうだろう。

バラック

大きな声では言えないのだが、バラックという野鳥を食べている。バラックは主に魚を食べる鳥だそうで、その肉を切り身にしたら、まるで脂の乗ったハマチの刺身のようなきれいな色をしていた。トルクメンはもちろん、この鳥に詰め物をしてチェクディルマにする(その料理を「イチティックメ」と呼ぶ)。

チェクディルマなので、まずはたまねぎと肉を揚げてトマトを入れ、十分に火が通ったら水を足して長い時間煮込む。そのあと米を入れて炊き上げる。

肉を揚げていると、ところどころ穴が開いて肉からピューッと脂が飛び出ていた。ものすごく脂っぽい鳥なのだが、きっと魚の脂なのだろう。ギトギトで食べにくいということはない。非常においしいし、力が出そうな野性味のある料理だ。詰め物にはセロリ、たまねぎ、にんにく、干しぶどうを入れた。
昨夜は、親戚の漁師がまたチョントリを持ってきてくれた。漁の帰りにうちに寄ったようで、魚はまだ生きていた! よっぽど翌日に捌こうかと思ったが、新鮮なまま冷凍した方がいいと思い直し、取りかかった。鱗を取って腹を開き、内臓を取り除いて水で洗ったのだが、その時点でチョントリはまだ動いていた。陸揚げされた魚のようにぴちぴちと波打っていたのだが、そのまま冷凍庫に入れてしまった。当然、今朝は固まっていたけれど、解凍したらまた動き出すんじゃないかと思うくらい、新鮮だ。こんなに自然なものを毎日食べることができて、ありがたい。


自家製ヨーグルト。これもうちの生乳で作ります

キクイモ

市場で「ピクルスにするといい」と聞いて、ハリルがキクイモを買ってきた。


キクイモと青トウガラシ

キクイモはこの季節に市場で見かけたことがあるが、なんだか分からないのでいつも通り過ぎていた。ハリルが買ってきたので調べてみて、初めてその名前が分かった。これは日本でも見たことがある。母が味噌漬けにしていたような気がする。

ピクルスは、ペルシャ料理のレシピで作ってみた。瓶に野菜を詰め、熱したピクルス液を注ぐ方法だ。ハリルが市場のおじさんに聞いたのは、キクイモ、セロリ、カリフラワーなどを酢で煮る…というレシピだったが、あまりに大ざっぱなので心配になって、別のレシピを試した。わたしはトルクメンの言うことを鵜呑みにしないようにしている。彼らは、言葉に忠実な民族ではないということを、数年の経験から学んでいるからだ。


一週間後から食べられるというレシピだが、翌日でもあんがい漬かっていた

ドルマ

先週はハリルが新鮮なピーマン(パプリカ?)を買ってきたので、ペルシャ料理のレシピを参考にドルマを作った。

ドルマは、パプリカの中に詰め物をして煮る料理だ。そういえばいつか、ナーセルの家にドルマを差し入れしたら、中身だけ食べてパプリカを残していた。しかしドルマはイランでは一般的に作られる家庭料理だと思う。
下ごしらえは、米と豆は軽く茹でておく。詰め物は、たまねぎ、挽肉、ハーブ、レーズン、トマトの順に炒め、水分が飛んだら塩やスパイスをする。今回はターメリック、カイエンペッパー、サフランなどを使った。


最後に米と豆も入れて混ぜる


鍋にトマトと一緒に敷き詰める。カリフラワーはおまけ


炊けました


ヘルシーだわ~

ブレック

2017年元旦のメニューは、ブレックにした。トルクメン料理の一つで、平たい揚げものである。


ブレック

クミシュテペでは一般的に、白身魚とじゃがいもをすりつぶしたものを具に入れているが、肉やほうれん草など、いろいろな種類があるようだ。今回は、白い魚が一匹だけあったので、それとじゃがいも、ほうれん草を一緒に入れた。

まるめた生地を一つ一つ伸ばして、大きな餃子の皮のようなものを作り、そこに具を平らに乗せて端をフォークで閉じる。おそらくそれが標準的な作り方なのだが、途中でちょっとひらめいて、カルフォルニアばあさんの餃子の皮レシピをまねしてみた。まるい生地を少しだけ広げて、具を詰めて、皮を伸ばしながら閉じる。たしかにその方が簡単にできた。しかしそのあと、ブレックの特徴は平らなことだったことに気がついて、具のところを手で押しながら平らにしてから揚げた。

不恰好なのができたけれど、これはこれでクミシュテペの家庭料理っぽい。ハリルが帰る前に、試しに一つだけ揚げて食べてみた。

もう少し、具の入れ方を上品に工夫した方がよさそうだ。ほうれん草と魚を一緒入れたのは見たことがないけれど、いつだったか別々に作ったときにハリルが言ったので、試してみた。栄養のバランスもよくなるし、次回もこれで作ってみようと思う。お昼に3個ずつ食べて満足だった。つけ合わせは、サラダとヨーグルト。トルクメン料理は、簡単なところが大好きだ。

2017

新年おめでとうございます。

…しかしこちらは暦が違って、その雰囲気がない。ここはまさに、別世界だ。クリスマスがきれいさっぱりなくなったことは、日本人としてはちょっと清々しい。こどもでもいないとどう祝ったものか、迷うところの多い行事だったので。こちらの新年まではあと三ヶ月ある。今年の抱負を少しでも達成できるようがんばりたい。

「クリスマス(お正月)に何しようか?」とハリルに聞くと、決まって「鶏を食べよう(家禽を殺して食べよう)」と言うので、聞いておきながら彼の意見は却下している。せっかくの特別な日に、好きでもない家禽の処理を一人で黙々としたくないじゃないか。それでも、捌いた方がよさそうな雄鶏が一羽いるので、近々やらなければならないだろう。毎朝、なぜかどこからか出てくるのが一羽いるのだ。鶏は、夕方になると自ら小屋の中に入って、寝る支度をする。小屋のドアを閉めるのはわたしの日課なのだが、そのときは庭のどこを見てもその雄鶏の姿はない。なのに、翌朝、鶏を自由にする前に犬猫に餌をやってしまおうとすると、必ずその一羽がどこかから現れて、犬猫の餌を横取りしにくる。まったく厄介なやつだ。ハリルが「手に負えないから殺そう」と言い、「そうだね」と思ったときは、お互い成長したなと感心した(笑)。

それでは、2017年もブログ「砂漠人」をよろしくお願いします。


今日のロミ夫。寝室で寝ている

プロフィール

イランのトルクメンサハラに移住した日本人クミコです。中央アジアの少数民族トルクメンの夫と、その家族や動物との日常を綴ります。
2006年にスウェーデンで始めたこのブログは、4回引越をして今に至りました。過去のサイトはリンクより閲覧できます。

連絡先:sabakujin at gmail dot com

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